フィールドワークのご紹介①(6年生)

10月1日から4日にかけて、

6年生がフィールドワークに行ってきました。

岩手県釜石市を中心に三陸地方の地形や自然、

震災と復興について学習し、

子どもたちはそこから様々なことを学びました。

 

フィールドワークの中で

特に取り上げたい項目は、

一日の最後に行われた振り返りの時間です。

この時間を設けて、それぞれの学びの関連性を

考察することで、子どもたちの中で

今回のフィールドワークの軸となる考えが形になっていきます。

 

フィールドワークでは専用のワークブックを用いました。

その一部がこちらです。

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子どもたちはそれぞれの場所で学んだことを、

ワークブックを使ってまとめあげていきました。

 

それでは実際の様子を紹介します。

子どもたちははじめにお互いの学んだことを

共有しました。

同じ話を聞いても感じ方は子どもたちひとりひとり違います。

浄土ヶ浜散策のような歩き回る活動では

なおさらものの見方に違いが出てきます。

そうしたそれぞれの学びからの感じ方や、学習したことを

みんなで活かしていくために、一日の最後に

振り返りとしての時間を設けて伝えあっていったのです。

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その後、個人でワークブックにまとめていきました。

予め子どもたちそれぞれが考えていた疑問や、

それに対する仮説について検証し、得られた考察を記しました。

自分が得た経験だけでなく、仲間と伝えあい手に入れた

情報を使うことで、より考察が深まっていたと思います。

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最後に、その日一日を振り返って

何を学んだのか、学ぶためのグループ活動は

どの程度機能していたのかということについて

記述していきました。

冒頭で振り返りの目的について述べましたが、

この最後の部分が重要で、子どもたちは学んだ

それぞれのトピックをつなげて、

フィールドワーク全体で何を学んだのか

整理していきました。

 

望小学校では学んだそれぞれの項目を

独立させず、つなげて考えることを

大切にしています。

今回のフィールドワークでも、

子どもたちがひとつひとつの場所でもらったメッセージや、

自分で発見した学びを大切にしつつ、

それら全体を通して何を学び、どんな価値観を

得たのかということを重視しています。

こうした振り返りの活動を経て、

子どもたちには今後に活かせる学びを

しっかりとつかんでほしいです。