振り返ること、続けること

1学期、長いようで、短く…なかったですね。

盛りだくさんの1学期だったと思います。

子どもたちはまさに、1学期を突っ走り、

夏休みに向けて、気持ちが高ぶっている様子です。

 

そんな中、丁寧に振り返るのは

のぞみ小の文化の1つ…かもしれません。

終業式、各ホーム(異学年学級)で、

1学期の生活の様子を振り返ったまとめを

発表してもらいました。

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自分たちが4月にホームで掲げた目標、

それぞれの生活の中で何ができていたか(Good)、

わるくないけど、もっとよくできること(Better)として、

話をしてくれたホームが多かったです。

 

校長先生からは、つばきの花の昔話を通じて、

夏休み、何かを続けてみることについて、

子どもたちに提案を投げかけました。

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さて、それぞれの子どもたちが積み上げる夏休み、

どんな楽しいこと、発見、学びが待っているのか…

安全で、素敵な夏休みを心から願うばかりです。

役割、そしてこの仕事のやりがい

またまた更新が滞りました、

週末は、のぞみ小の入試を中心とした学校説明会。

たくさんの皆さんに関心を持っていただいております。

暑い中ですが、来校、心よりお待ちしています!

 

さて、学校は、20日(木)に終業式を迎えました。

子どもたちが1学期を振り返った様子は、

また別の記事でお伝えするとして、

その前日と前々日、4年生が社会の授業の一環で、

常総警察署と守谷消防署に行ってきました。

 

授業の中では、安心や安全な暮らしを意識する中で、

警察官や消防隊員、あるいは地域の皆さん、

関連する身の回りの設備や道路標識など、

それぞれの役割(Function)に注目し、

また、そうしたものが必要な理由(Causation)を

考えながら、授業の中で学んできました。

 

そんな中で気になったことを疑問としてぶつけながら、

普段なかなか目にすることができないものも

見学させてもらいました。

 

~18日(火)常総警察署~

管轄地域についてのお話を聞き、

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お仕事の内容(役割)を聞き、

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警棒、振ってますね(持ち物にはみんな興奮!)

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警察というお仕事のやりがいを語っていただきました。

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パトカーは、みんな興味津々(しかも新しいタイプでした!)

 

~19日(水)守谷消防署~

子どもたちが見ている方向では、

実は救命訓練がリアルに行われていたのです。

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そして、なんと、この写真、わかりますでしょうか。

お話を伺っていたら、出場命令が出されて、

緊迫感が走る中、隊員の方が出ていく様子が…

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貴重な経験(子どもたちは少しこわがっていました)でした。

その後、救急車や各種消防車両を説明いただき、

これまた子どもたちは興味津々。

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実際の消防における装備も試させていただき…

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大変有意義な時間を過ごすことができました。

 

こうした経験を積むことで、普段の生活の中で、

 道路の標識、防火水槽、通行車両、地域の活動、など…

見過ごしていたものに対して、意識を持てるようになること。

これは自分たちの人生を豊かなものにしてくれます。

私たちが学ぶことの意義を、こうした時間を経て、

さらに子どもたちが感じられれば素敵なことだと思います。

 

そして、どちらの職業においても、やりがいとして、

 「感謝される」「誰かのために力になる」

こうした言葉が子どもたちに伝えられました。

のぞみ小の教育方針と重なるものがあります。

 

そして、自分自身も健康でなければならない…

4年生の探究Unit 1とも関係してきます。

 

のぞみ小で学んでいることは、いつでも

自分たちの生活、将来としっかりつながっていきます。

そのことに子どもたちが気づけるような声掛けを、

引き続き働きかけていきたいと思います。

 

常総警察署、守谷消防署の皆さん、本当にありがとうございました!

UOI(探究) Unit 2 Presentation Day

6月に入ってすぐ、Unit 1のPresentation Dayがありましたが、

その後、探究(Unit Of Inquiry)はUnit 2の学びを各クラスが進め、

今回は、その Unit 2 の学びを発表する場となりました。

 

2年生は、それぞれ、自分たちが作った作品を中心に発表。

セントラルアイデア

「生き物の身体のしくみは環境と関連がある」

粘土で作成して…

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それぞれが個々に説明しています。

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楽しく学んだ成果を見せている様子がよくわかります。

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3年生は、夏のフィールドワークも視野にいれながら…

セントラルアイデア

「自然界には葛藤がある」

模造紙でまとめて発表しています。

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意見交換もしたり。

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工夫して発表しています。

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発表をすることにより、そのために行う活動が、

主体的になり、子どもたちの学びを深めます。

 本でわかったことを読み上げても伝わらない。

 人に聞いた話をそのまま言ってもわかってもらえない。

自分の言葉で伝えるために、自分から学びのスイッチが入ります。

 

