2学年 ウィンタースクール~新潟県南魚沼市六日町~

 2学年は1月24日~26日まで新潟県南魚沼市六日町にウィンタースクール(宿泊学習)へ行きました。ウィンタースクールは探究Unit5の活動の一環として行われており、Unit5は、「自然には脅威と恩恵がある。」というセントラルアイディアのもと学習を進めています。ウィンタースクールの活動を中心にして、自然の「脅威と恩恵」の二つの側面から迫っていきます。

f:id:kaichinozomi:20180210134123j:plain

 LOI1は「雪の脅威と恩恵」として、雪と雪国に暮らす人たちの脅威と恩恵について考えました。ウィンタースクールでは、事前学習で雪や雪国の暮らしの脅威と恩恵についての仮説を立てたのち、「仮説の検証を行う」ことを目的として実施しました。

 

f:id:kaichinozomi:20180210134129j:plain

 子どもたちは新潟の雪景色にまず衝撃を受けながら、「線路が凍らないように消雪パイプがいろんなところにあるね。」「ほくほく線はドアに開閉ボタンがあったけど、なんでだろう。」と事前学習で得た知識と実際の雪国を比べていました。初日・二日目の雪に触れる活動では、関東の雪と新潟の雪の違いを手触りや踏んだ感触、音から体感していました。

f:id:kaichinozomi:20180210134125j:plain

 また、今年は雪遊びをたくさん取りいれることで、雪の楽しさと怖さを体験することができました。1日目は、雪に触れることが楽しくたくさん走ったり雪を投げたりする活動を通して楽しい時間を過ごしていましたが、2日目になると「寒すぎて外での遊びをしたくない。」「早く部屋に入りたい。」「急に吹雪いて、前が見えなくなったから怖い。」「部屋でいたら屋根から雪が落ちているのが見えて、人が下にいるととても危ないと思った。」などと、不安や恐怖を感じる声が聞こえてきました。普段、雪に接することが少ない子どもたちが、やむことなく常に降り続ける雪を見た素直な感想だと思います。

f:id:kaichinozomi:20180210134133j:plain

f:id:kaichinozomi:20180210134131j:plain

 雪の恐怖を感じるとともに、散策で見学したり、ホテルの方に直接インタビューをしたりすることを通して雪国に暮らす人々の暮らしの工夫を聞き、雪とともに生きていくための知恵を知ることができました。

f:id:kaichinozomi:20180210134134j:plain

 ウィンタースクール後は、川の恩恵と脅威について考えていきます。ウィンタースクールでは、雪国の脅威について体験することができましたが、3年生になって同じ場所にフィールドワークへ行くときに、今度は恩恵について体験できるよう今後の学習を進めていきます。

f:id:kaichinozomi:20180210134136j:plain

f:id:kaichinozomi:20180210134127j:plain

 

様々なロボットを用いた授業支援②【4年生 理科】

一昨日のロボットの授業後、

子どもたちはふりこの様々な条件を変えて、

自分たちで実験をデザインして実施する取り組みを通じて、

ふりこの周期を変える要因について考えていました。

 

そして今日は、再びロボットの登場。

前回と異なる点として、以下のことを行いました。

 

前回からの進化点

・のぞじゃこくん(ロボットアーム)による

 ふりこの条件を変えた実験の実施と測定結果の共有

・各グループで行っている議論の活性化のために

 グループ数だけのぞハットさんの表情を用意し、

 議論の内容に応じて表情が変化して、

 一目見て周囲の議論の様子を認識することが可能

 

今回のロボットの様子も、また普段とは異なるものであり、

子どもたちは高い興味関心のもと、その様子にくぎづけでした。

 

また、こうしたロボットの様子をデザインした中で、

子どもたちが、自分たちの議論を深めたり、

学習内容を深めるうえで、

「ロボットが子どもたちに対してどのように支援できるか」

という点での検討も非常に面白いものでした。

 

今回は教師側のポジションにロボットを活用するものが

ほとんどでしたが、実際の利用の仕方からは、

実はそれぞれのグループのそばにロボットがいて、

子どもたちの学びを深めるための支援ができる

という振り返りをすることができました。

 

