[小6、中1]冬期講習のご報告

こんにちは!
7学年担当の安相です。
 
さて、今回は冬休み中に行いました
冬期講習の様子についてお伝えしたいと思います。
 
冬期講習の「総合」では、「イベント」をテーマに
子どもたちとともに探究していきました。
 
まず、社会・理科・音楽・技術・家庭など様々な教科の切り口から、
教科横断的にイベントについて考えを深めていきました。
 
社会ではお祭りのことについて、
理科ではイベント演出と五感との関係性について
技術では、目的や趣旨を考えた上で実際にイベントを企画していきました。
 
↓「バースデーパーティ」のイベントのケーキを新聞紙で作成しているところです。

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そして、冬期講習最終日には、
講習の中の総合で学んだことを振り返りました。
 
振り返りの中では、内容とともに
学んできたことの「共通点」を考えていき、
科目の垣根を超えたより概念的なアイディアを
子どもたち1人1人が獲得していきます。
 
そして、お互いに対話を通して自分の考えを洗練していきました。
 
↓ 対話を通して、お互いの知識や考えたことを共有しています。

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子どもたちは6日間に渡って、
様々な観点から「イベント」について学んでいきました。
 
そして3学期には、最大の行事である「望祭(文化祭)」を開催します。
 
ここで培った幅広い視野や思考力を、
今回の学びの実践の場として、最大限活かしてほしいと思います。

[PYP]ホーム(異学年)活動「のぞみカルタ大会」

こんにちは!

Cユニット ホーム担任の竹田です。

 

今回は、開智望小学校の特徴の1つでもある

ホーム活動(異学年活動)について、ご紹介いたします。

 

私が担任を務めるC5ホームでは、

1年生から5年生までのホームメイト全員が楽しめること...

ということで、お正月を少し過ぎてしまいましたが、

「のぞみカルタ大会」を企画いたしました。

 

市販のカルタを使用するのではなく、

各グループに分かれて、「読み札」と「絵札」を考え、

みんなでオリジナルの「のぞみカルタ」を作りました。

 

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読み札の文を考える時間、ホームの中では

「『り』ではじまる学校のもの、何かないかな?」

「あ、あった『理科室』!」

『えーと、『れ』『れ』・・・、あ、『歴史本』!」など、

指定された文字から、学校生活に関係する文章を楽しそうに表現していました。

 

というわけで、子ども達が考えた「読み札」の文と「絵札」の一部を

ご紹介いたします。

 

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今度のホームの時間には、C5ホームのみんなで作った

「のぞみカルタ」を使ったカルタ大会が開催されます。

 

自分たちで作ったカルタ札を使用するので、きっと楽しみもひとしおです。

果たして、だれが優勝するのでしょうか。

今から私も楽しみにしたいと思います。

[PYP]探究で学んだことをもとにLet’s Action !!!

みなさん、こんにちは!

4学年担当の秋元です。

 

本日は、探究のUnitの最後に行う「Action(行動)」についてお話します。

 

そもそも "探究のUnit” ってなんだろう?と思われた方も

多いかもしれません。

 

国際バカロレア初等教育プログラム(PYP:Primary Years Programme)

導入校における1つの特徴として、

英語や算数などいわゆる「教科」のほかに、

UOI(Unit of Inquiry)と呼ばれる

「教科の枠を超えたテーマ単元の学習」があることが挙げられます。

 

テーマ単元は、1年間を通して6つのテーマを学習していきます。

 

① Who we are〈私たちは誰なのか〉

② Where we are in place and time〈私たちはどのような時代と場所にいるのか〉

③ How we express ourselves〈私たちはどのように自分を表現するのか〉

④ How the world works〈世界はどのような仕組みになっているのか〉

⑤ How we organize ourselves〈私たちは自分をどう組織しているのか〉

⑥ Sharing the planet〈この地球を共有するということ〉

 

