バケツ稲の様子(夏を越えようとしています)
3年生は、以前共有しましたが、
学校でバケツ稲を育てています。
フィールドワークで新潟県六日町に
7月下旬に行った際は、田んぼは水抜きされ、
花を咲かせたものもあるくらいでした。
こちらのバケツ稲は、6月に入ってから始めたので、
育つ過程は世間の稲よりも遅いかと思います。
現状を撮ってみると…
伸びでいる様子がわかりやすいのは、
この写真でしょうか。
50cmを超えたあたりと言えそうです。
夏休みの間、学校に来なかった児童も多く、
久しぶりに観察して、大きくなっている様子に
声を上げる子も結構いました。
こちらから撮影すると、すっかり隠れる形で…
つまりそばでよく観察しているようです。
勿論、新潟の田んぼの稲と様子は異なっており、
その点も子どもたちから声があがりました。
さて、このまま9月、10月…しっかりとお米ができるのか??
私も含め、期待と不安でいっぱいのバケツくんたちです。
夏期学童特別講座⑦ 溶解について
いよいよ今日で夏休みも終わり…
なんて書くと、書かれたほうも、書いたほうも、
さみしい気持ちになりますね。
さて、そんな夏休みの最後、
学童特別講座も今日で最終回。テーマは「ようかい」。
1年生もいるので、ひらがなで書いてみましたが、
お化けのほうみたいですね…違います、「溶解」です。
子どもたちは、何も触れず、まずは5種類の粉を、
いつも通り、よーく観察し、違いを意識し、予想しました。
いいですね、じっくり見ています。「意識して」見る、大切です。
そして、これらを水の中に入れて、よく混ぜてもらいました。
よく見ていただけますか?(皆さんも参加したつもりで)
いま、手前にある液体は、粉は見えなくなっている。
でも、奥でまぜている粉は、つぶが見えたままですね。
こんな感じで、粉を液体に混ぜて、見えなくなると、
こどもたちは「溶けた」と表現していました。
それを「溶解」ということを私のほうから伝えました。
そこで、質問をします。開智望ではよくある、揺さぶる質問。
つまり、考えるきっかけを投げかけます。
「溶けた」といって、見えなくなった粉は、どこにいったの?
「消えた!」「なくなった!」「いや、なくなってはいない、水の中!」
などなど…子どもたちの反応、いい反応ですよね。
さあ、じゃあ実際にどうなっているのか、これが今日のテーマです。
次に子どもたちは、また別の粉が配られました。
特にまだ何も正体は伝えられず…子どもたちはすぐにおいや見た目で探ります。
これに、ちょっとあたたかいお湯を入れて、こどもたちはよく混ぜます。
なんかさっきまで混ぜた時と様子が違う??
子どもたちも感覚を研ぎ澄ませて取り組みます。
そして、粉がなくなったら、混ぜるのをやめて、色水をたらします。
これを、水平に動かして、色水を混ぜます。
このまま置いておいて、この粉が混ざった液体がどうなるか、様子をみます。
今度は、液体のほうを、水ではないものにしてみます。
みんなの前に登場したのは「酢」。
海にある貝殻、別に溶けている様子はないですよね。
つまり、水の中にある貝殻と、酢の中に入れた貝殻。
はたして、どういう違いがあるか?
ちょっと写真が見にくくてすみません。
結構子どもたちにはインパクトがあるようでした。
酢の中にいれた貝殻は、シュワシュワと泡が出てきています。
つまり、貝殻が変化している、「溶けている」ようです。
このように、酢に溶けるものが、貝殻以外、
自分の身近にないですか?と聞いてみましたが、案外出てこない…
(チョークは片方のグループでやってみました)
そこで、いきなり見せて回りました。
そう、卵!
殻のまま、酢の中に入れています。
貝殻と同じように、卵の殻も溶けていくのです。
と、なると、このあとどうなるのか…気になるよね?
