夏期学童特別講座④ 液体の探検

今日はとっても暑い…(ここ最近続きそうですね)

海に行きたい、川で遊びたい、水を浴びたい…

そう、水!

冷たいものでも飲みたいですよねー…

そう、飲み物!

汗かいたぁ、シャワー浴びたい、身体洗いたい…

そう、シャンプー! ボディソープ!

 

…のりがおかしいですね(笑)

さて、出てきたものの共通点…そう、液体!

ということで、今日は液体について、

科学者として探究しました。

 

特に今日は、観察!

ぼーっとみないで、意思を持って…

今これを読んでいるみなさんのいる場所に、

赤いものはありますか??

…さぁ、いま、みなさん何をしましたか?

 

赤いもの、探しましたよね?

意識して、見てましたよね?

ただ、部屋に入ったときやそこにきたときは、

何も意識せず周りを見た(目に入れた)…でも、

いまはちゃんと意識してみている。これが観察。

 

さ、というわけで、スタートは、液体の分類から!

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見てますねー、みんな。

予想して、分類するのではなく、

目で見て、その液体の様子で、グループ分けします。

これはしょうゆだから…いや、だれもそれがしょうゆと言ってない。

子どもたちは、何も言われず12種類の液体を見せられ、

それらをグループ分けしています。

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あるグループの分類結果をみんなで見て、

どういうグループ分けなのかをあてています。

みなさん、どうですか?

この分類は、分類をちゃんと考えたとき、

結構つっこみどころがあります…よね?

みなさんも、どうぞこの写真に突っ込んでみてください。

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ビンを開けるのだけはNGなので、振ってもOK。

この写真の分類は、たしか、どろどろしているかしていないか。

そのほかにも、透明かそうでないか、というのもありました。

子どもたちは、まだ、透明と無色の違いがあいまいな子もいて、

ちょっとやりとりして、考えてもらいました。

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 私、個人的にこういう写真、すごい好きです。

見てください、話してくれている子のほうに、

みんなが意識を向けて聞いている。

こういう風にして集中できる雰囲気、嬉しくないですか?

 

さて、液体をたくさん見た後は、少し詳細へ。

まずは、水についてよく観察する実験。

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この写真がわかりやすいかな。

一番左は真水。真ん中は塩水。

空っぽですが、一番右は炭酸水(あとで入れました)。

これらの中に、青い色水を4滴ほどたらします。

さて、色水の動きはどうなる??と予想してもらい、

実際にやってみて、よーく観察しているところです。

 

もちろん、まずは予想ですね。予想しないで答えを見ても、

自分の思考は広がりを見せてくれません。

この予想と結果の違いに、子どもたちは刺激を受けるのです。

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見てますねー

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見てますねぇー

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見ぃてますねぇー

横から、上から、そして時間がたってから…

どれだけ見ても、いろいろと気づくことがあるくらいだと

本当に観察力がありますよね。

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上から、横から、見た様子はこのように記録しています。

みなさん、予想してみましたか?これを見て、いかがでしたか?

ぜひ、ご自宅で、さっそく試したく…なりますよね!

 

水について考えを深めたところで、

今度は、水と油について。

あまりやらないと思うのですが、

それぞれの「しずく」をよく観察してもらいました。

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 もっと手元を撮るべきでした、すみません。

子どもたちの机には、シートがのったお皿があります。

(シートは、クッキングシートです)

そこに、水の入ったコップと、

油の入ったペットボトルのキャップ、わかりますか?

ここからしずくをとって、シートにのせて、

形、しずくがくっつくか、わかれるか、などなど、

よく観察してもらってるのです。

(ストローは、スポイト代わりです)

シートにしずくをのせると、水と油は様子が違うようで、

こどもたちは、観察し、しずくを動かし、

さらに水と油のしずくをくっつけようとして、

さらにさらに水の中に油のしずくをたらして…

いろいろと自分で様子を観察していました。

探究的には、自分でいろいろと気づいてほしいので、

私はいつも、こうした講座では、子どもたちの「先生、見て!」を

穏やかに聞きながら、なるほどぉ、じゃあこうだったら?

と、さらに思考を広げられるような声掛けに努めています。

 

さて、時間としてはこれでいっぱいになったのですが、

せっかくここまでやったので、最後に演示実験。

私「じゃあ、水と青い色水をまぜて…どうなる?」

子「普通にまざって青い色になる!」→やってみせた。

私「じゃあ、ここに油を入れると??(別のコップに油をいれておいた)」

子「???」

私「さっきの観察の知識を使うと?」

子「まざらない!」→やってみせた。

わー!!(すみません、写真撮り忘れました。ぜひやってみてください)

私「で、これ、どうしたくなる?」

子「まぜたい!」

私「…となるよね?先生、時間なくて、講座終わったら急いで作るので、

  これをビンにつめるから、持って帰って、自分でいろいろ試してみたら?」

子「やりたーい!」

…はい、これで子どもたちの学ぶスイッチって、入りますよね?

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人数が多く、いつも2回に分けて講座を開いているので、

終わった後、急いで作りました(汗)

これを子どもたちに持って帰ってもらいます。

さてさて、子どもたちの探究心はどこまで続くのか、もっと広がるのか。

でも、こういうものは全部自宅で手軽にできるものなので、

ほんとうに夏休みなんて、ご家庭で探究的なことはたくさんできますね!