つまり、Teacher側の授業支援よりも、

これからのAI共生時代、ロボットの存在としては、

Student側に寄り添う形でロボットが存在することで、

主体的で対話的な深い学びの活動を

支援することができるのではないかという見解です。

 

「ロボットで学ぶ」だけでなく、

「ロボットを学ぶ」であり、そして

「ロボットから学ぶ」という時間を通じて、

さらなる学びへの興味関心、人工知能への意識を

より一層持ってもらえたなら、

この時間は素敵な時間だったのではないでしょうか…

 

 

様々なロボットを用いた授業支援①【4年生 理科】

昨年7月(半年前)に、4年生の探究の授業で、

Pepper(のぞぺーくん)がファシリテートした

エネルギーについての学習の様子を

こちらのブログでも紹介しました。

 

この取り組みは、ユーザがAIアプリケーションを構築する

プラットフォームを開発するプロジェクトの1例として、

学校現場でのロボット授業の実践を試みています。

その中で、のぞみ小としても、

ロボットが活躍できる領域、

人間だからこそできる領域が何なのか、

人間やロボットの特性も考えながら、

子どもたちが大人になって活躍する

「AI共生時代」に必要な力を身につけることにもつながります。

同時に、のぞみ小独自の探究的な学びに

こうしたAIアプリケーションが利用できる可能性についても

模索できるので、様々な効果が期待できる授業実践です。

 

今回は、ちょっと内容を先取りして、4年生ですが、

5年生の「ふりこのきまり」のところを扱いました。

 

前回までと類似点

・Pepper(のぞぺーくん)による進行

前回からの進化点

・表情が変わるロボット(のぞハットさん)による

 子どもたちの話を聞く体制(集中度)チェック

 → 集中していれば、次に進行させる

・子どもたちの議論の内容を音声で記録を取り、

 そのときのキーワードを後の議論で活用する

 

このような進化点の背景は、マイクやカメラを活用し、

子どもたちの会話や様子を用いて、次の展開を作る

という、前回までのロボットからの一方向的な働きかけ

(前回は、双方向のやり取りはのぞぺーくんの音声認識程度)

からの発展があります。

 

記録した子どもたちの様子から、それを表情を用いて

子どもたちにフィードバックしたり、議論などの音声情報を

文字にして子どもたちの対話のリフレクションに活用したり、

子どもたちの学びを深めるためのロボット支援として、

今回は前回を発展させた形を作ることができました。

 

子どもたちも、表情が変わるロボットや、

カメラで自分たちの顔の向きを認識して

その情報がロボットの動きに活かされているというような

仕組みをしることで、より一層興味を持っていたようです。

 

今日の内容から、明日、自分たちで実験をデザインして、

もう一度、ロボットを用いた授業になります。

次の授業がまた、楽しみですね!

2018年(3学期)スタート★☆

長かった2学期の後、あっという間の!

冬休みを経て、子どもたちの声が戻ってきました。

 

のぞみ小では、始業式の日、終業式の日、

その学期の間の目標設定や、振り返りを実施します。

 

3学期は、2学期までに比べると、

約2か月で、比較的どんどんと時間が

過ぎていくかもしれません。

 

今学期ののぞみ小の様子も、こちらで

少しずつお伝えできればと思います。

どうぞ、お楽しみに★

平成29年度 2学期 終業式

のぞみ発表会から1週間。
最も長い2学期の学びを終了し、
終業式が行われました。

のぞみ小は、いつも通り、
各ホームが2学期の振り返り。


のぞみ発表会を通じて、
自分たちがどのように変化したかを
話してくれたホームが多かったですね。

そして、最後は、有志で休み時間などに活動していた
音楽サークルの皆さんが、
楽器を演奏して、みんなで
「手のひらを太陽に」
を歌いました。

自分たちでいろいろな活動をする展開は、
のぞみ小が開校3年目を迎え、
もっともっとできるといい活動の1つです。

さらに、いろいろな方を巻き込む活動になるか、
これから、今回の音楽だけでなく、
子どもたちの自発的な主体的な活動、
どんなものが出てくるか、楽しみですね!