ぜひ、家でやってみて!と子どもたちに伝えておきました。
(実は、これ、3日以上かかるので、もっと私が早く用意すべきでした)
まあ、逆に、子どもたちはすごくやってみたそうでしたので、
これで家に帰ったら、酢と卵の要望をおうちの人にすることでしょう(笑)
おまけですが、最初の5種類の粉の中に、塩がありまして、
水に溶かした後、黒い画用紙にたらしておきました。
そのあと放置しておいて、最後の最後、様子を見ています。
こうして、液体に固体が溶けたあと、見えなくなった粉たちは、
消えるのではなく、液体の中に残っていて、
様子を変えてみたり、また出てきたり…こんなことを学んだわけです。
興味関心を持って、疑問を持って、実際に観察して、
一人一人が様々なことを感じ、学んでいく。
これが開智望の学びの基本姿勢です。
この夏は、子どもたちに算数や理科が楽しいということ、
身近なところに、興味関心次第でたくさんの面白いことがあること、
そういったものが伝わってほしいと願って実施した講座でした。
今日の内容もそうです。卵は自分の家でも試すことができます。
あ、さっきの色水をつけたものは「ゼラチン」が粉の正体です。
なので、こどもたちは、すべての実験が終わったころにもう一度みたら、
固まり始めていた様子に、またびっくりしていたようです。
これも、自分で家で試すことができますね。
身近なところから、たくさんの学びにつながるような働きかけを、
2学期以降もこどもたちに投げかけていきたいと思います。
夏期学童特別講座⑥ 算数思考力チャレンジ
学校の閉鎖期間が明け、今週、学童の子どもたちがまた戻ってきました。
学校にはエネルギーがまたあふれ出しています。
さて、夏休みは今週で終了(土曜日が始業式)。
学童の講座も残すところあと2つ。
今日は、算数の講座を開催しました。
今回は、完全に、タイトルの通り、思考力の育成。
思考力、言葉を広くとらえれば、どれもこれもそうですが、
ここでのイメージは、単純な計算スキルを習得したり、
公式を暗記したりするのではなく、
算数オリンピックや中学受験に代表されるような
じっくりそこで考えて、自分で場合分けをしたり、
予想をして結果をすべて試して可能性をつぶしたり、
理由を推論して原因と結果を論理的につなげたり…
こんな感じで問題を解いていくことを期待しています。
算数は、このような問題がいろいろあり、
実は子どもたちはこうした問題にテンションがあがり、
解けたり解けなかったりする中で思考力を高めていくのです。
今日は、とてもシンプルな流れでした。
まず、たーくさんの問題をある部屋に置いておいて、
自分が解けそうな問題を選んで、解いていきます。
解いてる解いてる。
解いてる解いてる。
こんな感じで、この部屋では静かに集中して解く。
疲れたら、廊下で休憩。こんな感じで約30~40分。
その後、考えることについてお話ししました。(控えめ写真をどうぞ)
(最近の人工知能の話をして、人が考えることの大切さを話しました)
今度は、この考えた時間を活かす、
望の生徒が得意な時間、教えあいを実施しました!
わからない人はわかる。わかる人も、教えることで理解が深まる。
教えてます。教わってます。この時間が大切。
そして、これは「その前に自分の頭で考えている」からこそ、
効果が高くなる学習なのです。
自分で考えず、わからないといって、ただ教わっても、
わからなかった人の頭には何も残らないでしょう。
そして、また、残りの時間、自分でさらに問題を解きます。
こうして、自分の思考力を、特に大人の手を借りずに、
自分たち同士の学びを通じて、高めていけるわけです。
(私は、今日はほとんど何もしていないに等しいです)
でも、これから、自分たちで考えて、自分たちで問題を解決するとき、
こうした取り組み方が自然に身についているとしたら、
それはすごく信頼できる存在になると思いませんか?