一見難しそうなこのテーマですが、各学年に応じた題材を用いて

1年生より2年生、2年生より3年生・・・と、

系統的に理解を深められるようなカリキュラムとしていますので

時間をかけて自分の中に取り入れることができます。

 

さて、お話を戻します。

子どもたちは、テーマに基づいた探究学習の中で

学んだことを「Action(行動)」に移します。

 

4年生では、2学期にUnit3〈Sharing the planet〉と

Unit4〈How we express ourselves〉について学習しました。

 

Unit3では、「人々の多様性を理解することが共生を可能にする」

というセントラルアイデア(中心的概念)のもと探究を行いました。

 

子どもたちはUnit3の学習の最後に、

みんなの個性を理解するための「個性カード」を作ったり、

多様性を認めることの大切さを伝えるための劇やCMを作成したりするなど、

グループでActionしました。

 

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探究を通して見付けた問題点に対して、実現可能かつ具体的なActionを決め、

他者と協働し、主体的に行動をとることができました。

 

この活動で強い正義感をもって行動できた子どもたちは、

国際バカロレア「10の学習者像」の1つであるPrincipled(信念を持つ人)として

ひと回り成長したように見えました。

 

 

PYP(初等教育プログラム)でのActionは、

さらに上の学年で学習する「奉仕活動」(Service and action)や

「創造性・活動・奉仕」(CAS:Creativity,Activity,Service)の土台を形成するため、

これからもたくさんActionする経験を重ねてほしいと思います。

 

[PYP]冬の散歩と学習

みなさん、こんにちは!

3学年担当の五木田です。

 

のぞみ小は、本日まで冬休みでしたので、

明日、久しぶりに会う子どもたちの元気な姿を楽しみにしているところです。

 

さて、本日は3学年のクラスの活動を紹介します。

 

私のクラスでは11月から晴れた日は1日1回、

人工芝のグラウンドに10分ほど散歩をしに行くという日課を設けています。

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クラスで散歩?と思われた方もいるかもしれません。

しかし、散歩を日課にするのには大きな理由があります。

 

冬に近づくにつれ、日照時間が短くなってきます。

のぞみ小には遠方から電車を使って通っている児童もおり、

そんな子達にとっては日光を浴びる時間がほんのわずかになってしまいます。

 

近隣に住んでいる児童にとっても、

冬はなかなか日光を浴びる時間を確保できません。

 

人間の脳は、日光を浴びるとセロトニンという物質を分泌します。

セロトニンは精神の安定を促す働きがあり、

曇り空が多い豪雪地域には「雪国うつ」という言葉があるほど

日光は人間の精神に大きく影響しています。

 

身体と精神の安定が確保されないと難しい学習には集中はできませんし、

児童同士の有機的なつながりもなくなってしまいます。

ともすれば、1日6時間の授業を全て集中しきることは不可能です。

 

より高度な学びを確保するためには

心身の安定を確保するための意識と工夫が必要だと考え、

日光浴を兼ねた「散歩」の時間を設けるようにしました。

 

子どもたちもそのねらいを理解し始めてきており、

仲のよい友人とお話しするのが好きな子も、散歩中は

日光を浴びたり、自然の音や空気感を感じたりすることに集中しています。

 

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先日は、体育の時間に習った瞑想をする子もいました。

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web、SNSで情報、コミュニケーション過多になっている現代だからこそ、

五感を使って自然を感じること、内省することの大切さを

幼少期に体感することは大切だと考えています。

 

内省の大切さを幼少期に感じることができた子は大人になるにつれ、

自分の感情をコントロールしたり、自分を律することもできるようになるでしょう。

 

 

コロナ禍で不安定な世の中だからこそ、

子どもたちの心身にも気を配っていきたいものです。

 


★追記

バランスの取れた人(自分自身や他の人々の幸福にとって、

生を構成する知性、身体、心のバランスをとることが大切だと理解する人)は

国際バカロレアPYPのLearner profile(目指すべき10の学習や象)にも

挙げられており、のぞみ小の子どもたちに期待する要素でもあります。

 

教室に戻った子どもたちが算数の思考問題を楽しみ、

考えた解法をお互いに教え合っていたように、

何事においてもバランスの取れた人になることを願っています!

