[PYP]のぞみ小のアクティブ・ラーニングの分析

こんにちは!2学年主任の菅井と申します。

のぞみ小デイリーブログを読んでくださり、いつもありがとうございます。

 

さて、今日はアクティブ・ラーニングの観点から

のぞみ小の教育を紐解いていきたいと思います。

 

まず、小学校の教員免許を持っていれば、

先生はすべての教科の授業を教えられます。

 

しかし、小学校の先生たちにも専門があります。

 

国語や算数の教科教育が専門の先生が多くいますが、

私の専門は「教育心理学」や「学習心理学」などの心理学が専門です。

とくに昨今注目されているアクティブ・ラーニング研究を主に行っています。

 

ここでは、日本認知科学会第37回大会(2020/9/17~19)で発表予定の、

のぞみ小の教育実践研究を、少しだけご紹介しましょう。

 

タイトルは

「アクティブ・ラーニング型授業における教授・学習の対話的展開過程の検討」

です。

アカデミックで少し難しい話のように感じるかもしれませんが、

実はそうではありません。

 

すべての日本の小学校では「主体的・対話的で深い学び」の実現のために、

アクティブ・ラーニングの視点からの授業改善が推し進められています。

 

のぞみ小でも、数多くの授業でアクティブ・ラーニングを取り入れ、

活発な授業が展開されています。

 

研究では、アクティブ・ラーニングが特に活発な3年生の授業に注目し、

算数の時間に取り組んだグループ活動を対象としました。

 

これまでの学習研究では、講義型の授業の限界が度々指摘されてきました。

 

それは、学んだことを日常でも活用できないという学校教育特有の問題についてです。

 

具体的には、学校のペーパー問題は解けるのに、

日常生活場面の買い物の場面などでは、そのスキルが活用されないということです。

 

この逆もあり、日常では時計を見て時刻と時間の計算ができるのに、

ペーパーテストになると急にテストの得点が低くなってしまうこともあります。

 

しかし、アクティブ・ラーニングにおいては、より、日常的な場面が想定されて、

グループ学習が行われることが明らかになりました。

 

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ここで、少しだけ、研究論文の本文を引用してみましょう。

………………………………………

自らの日常の実践へと児童が関連づけ転移させていくことができない

学校教育特有の問題(有元,1989,1995;上野,1990;菅井,2019)によって

制約される学校的環境が,日常の実践へと対話的に越境され,

学校の学習と日常の実践の非対称性に対する見方が,児童らによって転換され,

新たな文化的な捉えなおしが行われたということである.

………………………………………

 

アクティブ・ラーニング型授業では、

のぞみ小の子どもたちは「計算ができるかどうか」だけでなく

「計算結果を、どのように日常で活用するか」まで話し合いました。

 

「~を求めなさい」という、よくある算数の問題文を、

計算結果を求めて終わりではなく、さまざまなものに関連づけることができ、

「対話的な学び」が子どもたちによって、

集合的に達成されていたといえるでしょう。

 

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のぞみ小の「主体的・対話的で深い学び」は、

多くの授業場面で達成されていると考えております。

どうぞご期待ください。