開智望での学びを通じて、
自他ともに信頼できる存在になってほしいと心から願うばかりです。
夏期学童特別講座⑤ 科学の目でふるいにかける
夏期学童は11日からしばらく学校が閉鎖期間に入るため、
これで前半といいますか、一区切り。
あとは23日と26日の開催のみです。
今日は、タイトルがわかりにくいですが、
子どもたちが予想して結果を確認するという
実験自体はとてもシンプルなもの。
今回は、
・磁石にくっつくか、くっつかないか
・水に浮くか、沈むか
この観点で、ひたすら予想と確認を行いました。
その前に、これまで何度も講座の中で、
科学者になることを目指していました。
いろいろある科学者の行動の中で、
もう一度観察力をつけるため、アイスブレークから。
今回は、一部ではおなじみのお弁当トランプ。
互いのお弁当の共通点を探すことで、
ものの見方の多様性、意識してものを見る力を養います。
ちょっとしたゲームでも、意識次第で様々な効果に。
緊張をほぐしつつ、力もつける…楽しみながらですから、
なお一層素敵です。
4人の共通点は、結構難しいけど、子どもたちは習熟します。
さて、本題。
まずは、磁石について。
知っていることを聞き出しながら、
準備運動として、磁石に触れる時間。
くっつくだけでなく、離れるということも、
穴の開いた磁石にストローを通して渡したのですが…
ストローそっちのけで違うところにつけてます(汗)
さて、準備運動はそのくらいで、
早速、様々なアイテムを配り、磁石にくっつくか、くっつかないか、
自分たちで予想をして、実際に確かめてもらいました。
これでアイテムの雰囲気、わかりますか?
本当にいろいろです。
パッと見て、みなさん、予想はいかがでしょうか。
真ん中のプラスチックのスプーンかな?
みんなで予想しています。
くっつくなら、親指が上。
くっつかないなら、親指が下。
こんなアクションで、自分の予想を周囲に示します。
そして、実際に確認する…
気合い入って、2人がかりでくっつくか、確認してます(笑)
自分の予想と違うときがテンションが上がりますよね。
「なぜ?」「うそでしょ?だって…」
こんな気持ちが、自分の先行知識との葛藤中…いい状態ですね。
さて、磁石の次は、水に浮くか沈むか。
これ、意外と磁石だと、ある程度予想が当たっている傾向に
あったみたいですが、水のほうは、結構違う!?
さっきと同じアイテムで、ご覧のように水槽で確認します。
先ほど同様、今度は、
水に浮くなら、親指が上。
水に浮かないない(水槽の底にアイテムがつく)なら、親指が下。
これで、自分の予想を周囲に示します。
ビンは、空気が入っていると、浮くのですが、
ご覧のとおり、空気を抜けば、沈みますね。
あちらこちらで、「せーの」と言ってみんなで予想し、
実際に確認して、「あー!」なんて声を出しながら、
楽しそうに自分の仮説を検証していました。
最後に、おまけ3つ。
食べ物3つ。(リンゴ、グレープフルーツ、バナナ)
はい、みなさんの予想は?「せーの」
えーっと、答えの写真もあるのですが、
あえてここには載せないでおきましょう!
さぁ、みなさん、ぜひご自宅でお試しを!
(もちろん、終わったあと、私がちゃんといただきましたよ(笑))
夏期学童特別講座④ 液体の探検
今日はとっても暑い…(ここ最近続きそうですね)
海に行きたい、川で遊びたい、水を浴びたい…
そう、水!
冷たいものでも飲みたいですよねー…
そう、飲み物!
汗かいたぁ、シャワー浴びたい、身体洗いたい…
そう、シャンプー! ボディソープ!
…のりがおかしいですね(笑)
さて、出てきたものの共通点…そう、液体!
ということで、今日は液体について、
科学者として探究しました。
特に今日は、観察!
ぼーっとみないで、意思を持って…
今これを読んでいるみなさんのいる場所に、
赤いものはありますか??
…さぁ、いま、みなさん何をしましたか?
赤いもの、探しましたよね?
意識して、見てましたよね?
ただ、部屋に入ったときやそこにきたときは、
何も意識せず周りを見た(目に入れた)…でも、
いまはちゃんと意識してみている。これが観察。
さ、というわけで、スタートは、液体の分類から!
見てますねー、みんな。
予想して、分類するのではなく、
目で見て、その液体の様子で、グループ分けします。
これはしょうゆだから…いや、だれもそれがしょうゆと言ってない。
子どもたちは、何も言われず12種類の液体を見せられ、
それらをグループ分けしています。
あるグループの分類結果をみんなで見て、
どういうグループ分けなのかをあてています。
みなさん、どうですか?
この分類は、分類をちゃんと考えたとき、
結構つっこみどころがあります…よね?