『算数・数学 思考力検定』と『世界算数大会』への挑戦

のぞみ小の算数。

これまでの算数の学びのいいところを活かしながら、
さらに算数に対する学力をつけていきたいですし、
算数の魅力を子どもたちにたくさん感じてほしい。

そんな中、初めての取り組みとして、
2020年の大学入試改革でも重要視されている
「思考力」を問われる問題を楽しみ、高めるために
2つの外部検定の受験を実施しました。

W受験ができるというタイミングで、
今年度は受験希望者を募り、
のぞみ小団体として申し込みをしました。
全校児童の約6割、120名弱がエントリー。

保護者の方の関心も勿論ですが、
2学期から継続的に、異学年算数の授業で
思考力系の問題を解いてもらっていて、
子どもたちは思考力系の問題が、
難しいと感じても、すごく好きな子が多いのです★

まず1つ目。11月10日(金)に学校にて実施。
『算数・数学 思考力検定』
http://www.shikouryoku.jp/

事前に解いてもらっている手ごたえをもとに、
子どもたちが(保護者と相談して)自分の受験級を決めて、
試験に臨みました。(検定は年に3回あります)

それぞれが自分の中で目標を設定したので、
合否はそれぞれですし、それぞれが
自分の中で頑張れたか、問題を楽しめたかが大切です。

参考までに、
・小学校1年生で7級(小学校5年生相当)
・小学校2年生で6級(小学校6年生相当)
なんて子もいました。いやいや、お見事!
  問題の漢字が読めず、
  そこは読み方を推測していた…らしいです(笑)

もう1つ。11月27日(月)~12月10日(日)にWeb上で実施。
『世界算数大会』
https://ja.global-math.com/

こちらは、今時というのはちょっと変ですが、
Web上で受験します。まさに、世界中の人が受験できる。
従って、のぞみ小も、各自自宅で受験してもらいました。
(大会は年に1回、今回は第5回でした)

世界の中での自分の位置づけ、
同世代の中における自分の位置づけ、
結果としていろいろと刺激になるデータが提供されます。

のぞみ小は、どの級においても世界平均以上。
国内で見ても、どの級も平均以上で、
子どもたちの現状の力を把握することができました。

思考力の問題は、算数・数学オリンピック
中学受験の入試問題など、本当に面白いものが多いです。
のぞみ小の「探究的な学び」によるアプローチは、
こうした問題を解く時、自分であたりをつけて(仮説を立てて)
実際にやってみて、数字をずらしてためしてみて、
自分で変化の規則を見つけながら正解にたどり着く…
すごく学びと親和性が高いと想定しています。

算数についても、もっともっと学びを深めて、
この場で力をつける子どもたちの様子、
のぞみ小独自の学びや成果を発信していきたいと思います!

開智のぞみ発表会(子どもたちの成長…)

昨年度は、3月に実施したのぞみ発表会。
今年度は、昨年度に実施したクリスマスコンサートを吸収し、
この時期にのぞみ発表会を行うことになりました。

写真が…すみません。
教員が総動員で、劇の動画しか撮れておらず
文章だけで申し訳ありません。
※写真は後ほど、アップいたします。

開幕式。
校長から、劇の制作過程における成長を
ぜひ見てほしいというメッセージ。

実行委員長からも、メッセージ。

劇の様子…


2日間の上演で、
子どもたちもさすがに最後は疲れていたようです。
でも、おうちの人たちが見に来るということで、
舞台裏にいると、2日目の方がテンションが高かったですね。

そんな中でも、異学年学級だけあって、
上級生が下級生を落ち着かせたり、指示を出したり、
お互いに子どもたち同士でフォローしあう様子を
たくさん見ることができました。
(ある意味、舞台裏が一番子どもたちの成長を感じたかも)

昨年度と異なり、2学期にのぞみ発表会があったことで、
これから残り3か月、それぞれのホームが
結束力を高めた状態で、3学期を過ごすことができます。

のぞみ小の学びとして、クラスの時間は当然重要ですが、
異学年学級がもたらすたくさんの影響を、
こののぞみ発表会まででなく、
その先にも受けることができるという意味で、
今年度のスケジュールは、これからがまた楽しみですね!