 

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日々の頑張りと開智望での学びとのつながり(受験生の皆さんにも届いてほしいメッセージ)

こんにちは、7学年担当の峰岸です。

 

2020年、非常に難しかった1年が終了しようとしています。

このブログ自体は様々な人に見てもらっていますが、

小学校6年生で、自分の力を中学受験という形で

チャレンジしようとしている皆さんも見ていると思います。

 

望からは、学校の様子をできる限り発信することで、

児童生徒の日々の成長の様子を通じて、

皆さんに新しい教育のイメージをお伝えしたいと考えています。

 

 

仮にいま、中学校の受験をしようと学習を進めている皆さんにとって、

その学びが先の未来につながるイメージが持てれば、

今よりもちょっとでも頑張れて、

自分の力がさらに引き出されるかもしれません。

 

ちょっとだけ、そんな皆さんの後押しをしたいと思います。

 

 

中等教育学校では、具体的な知識を獲得することで満足せず、

そうした知識を利用して、さらに自分たちで考えることを進めます。

 

歴史で覚えるいくつかの戦いについて、

何年にどこで誰と誰が戦ったかを暗記できれば

知識として獲得できたことになります。

 

そうやって覚えた戦いの背景(戦うことになった原因など)について

調べてみると、いくつかの戦いは、その背景が似ていることがあるかもしれません。

 

どんな時代でも、農地を確保したかったとか、

土地が自然災害が多い場所であれば、時代や場所に関係なく、

経済を豊かにするための攻防が繰り広げられたとか…

 

こうした共通する背景が見えてくると、

似たような環境・土地の特徴があるところでは、

同じような戦いが起こるかもしれないという仮説を導き出せるかもしれません。

 

自分の考えが正しいかどうかは、さらに他の戦いを調べると見えてきます。

そうやって「自分から意識して積極的に」調べれば、

ただ一方的に授業で説明されたり、教科書をなんとなく読むよりも、

圧倒的に自分の知識として身につく量・質が変わってきます。

 

常に、

「何かつながりがあるのではないか?」

「この付近の土地の様子はどうなっているのか?」

「もしかして、生活の様子を記録に残している遺産があるのではないか」

などなど、自分で知らぬ間に疑問を持つようになり、

それに対して自分の考えを持ちながら、さらに調べるようになり、

自分で断片的な知識をつなげようとし、実際につなげられて、

そして共通することや他のことにも当てはまることとして、

持っている知識よりも抽象度が高まった状態で、

自分の言葉、あるいは仲間の言葉を使って理解を獲得していきます。

 

つまり、知識を基にした「概念」を獲得していくのです。

 

 

どうでしょうか。

いま、自分たちが覚えようとしている知識は、

決してそれで終わりではなく、その後の望の学びでは「武器」になります。

 

算数だって同じです。

いまは、○○算のやりかたを覚えて、問題に適用しているかもしれません。

この○○算は、便宜上こまかくたくさんの○○算が存在しますが、

根本となる考え方は、どれも似ていることがあります。

 

旅人算、通過算、時計算…どれも、もとになる考え方は同じ。

これらを自分で「パターン」として認識し、自分で理解をまとめれば、

やはり一つ抽象度が高まった「概念」として理解していきます。

 

一つひとつの問題が一番具体的な内容。

その問題をいくつかまとめると「○○算」という解き方でまとめられる。

さらにそれらの「○○算」の中にもパターンが見えてくる。

そのパターンが、より抽象度が高まった「概念」として獲得できる。

 

中等教育学校に入れば、この概念を自分で扱えるように、

「文字」という道具が利用され、「方程式」という武器を手に入れる。

自分が考えて見出していくパターンを扱える武器と共に、

自分の理解を洗練していき、反復型の学びで仕上げていく。

 

