2学年 Unit1探究「私たちは目的のために仕組みを作る」

 先週、2年生はセブンイレブン谷和原インター店・ローソン筒戸店へ校外学習に行きました。その目的は、コンビニエンスストアの目的とその仕組みついて調査するためです。

 先月関東鉄道常総線新守谷駅へ行き、「電車は遠くまでたくさんの人を運ぶという目的のものと動いている」ということを子どもたちは知りました。さらに、電車というものを作った人間の思いまで考え、私たちは便利な生活を送り、楽な生活をしたいからなのではないかと、子どもたちなりに考えをまとめました。

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 今回は、2つのコンビニエンスストアに行き、店内の商品の配置や品物の種類の観察と、店員さんへインタビューを行いました。子どもたちは、コンビニエンスストアといえば、スーパーよりも小さくて、どこにでもあって、お弁当などが売っているお店だという認識でした。スーパーとの違いも考えながら、「コンビニエンスストアは忙しい人がご飯を買って食べるためにあるのではないか」という意見が出てきました。「24時間空いているから、とても便利で自分が行きたい時に空いているお店があったらいいなという思いから作られた店なのではないか」という意見も出て、コンビニは何のためにあるのか仮説を検証するためにコンビニエンスストアへ行きました。

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 インタビューをしてみると、コンビニエンスストアには「地域の皆様に商品を買ってもらったり、24時間空いているので、地域の人の安全を守っている」という目的があること、そのために、「店員さんは10人くらいいて1日に3回店員さんが変わること」「安全に商品を購入してもらうため、賞味期限が切れたものはすべて捨ててしまうこと」「お店の店長さんによって入れる商品が違うので、店舗によっておいてある商品は異なるということ」など、インタビューを通してさまざまな工夫を知ることができました。

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 また、2つのコンビニエンスストアの店内をじっくりと観察し、比較をすることで、商品の陳列が異なること、防犯のための設備は同じようになっていること、雑誌は入り口近くにあることなどが分かりました。来週から調べたことを整理し、まとめて、コンビニエンスストアの目的のために私たちがどんな仕組みを作っているのかを考えていく予定です。

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GWが明けて…

子どもたちにとっては、長いGWがあけて、

(学校説明会の日も子どもたちは休みだったので、9日間!)

ちゃんと授業を受けられるのか!?

なんて心配もありつつ…日常に戻りました。

 

今日は、もともとエクスカーションの予備日。

ということで、給食がない、お弁当の日でした。

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異学年学級ですので、

実はこのペアで写っている写真は、

すべて異学年(1, 3年)。

すごく楽しそうな雰囲気がいいですね!

 

これから、運動会に向けて、ホームでの時間も増えます。

学びの時間を過ごすクラス(学年ごとのクラス)と

生活する時間を過ごすホーム(異学年学級)と、

それぞれの良さを吸収し、子どもたちは楽しい、

そして深い時間を過ごしていきます…

第2回 学校説明会② キッズワークショップと今後のお知らせ

こちらには、説明会の間、お子さんに対して行いました、

キッズワークショップ(スポーツ・アート)について、

簡単に雰囲気をご覧いただこうと思います。

 

なお、今後のお知らせとして、以下の通り、先にお伝えいたします。

・引き続き、5月20日授業体験・個別相談会の

 申し込みを受け付けております。

 学校HPのトップページにて概要をご覧いただき、

 予約フォームをご利用ください。

ゴールデンウィーク後に、説明会でも口頭でお伝えしましたが、

 運動会での未就学児のお子さんの参加競技のご案内をいたします。

 望小に興味を持ったご家庭のお子さんが毎年たくさん参加されます。

 こちらも学校HPに予約などの情報を掲載しますので、お楽しみに!

  

さて、1つ前の記事に記載した説明会を実施ている間、

未来の望キッズになるかもしれない幼稚園生のみなさんには、

  キッズワークショップ「スポーツ」「アート」

に参加してもらいました。

 

スポーツは、

「協力する」「ボール遊び」「思いっきり身体を動かす」

こんな形で3つのテーマにわけて、

元気いっぱい楽しんでもらいました。

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それぞれ、全体がわかる写真だけ掲載してみました。

どれも、子どもたちが夢中になって

スポーツを楽しめるものばかり!

 

望小では、子どもたちの個性をしっかりと理解し、

その中で得意となる領域を伸ばしてほしい。

マルチプルインテリジェンスの理論に基づき、

8つの知性を持つ人間、身体的知性も大切で、

子どもたちがスポーツを楽しむこと、

しっかりと応援したいです!