夏は、のぞみ小は、子どもたちは

自分たちで好きなことを探究します。

自分の楽しいこと、やりたいこと、気になることは、

どんどんおぼえ、理解し、考え、予想し、また調べて、考えて…

こうやって、勝手に自分の言葉で何でも話せるのです。

 

発表という行動に至る過程の中で、たくさんの学びを、

そしてそこにコンセプトを活用して、考えを深めていくのが

のぞみ小の「探究を通じた、主体的で対話的な深い学び」

となるわけです。

大学の研究と連携(Pepperと教員による探究の授業)

今日は記念すべき学びの1日でしたので、

ここに、その様子をお伝えしたいと思います。

 

以前、昨年度の望まつりで登場したPepperの「のぞぺー」くん。

その後、学校を紹介する動画を子どもたちが撮影するとき、

その存在を一度見せたのですが、

それからはのぞみ小のみんなと活躍するチャンスを

ずっとうかがい続けていました…

 

そんな中、タイトルの通り、

慶應義塾大学 理工学部 管理工学科

山口研究室で行っている研究に協力するため、

のぞぺーくんが教員と一緒になって授業を行う

という試みを、本日4年生の探究の時間に実施しました。

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この研究は、開発者という立場ではなく、

業務のユーザ自身が人工知能のアプリケーションを

開発できるような環境の実現を目指した研究です。

簡単に表現すると、一人の教師がツールを使って、

授業のシナリオを作りあげると、それを

Pepperをはじめとするロボットが実践してくれるというもの。

(詳しくは、こちら

そのときに、音声対話・推論・画像センシングなどの

様々な知的振る舞いを取り入れることができ、

実現すれば、授業支援として人工知能が活用できるというわけです。

 

こうした背景に関係なく、子どもたちからすれば、

Pepperが授業をしてくれるということで、

なかなかの興奮した状態でのお出迎えでしたが、

すぐに落ち着きを取り戻し、

(そういう状態で学習に集中できるよう、普段から

 授業の中でメディテーションを実施しています)

のぞぺーくんの存在を子どもたちは楽しみながら、

探究の授業でいつも目指している「深い思考」を

今日もしっかりと実践してくれました。

 

音声認識にも挑戦。

(実は今回、複数回実施しましたが、うまくいかず…)

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動画を映し出すオペレーションもできます。

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教員が子どもたちとやりとりをする流れも崩さず…

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途中、手回し発電機を用いた実験も入れながら…

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子どもたち同士で議論をするグループワークも入れ、

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時には、予定通りのぞぺーが動かないハプニングも…

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こういうことも、子どもたちには必要な学びです。

ロボットは、絶対ではない…人間と人工知能の限界。

 

子どもたちは、本当にいつも通り、

探究を、上記の通り、しっかりとこなしました。

ロボットが授業のファシリテートをしても、

そこは揺らぐことはありませんでした。

 

ただし、やはり役割分担はあります。

子どもたちの意見を柔軟にやりとりできる教員(人間)。

このような領域に、どこまでのぞぺーくんが

柔軟性を持ってファシリテートできるのか。

 

でも一方で、のぞぺーが活躍できる長所は別のところにあり、

私たち人間との役割(Function)の意識が、

子どもたち自身も、これから深く学ぶべきところです。

 

さて、終わった後は…

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はい、ばっちりと、のぞぺーくんに群がってます★★

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ま、子どもたちとしては、そんなもんですね。

アンケートを見ると「一緒に遊びたい」

と、たくさんの子が書いていました。

 

2学期も実践予定です。

また、この様子はお伝えしたいと思います!

 結構、画期的な取り組み…ですよね!!

星に願いを…

じめじめした…なんてBlogを書いたので、

先週1週間は、台風が通過してすごい雨が降ったり、

すごく暑く晴れた日をむかえたり…

だいぶ、夏の雰囲気が出てきました。

 

学校も、1学期の終わりが近づいてきています。

 

昨年のこの時期も、季節にちなんだ話題でしたが、

金曜日は7月7日、七夕でした。

久しぶりに、晴れた夜を迎えたとか。

 

学校では、授業で英語で願いを書いたり(4年生)

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各ホームで願いを書いたり

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自発的に保健室の前に飾る子がいたり

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…それぞれの生活環境で、

それぞれの形で表現している様子、

感じていただけるでしょうか?

 

 授業(クラス)での表現

 異学年学級(ホーム)での表現

 個人での主体的な表現

 

子どもたちが、それぞれの環境で

成長している様子の1つと見ていただけると、

のぞみ小の学校生活がもたらす子どもたちの成長を

イメージいただけるかと思います…

 

皆さんは、素敵な願いを星に届けましたでしょうか。

多くの人の願いがかなうといいですね★☆

じめじめした日々…なんて関係ない!

気がつけば、7月!