この、パターンを自分で見つけていくのが、まさに「探究型の学び」です。

与えられたやり方を理解して問題に適用させるこれまでの学び方が、

さらにバージョンアップしていくイメージ、いかがでしょうか。

 

国語も、理科も同じです。

もっと言えば、体育や音楽、家庭科、図工(美術や技術)も同様です。

表現したり、ものをつくったりする具体的な活動を通して、

そこから自分たちが考えて、理解を深めていくのです。

手段が異なる様々な「表現」活動において何が大切なのか、

しっかりと考えながらスキルも身につけていくのです。

 

 

さあ、今頑張っていることに、無駄なことは一つもありません。

受験のために頑張っている皆さんも、冬休みの課題に取り組む在校生も、

すべての子どもたちにある「今」が、

その先にある大きな可能性につながっていることにわくわくしながら、

年末年始を充実した時間として過ごしてほしいと思います。

 

どうぞ皆さま、よいお年をお迎えください。

[PYP]環境美化委員会の活動「Happy Smile Garden」

こんにちは!

環境美化委員会担当の古川です。

 

今年を締めくくるブログとして、

美化環境委員会の整備した花壇をご紹介します。

 

本校では、9月からHome活動(小1~5の異学年活動)が始まりました。

コロナ禍の中ですが、Homeのみんなが明るい気持ちで毎日を過ごせるように、

美化環境委員会が冬花壇を整備しました。

 

冬に綺麗な花壇がみんなを出迎えてくれることを願い、

11月に、休み時間なども使って植えつけた

120株のパンジービオラ、ノースポールが大きくなりました。

 

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委員会が名付けた花壇の名前は「Happy  Smile  Garden」です。

看板作成担当が、ペンキで色を染めて完成させました。

 

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3学期も、色とりどりの花々に迎えられて

元気に登校してほしいと思います。

昇降口の近くですので、学校においでの際はぜひご覧ください。

 

 

最後に...

2020年は、様々なことがありました。

 

きっとこの1年を過ごした皆様それぞれに、

一言では言い表すことのできない時間、そして想いがあったかと思います。

まだまだ終息は遠くに感じられ、

お一人おひとりのご苦労も並大抵のものではないとお察しします。

 

私たちも、保護者の皆様、子どもたち、本校に関係するすべての皆様の

お力添えの下、この1年を終えることができました。

 

そのことを胸に、来年も開智望キャンパスは一丸となって

この時代を乗り越えていきたいと思います。

引き続き、ご支援賜りますと幸いです。

 

それでは皆様、よいお年をお迎えください。

[PYP]3年生 秋のエクスカーション

こんにちは!

3学年担当の塩見です。

 

先日、2年生の秋のエクスカーションについてお伝えしましたので

今回は3年生の様子をご紹介します。

 

3年生は地図と測量の科学館、洞峰公園に行きました。

地図と測量の科学館では、地図や測量の歴史や

新しい技術を体験しながら学びました。

 

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館内に入るとすぐに日本列島空中散歩マップが登場します。

専用の3Dメガネをつかうと山が立体的に見えます。

子どもたちは、上から日本列島を眺め、

日本には山がたくさんあることに驚いていました。

 

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外には日本列島球体模型やくにかぜ1号機があります。

くにかぜは国土地理院保有する測量用の航空機です。

この航空を使って空中で写真を撮り、

それを参考にして地図を作っていることを学びました。

 

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2階に上がると、地図と測量の歴史が学べるたくさんの資料がありました。

地理クイズチャレンジコーナーもあり、

都道府県の四択問題に競ってチャレンジしていました。

 

他にも地震が起こる仕組みが分かるプレートテクニクスという装置や、

目で長さを測る体験ができる「目測の天才コーナー」など

楽しみながら体験的に学べるようにたくさんの工夫がなされていました。

 

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その後は洞峰公園に移動しました。

洞峰沼のとなりの原っぱでお弁当を食べました。

風が少し強い中でしたが、楽しいひと時を過ごしました。