 

アートのテーマは

「混色によって新たな色を作る!」

ということで、モザイクアートを作成しました。

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楽しそうに作品作りに励むみなさん。

ここ数回のワークショップは、

作ったものを持って帰ってもらっています。

(スポーツは、スタンプカードでした)

その場で行った後、おうちに帰ってからも

子どもたちが自ら楽しんだり、考えてたり…

そんな時間をおうちの方と過ごせることを願ってのことです。

 

今回のワークショップでも、在校生の子どもたちが

ワークショップのアシスタントとして頑張ってくれました!

 

様々な学校行事にいつも協力いただく保護者会の方々、

そしてお手伝いしてくれる在校生の子どもたち、

今回説明会でお話して下さった保護者の方、そして子どもたち……

一人ひとりの力に支えられて、望小という学校が作られています。

 

このような雰囲気を大切にしていきたいですし、

この先に望小の仲間になるかもしれない皆さんとも

ぜひ、一緒にこの雰囲気を作っていきたいと思います。

第2回 学校説明会① 未来を見据えた探究型の学びと英語活動

エクスカーションの余韻が残る本日4月29日(土)、

第2回学校説明会を開催いたしました。

ゴールデンウィーク初日でしたが、

たくさんの方に足を運んでいただき、

本当にありがとうございます。

 

今回の説明会は、学校教員からの説明よりも、

「在校生の保護者」そして「在校生の子どもたち」

が望小学校について発信することにより、

お越しいただいた皆さんに

もっと知りたいという情報を提供したい、

ということを意識して実施いたしました。

 

本校のことをより深く知っていただくために、

 ・在校生の保護者と教員によるトークセッション

 ・在校生の子どもたちも参加する説明やインタビュー

このような時間を設けて、

望小の魅力を熱く語ってもらいました!

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 複数回説明会に参加している方向けには、

まず始めに在校生保護者と教員による

対談のセッションを行いました。

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公立の小学校との違いや、お子さんが本校での学びを

どのように受け止め、実践しているかなど、

探究的な学びと基礎学力の定着にも言及しつつ、

国際社会で活躍する、働くお母さんの立場から

コメントをいただいたり、逆に教員に質問したりして

あっという間の30分となりました。

 

続いてこちらは、

初回・複数回説明会参加者全員に向けた説明会の様子です。 

 

探究型の学びに関しては、3年生の男の子が、

自分が行った探究のプレゼンをしてくれました。

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自作のスライドを見せながら、

レーザーポインターを使って、

発表する姿は大人顔負けです!

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地球温暖化について興味を持ち、自分が調べて分かったことを

意見を交えつつ、話してくれました。

 

教員による探究の授業の説明には、

3年生の女の子が解説として参加し、

授業の様子や探究の魅力について語ってくれました。

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グループワークの難しさについて質問されると、

「たくさん出た疑問をグループでまとめていくときに

 難しさを感じる」

と、大人もうなずいてしまうような意見を聞かせてくれました。

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英語のセッションでは、4年生の女の子による

自己紹介・学校紹介のスピーチから始まります。

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「テニス選手として活躍した後、医者になる!」

という自分の夢や、

3年生のときのフィールドワークで行った探究、

グループワークを行う中で、

他の人の話を聞くことの大切さなどについて、

堂々とスピーチをしてくれました。

 

英語科の教員により、

望小学校の英語のカリキュラムのご説明も

させていただきました。

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ネイティブの先生と3年生の女の子の

インタビュー形式のトークセッションも行われました。

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スピーチとインタビューでとても流暢な英語を披露し、

驚きの声が上がった在校生の彼女たちですが、

2人とも日本で生まれ育った日本の小学生です!

ただ、英語が大好きで、英語の勉強も大好きな小学生です(笑)

  

最後は、教員と在校生が並んで、学校生活・学びについて、

質疑応答の形のトークセッションを行いました。

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子どもたちと教員で、普段の学校の様子や

好きな科目などについて、笑顔で語ってくれました。

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5月20日(土)は、

子どもたちの授業体験と個別相談会を行います。

予約は学校HPのトップページをご覧ください。

 

今回の説明会でいただいたアンケートも踏まえて、

個別相談のブースの1つに、在校生保護者の方が

話を伺うことができる場を設けたり、

引き続き様々な工夫をはかりながら、

多くの皆さんに望小のことを知っていただき、

たくさんの子どもたちが望小で学べるよう、

サポートできればと思いますので、

今後もよろしくお願いいたします。

H29年春のエクスカーション

4月28日(金)、各ユニットごとに春のエクスカーションに行ってきました!