みなさんも、どうぞこの写真に突っ込んでみてください。
ビンを開けるのだけはNGなので、振ってもOK。
この写真の分類は、たしか、どろどろしているかしていないか。
そのほかにも、透明かそうでないか、というのもありました。
子どもたちは、まだ、透明と無色の違いがあいまいな子もいて、
ちょっとやりとりして、考えてもらいました。
私、個人的にこういう写真、すごい好きです。
見てください、話してくれている子のほうに、
みんなが意識を向けて聞いている。
こういう風にして集中できる雰囲気、嬉しくないですか?
さて、液体をたくさん見た後は、少し詳細へ。
まずは、水についてよく観察する実験。
この写真がわかりやすいかな。
一番左は真水。真ん中は塩水。
空っぽですが、一番右は炭酸水(あとで入れました)。
これらの中に、青い色水を4滴ほどたらします。
さて、色水の動きはどうなる??と予想してもらい、
実際にやってみて、よーく観察しているところです。
もちろん、まずは予想ですね。予想しないで答えを見ても、
自分の思考は広がりを見せてくれません。
この予想と結果の違いに、子どもたちは刺激を受けるのです。
見てますねー
見てますねぇー
見ぃてますねぇー
横から、上から、そして時間がたってから…
どれだけ見ても、いろいろと気づくことがあるくらいだと
本当に観察力がありますよね。
上から、横から、見た様子はこのように記録しています。
みなさん、予想してみましたか?これを見て、いかがでしたか?
ぜひ、ご自宅で、さっそく試したく…なりますよね!
水について考えを深めたところで、
今度は、水と油について。
あまりやらないと思うのですが、
それぞれの「しずく」をよく観察してもらいました。
もっと手元を撮るべきでした、すみません。
子どもたちの机には、シートがのったお皿があります。
(シートは、クッキングシートです)
そこに、水の入ったコップと、
油の入ったペットボトルのキャップ、わかりますか?
ここからしずくをとって、シートにのせて、
形、しずくがくっつくか、わかれるか、などなど、
よく観察してもらってるのです。
(ストローは、スポイト代わりです)
シートにしずくをのせると、水と油は様子が違うようで、
こどもたちは、観察し、しずくを動かし、
さらに水と油のしずくをくっつけようとして、
さらにさらに水の中に油のしずくをたらして…
いろいろと自分で様子を観察していました。
探究的には、自分でいろいろと気づいてほしいので、
私はいつも、こうした講座では、子どもたちの「先生、見て!」を
穏やかに聞きながら、なるほどぉ、じゃあこうだったら?
と、さらに思考を広げられるような声掛けに努めています。
さて、時間としてはこれでいっぱいになったのですが、
せっかくここまでやったので、最後に演示実験。
私「じゃあ、水と青い色水をまぜて…どうなる?」
子「普通にまざって青い色になる!」→やってみせた。
私「じゃあ、ここに油を入れると??(別のコップに油をいれておいた)」
子「???」
私「さっきの観察の知識を使うと?」
子「まざらない!」→やってみせた。
わー!!(すみません、写真撮り忘れました。ぜひやってみてください)
私「で、これ、どうしたくなる?」
子「まぜたい!」
私「…となるよね?先生、時間なくて、講座終わったら急いで作るので、
これをビンにつめるから、持って帰って、自分でいろいろ試してみたら?」
子「やりたーい!」
…はい、これで子どもたちの学ぶスイッチって、入りますよね?
人数が多く、いつも2回に分けて講座を開いているので、
終わった後、急いで作りました(汗)
これを子どもたちに持って帰ってもらいます。
さてさて、子どもたちの探究心はどこまで続くのか、もっと広がるのか。
でも、こういうものは全部自宅で手軽にできるものなので、
ほんとうに夏休みなんて、ご家庭で探究的なことはたくさんできますね!
