一緒に学ぶことができる仲間へのリスペクト

最近の授業において、このことを

1年生、2年生、3年生どの代にも強く伝えています。

一人で学ぶだけなら、どこでもできる。

学校で学ぶことの良さとは何か?

タイトルに書いたようなことができるから、

学校で友達と学ぶ時間が大切だよね…こんな感じです。

 

1つの例として、1年生の生活。

今日は、単元の導入として、なぜか紙飛行機。

いきなり子どもたちに折り紙を渡し、

無言で5分間で全員に作ってもらいました。

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よく飛ぶ紙飛行機、それを自分で考え、作ってもらいます。

他人の協力は得られず、自分の先行知識のみ。

でも、自分の頭だけが頼りだからこそ、集中して折ってもらいました。

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で、検証。実際に飛ばします。

注意すべきは『よく』観察すること。

ただ、とんだ距離を見るのではなく、望小の子どもならば、

その「飛んでいる様子をよく見て」自分が考えて折った結果が、

どのように紙飛行機の飛び方に影響しているか、

とにかく『よく』見ないと何も得られませんね。

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さて、そうしたら、もう一度自分の席へ。

ここで、少しだけ時間を与えます。会話ができる時間。

この時間に、自分以外の情報を得ることができます。

自分にない視点・考え方・方法を吸収できます。

自然と、人の話に耳を傾ける意識が高くなります。

そうすると、会話の雰囲気が自然に良くなります。

人の話をちゃんと聞きなさいというのは、

そういう主体的な目的意識が高ければ、それだけで

子どもたちは、自然と聞く姿勢が身につきそうですよね。

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そして、もう一度折るチャンスを与えます。

最初に折るときと比べて「飛行結果」「他人の考え」が

自分の頭に追加されています。

フィードバックをもとに、思考できるわけです。

このときの子どもたちの集中した折る姿といったら、

本当に気持ちのいいものです。学びの姿、本当に気持ちいい。

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そして、もう一度、飛行の様子をよく観察し…

どうでしょうか。シンプルな1時間の授業における、学びの様子。

伝わりますか? コンテンツは簡単なもの、遊びのようなもの。

でも、意識・取り組む姿勢・目的をしっかりとつかめれば、

子どもたちは多くのことを吸収できる「学び」になるわけです。

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どうですか? 他人と一緒に学べることって、

相手に自然とリスペクトの気持ちが持てます…よね★