 

 

幸いお天気にも恵まれ、絶好の遠足日和。

動植物の観察をして、みんなでレクリエーションを行い、

ユニット内での親睦を深めました。

 

Aユニット:千葉県立柏の葉公園

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Bユニット:絹の台桜公園

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Cユニット:絹の台桜公園

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エクスカーションで使用したしおりの一部をご紹介致します。

このしおりも子どもたちの手で作られています!

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子どもたちは、自然ビンゴを完成させるために

一生懸命草花や虫を探したり、

見つけた観察対象を目を輝かせながら、

一生懸命ワークシートに書き込んでいました。

 

このエクスカーションを通して1年生から4年生まで、

学年を超えて交流を深め、

5月27日にはユニット対抗で運動会を実施します!

 

熱く伝え続ける「どのように学ぶのか?」

最初の1週間が過ぎ、授業も本格的に始まりました。

先週少し4年生の話題に触れましたが、

授業の様子を通じて、この子たちに

徹底的に伝えていることを1つ紹介します。

 

昨年から継続して伝えていることがいくつかあり、

小出しに取り上げようと思いますが、今回お伝えするのは

 「みんなで学ぶ」

ということの大切さについてです。

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これは、春休みに出した算数の宿題について、

みんなで答えを確認し、互いに異なる解答だった場合は

それぞれ手を動かしながら、やり方を議論しつつ、

自分の算数の力を高めるという時間です。

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何を子どもたちに継続して強く伝えているか?

それは

 「学校で勉強しているのはなぜか?」

という問いです。

 

自分で黙々と考えたり、調べたり、問題を解くだけなら

極端なことを言えば自分一人でもできます。

学校で、クラスメイトがいる状況での学びは、

 ・わからないところを教えてもらうことができる

 ・教えることにより、教える人も理解を深められる

 ・自分以外の意見を聞くことができる

 ・自分が調べたり考えたりしたこと以外の学びを

  聞くことができる(つまり人数分の知識が得られる)

などなど…あげればいろいろな効果があります。

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「話を聞きなさい」「静かにしなさい」

それはお行儀の良さを求めているのではなく、

その貴重な時間を深い学びが得られる時間として

大切に使うため…そう子どもたちには伝えています。

 

勿論、段々と子どもたちはその大切さに気づき、

自然に相手の話に耳を傾ける姿勢が身につきます。

また、そうした学びを互いにできたことを喜び、

話し合いや必死に作業をした後、自然と拍手をして、

互いの頑張り・達成感をたたえあうようになります。

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このように学んでいる子どもたちを見られる瞬間、

こちらも本当に何とも言えない満たされた気持ちになります。

新学習指導要領「主体的で対話的な深い学び」、

望小の学び、ぜひ来週の説明会でもお伝えできればと思います!

2学年 Unit1探究「私たちは目的のために仕組みを作る」

 先週、2年生は関東鉄道常総線新守谷駅へ校外学習に行きました。その目的は、電車の目的とその目的の為にどのような仕組があるのかについて調査するためです。

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 この探究のはじめに、子どもたちは、自分たちの学校の一日の生活を時間割や日課表で表しました。その時に、私たちは決められた授業を時間通りに受けることを毎日繰り返していることに気づきました。身の回りで、決められたことを時間通りに行っているものとして電車を取り上げて探究を進めていくことにしました。

 私たちは電車が時間通りに来ることが当たり前だと思って生活をしています。だから、子どもたちに「本当に電車は時間通りにくるの?」と尋ねると、「事故や故障がない限りは時間通りに来ると思う」という答えが返ってきます。では、時間通りに動かなければならない理由は何なのか、電車はなんのために作られたのか、そこで働く人や駅にあるものはどんな役割を担っているのか考えていきました。

 

 子どもたちは、まず仮説を考えました。

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 そして、実際に関東鉄道常総線にインタビューをしに行きました。

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 新守谷駅から帰ってきた子どもたちは、自分たちがたてた仮説のどこが不十分だったかを考えました。そのもののFormやFunctionをきちんととらえて考えられた仮説と、そうでないものでは考えの深まりが異なることが分かりました。

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 駅長さんから「電車は遠くまでたくさんの人を運ぶという目的のものと動いているのだよ」と教えていただきました。しかし、電車の目的はそうだとしても、その裏にある人間の思いというものまで考えなければなりません。電車という仕組みを作る裏には、我々人間の「便利を追及したい」という思いがあるということに子どもたちは気づき始めています。

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便利を追求するために我々人間がどのような仕組みを作っているのか探究していきます。今後の活動が楽しみです。