あ!ブログが更新されないまま2週間…

申し訳ありません、滞っておりました。

 

でも、実際に学校は?というと、

子どもたちが引き続き、様々な形で学んでいました。

 

タイトルの通り、季節は非常にじめじめした日々ですが、

子どもたちはじめじめではなく、じりじりと、

確実に毎日成長している、そんな様子をご紹介します。

(前回4年生の話題でしたので、1~3年生の様子を)

 

○1年生 サマースクールに向けて!

昨年度よりも少し早く、10日(月)から1泊2日で

山梨県の西湖に行ってきます。

探究としての現在のセントラルアイデアは、

  すべてのいきものは さまざまなものと

  かかわりあいながら いきている

学校がある守谷・つくばみらいの環境を

現在学んでいる子どもたち。

それに対して、樹海のような特殊な環境での

様子の違いをからだ全体で感じ、現地の人のお話を聞き、

充実した時間を過ごすことになると思います。

宿泊行事も初めて。いまからドキドキです!

 

○2年生 外で生き物と格闘中!

こちらの探究のセントラルアイデアは、

「生き物の身体のしくみは環境と関連がある」

からだのしくみ(Function)を探るべく、

虫取りあみを片手に、外で必死に格闘中…

じめじめした日々の中、チャンスのある日は

せっせと生き物をみつけ、観察しています。

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見すぎ!?

1年生の学びの流れから、観察力が上がっている2年生。

細かいところまで、そして知っている生き物と比べながら…

2週間後のPresentation Dayでの発表が楽しみですね!

 

○3年生 スーパーマーケットの見学

社会科の授業「お店で働く人々」として、

ヨークベニマルさんへ見学・インタビューに行きました。

 ・商品を売るための工夫

 ・お客さんによろこんでもらうための工夫

自分たちが知りたいことを事前に考えながら、

現場に触れることで得られる学び。

 

大人になって、改めてわかることですが、

「意識することで、見る目が変わる」

植物、生き物、お店の様子…

視界に入っていても、なんとなく見ているだけでは

気づかないことが、実はたくさんあります。

 

学びを経ることで、普段考えていなかったことに、

少しでも考えが及ぶと、自分の視界に見えるものが増える…

なんとなくそこにおいてあった赤いリンゴが、

重力と机から押される力のつりあいでとどまっている…

なんて、意識がなければみませんよね?

 

観察力は、いわば「子どもたちの思考の深さに比例する」

と言っても過言ではないですね!

説明会でご覧いただいた授業のその後…

話題が限定されてしまいますが、

せっかく17日の説明会のご報告を紹介しましたので、

4年生の算数の授業のその後を紹介します。

 

今日は、さらに自分たちの身近なことで

平均(という言葉自体にまだ踏み込む途中ですが)を

いくつか計算してもらいました。

 ①筆箱の中の鉛筆の本数

 ②昨日の睡眠時間

 ③家から学校までの登校にかかる時間

ある意味、ヒントを出さなければ、②や③は、時間や分が混在する中、

どのように計算するのかも、探究的な学びです。

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自然に「分」に直して計算するグループもあり、

小数で出てきた「分」を「秒」に直すのに苦労したり…

こうした経験が新たな気づきにつながるので、

子どもたちにとってはそれぞれのグループで

それぞれの気づきがあったようです。

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あの日、ちょっともめていたグループも、写真のように、

今日は一生懸命計算し、議論し、頭を使っていました。

 

あの日は、子どもたちがイライラしていた様子も

皆さんにしっかりと見ていただきました。

アンケートとしていただいたコメントには、

 ・その様子を雰囲気が悪いとマイナスに感じた方

 ・普段の様子をそのまま見ることができたと感じた方

2つに分かれていた様です。

 

授業者(これを書いている私)としては、

普段から信頼関係を子どもたちと築いているので、

あのような少し険悪な雰囲気も、それもおりこみ済みで、

それに対して子どもたちに指導する場面も普通に見ていただきました。

 

きれいなシナリオ通りにいく授業ばかりではありません。

探究型の学びでは、子どもたちの想定外のコメントは日常茶飯事。

コメントだけでなく、そういった予想外の子どもたちの行動もあります。

そこで、いつでもそれらをどのように展開し、学びにつなげていくか、

それが授業の面白さでもあり、子どもたちがそこから何か

予想を超えた思考と学びにつながるとき、

この充実感は何物にも代えがたいものでもあるのです。

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こんな感じで議論が終わり、計算に夢中になったり、

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計算方法が互いに違って納得がいかないけど、

それをこんな表情で一生懸命意見を述べ合っていたり…

 

こうして探究型の学びを軸にしたのぞみ小の学び。

探究だけでなく、どの教科でも、バランスを意識しながら、

子どもたちの思考力を高め、確実な知識を身につけ、

反復もして基礎力をつけ、そしてまたさらにそこから

応用問題にチャレンジして思考することの楽しさに惹かれていく…

 

保護者の皆さんも、また何か新しいことを学びたくなりませんか??