夏期学童特別講座③ 海流
今日は夏期学童特別講座の3回目。
テーマは「海流」でした。
実際には、もう少し高学年を対象に
この内容は行ったりするのですが、
低学年の子どもたちにもわかるような部分をとりあげて、
今日もみんなで目の前の現象を楽しみました★
まずは「海」について、知っていることをマインドマップで書き出します。
望小の子どもたちは、知っていることを書いてと伝えると、
結構Connectionを意識して、マインドマップ的に書くのが好きなようです。
探究で学びを深めている子どもたちですので、
「Form」「Function」「Change」
などなど、考える切り口として使ってもらいました。
海の役割…なんか少し難しそうだったので、
「海がなくなったら?」
と投げかけて、海があるから自分たちができることなど、
そこから海のFunctionを考えてもらいました。
海の水は、Formとして、
「あたたかさ」や「しょっぱさ」などが
あがってきましたので、そこからいよいよ実験。
・あたたかい水(お湯)とふつうの水
・塩水とふつうの水
これらがまざるとき、
水がどのように動いてまざるのか(疑問)
子どもたちに予想をたててもらい(仮説)
実際にその様子を観察してもらい(検証)ました。
お湯には赤い色をつけています。
さわって、確かめています。
わかりますか?左がお湯(赤色)、それと右にふつうの水(透明)。
これをトルネードチューブでつないで、
水が動く様子をじっと観察しています。
この写真、よくみると、右のボトル…
どこが赤くなっているか、見えますか?
こんな風に水が動く様子を子どもたちは自分の予想と比べます。
続いて、左が塩水(青色)、それと右にふつうの水(透明)。
これまた、先に予想を紙に書いています。
実は、先にやった赤い水の移動の様子があるので、
子どもたちはその経験を踏まえて(先行知識)予想をします。
それと実際の様子を比べると…
予想と違うんですね~(笑)
そんな結果を確認している写真です。
表情が、わかりやすいでしょ?
実際、みなさんもやっていただいたほうがいいです。
おうちで、お試しくださいませ。予想が大事ですよ!
調べ学習ではなく、仮説をたてて、検証するのです!
おまけ。
実験中は、水の動きを観察したいので、
当然触ってはダメ。
で、最後に「触っていいよ!」と言ったら、
このありさま…そして怒っている私(笑)
反対側から写真を撮っていたのですね、お恥ずかしい…
さて、こうして水が動く様子を観察しました。
このことは、海全体で起きていて、
そうやって動く水を「海流」と呼ぶことを伝えました。
最後に、子どもたちには、自分たちの国を所有したと仮定し、
自分の国で出たゴミを海に捨ててもらいました。
子どもたちはなかなかで、土に埋めるよ、普通!
と言ってくれていました。
はい、今日はとりあえず悪い人になってもらいました。
この写真、わかりやすいですね。
右下には、先ほどお伝えした、予想と結果を書く紙。
で、真ん中で議論しているのが、
2つの島を10個の国に分けていて、
自分たちの国の場所を決めている様子です。
ちょっと光ってしまっていますが、
この水槽で世界をモデル化しています。
水槽に、先ほど議論していた島の絵を沈め、
コップが2つあるのは、その島を立体的に(つまり、陸)
表現したものです。
そして、いま、スポイトで赤い水をたらしたのがわかりますか?
これが、ゴミです。
こうしてゴミをすてて、そのゴミがどこにいくかを観察します。
これはストローで「風」を吹かせています。
こうして、海の流れを現実的に再現しています。
赤い色のゴミが広がりだしていますね。
この班の緑色のゴミも広がっていますね。
そして、私が手にしているのは「氷」です。
北極・南極を想定して、氷も水槽に入れました。
これで、先ほど観察した、
水の温度の違いによる水の動きがさらに出てくるわけです。
結果としてどうなるかというと…
(実際には子どもたちが風を吹かせすぎているというのもありますが)
水槽が色水で広がってしまっていますね。
つまり、世界中のどこにゴミをすてても、
海の水の流れ、つまり海流のよって、
世界中にゴミは広がってしまうわけです。
子どもたちには、じゃあ自分たちが
ゴミを適当に海に捨てたり、
川にゴミをすてて、それが海に流れたり…
どうなる?という話を投げかけ、
この講座を終わりました。
探究的な学習は、態度や行動が変化するところまでいって
はじめて本当の学びの効果と言えるのではないでしょうか。
今日の学びが、明日への行動につながってほしいと
心から願うばかりです。