3年生 秋のエクスカーション① 絵巻物体験
時間がだいぶたってしまいましたが、
HP上に載せました情報よりももう少し詳細な形で、
ここに内容をお伝えしようと思います。
3年生の秋のエクスカーションは、
今回の探究のセントラルアイデア
「物語は メッセージを伝える 方法である」
を理解するために、独特な体験を通して
子どもたちがたくさん思考する時間を持ちました。
1. 東京国立博物館「絵巻物体験ワークショップ」
当日朝の地震の影響もあり、通勤ラッシュの時間に重なる中、
上野駅まで引率すること自体がタフな中でのスタート。
博物館では、スクールプログラムというワークショップを受講しました。
その名も「絵巻物体験ワークショップ」。
ワークショップの流れは、まず絵巻物についての導入から始まりました。
そして実際に絵巻物の一般展示を一部ですが見学し、
絵巻物の特徴(Form)について理解しました。
その後は、実際の絵巻物(レプリカ)を取り扱うという貴重な体験。
丁寧に取り扱う中で、当時の絵巻物の価値・あり方に思いを馳せつつ、
実際にその絵巻物に描かれたストーリー(Change)を読み取りながら、
これまで学んできた内容も含め、さらに物語に対する考えを深める…
予定よりも30分長い、2時間にわたる充実した展開でした。
こうした学びにおいて、実は、ファシリテータの力に
子どもたちの学びの深さが左右されます。
今回ファシリテータをしてくださった学芸員の方は、
そのファリシテートぶりが見事でした。
小学校3年生だと飽きてしまうことが多いらしいのですが、
子どもたちは、ずっと夢中になって取り組んでいました。
そして、ただの体験にとどまらず、しっかりと思考していました。
絵巻物は、物語を伝える媒体の1つです。
子どもたちは、事前にイラストを学んだり、
文での物語の書き方を学んでいる状態でした。
そのような土壌作りもあって、子どもたちは実際の絵巻物を見て、
絵からも、文字からも、そして絵巻物そのものからも、
何か物語を伝えるものとして、感じるものがあったと思います。
純粋に、子どもたちは絵巻物を好きになってくれたようでした!