【夏期学童特別講座】ものがたりをつくろう!
火曜日の講座は、今回で3回目。
私の講座は、理系(算数・理科・情報)のものが多いのですが、
今日は珍しく、文系(国語)の講座!
でも、理系的な要素も盛り込み、教科横断的にデザインしました。
タイトルの通り、今日は物語づくり。
最初にアイスブレイクは、私の物語系の授業ではおなじみの、
「ストーリーキューブ!」
サイコロをふって、出た目の絵を自由に使ってのお話づくりです。
ストーリーキューブが初めての子も多く、
ドキドキの中でのワーク開始。
これ、大人が思っているよりも、こどもたち、
どんどんお話作れます!いつも思いますが、
多くの人たちに、経験して楽しんでもらいたいです。
低学年の子の話を上級生も丁寧に聞いて、
グループワークの時の「きく姿勢」の大切さ
(話す側にとっても、きいてもらえることがうれしい)
を感じてもらいます。
このアイスブレイクを通じて、
「今の自分の話を作る力」
も意識してもらいました。
自分がこの講座で学ぶことで、
身につけた力を実感してもらうため、
今の自己認識にも意識を向けてもらいました。
今度は、物語としてはおなじみの昔話を2つ、
でも、知っていても「しっかりと」動画で見てもらいました。
その上で、以下の質問を投げかけました。
①登場した人や生き物は?
②実はストーリーキューブでは、グループごとに4つサイコロを
使ったのですが、今見た話を4つにわけて、
簡単にまとめて表現したらどうなる?
グループごとに、異学年のみんなで話し合います。
①登場する人や生き物が何なのかは、みんなすぐにわかりました。
そして、ほとんど異論がない感じ。
で、それぞれの人や生き物に役割(Function)
があることを理解してもらいました。
「主人公」「仲間」「ライバル・てき」
これらがそれぞれのお話で何にあたるか、
これも結構どのグループもすっきり理解。
その中に、もう一つ、お話しづくりには
「メンター」
本当に困ったときに心の支えとなる存在があることを
考えてもらいました。
また、同時に、1人の人間や1匹の生き物が、
2つの役割を両方やるケースもあることを認識してもらいました。
ずっと「てき・ライバル」として戦っていた相手が、
次の戦いのときは「仲間」として力を貸してくれること…
結構そういうまんがとか、ありますよね?
物語を読んだり作ったりするとき、意識ができると、
読みのレベルが深くなったり、作品づくりもいいものが作れます。
②話を4つにわけるのは、結構グループごとで、
どこでわけるのかは意見が分かれました。
勿論、それには本当に答えがあるわけではなく、
それぞれの人の解釈によって、変わることもあると思います。
そこで、共通点として、物語が以下のように
流れていることを考えてもらいました。
「不足」→「問題」→「解決」→「満足」
1年生には、もう少し簡単な表現で伝えています。
細かく見れば、「不足」の種類や解釈で、
言葉が変化することもあります。
いずれにしても、子どもたちには、おなじみの昔話が
どれも、似たような流れをしていることを意識します。
なお、①を「キャラクター」②を「ストーリーライン」
という表現で今日は理解してもらっています。
もっと深いことはいろいろありますが、今日は一緒に考えるのは
このくらいにして、残りの時間は、自分で実際に、
ここで考えたことを使って、お話づくりに挑戦!
テーマは「自分のオリジナルの星座とその物語を作ろう」
夏の星空をこどもたちに渡し、自分たちで自由に星座を見出します。
その星座ができるにあっての神話的なもの、物語を
自由につくってごらん、それも絵や文を使っていいからね!
というものでした。
まず、星空の様子をみて、自分オリジナルの星座を決めます。
次にそれを、絵で表現してもらいました。
(4コマの物語として絵で描いてみている)
左手前の子は、文で表現をしようとしています。
①や②のことを意識して、作ってみようね!と声掛け。
夢中…
夢中…
夢中…
写真を撮るタイミングが少し早かったので、
絵で表現の子が多いですが、ここから
だんだん文でも表現し、そうすると絵をまた増やし、
それからまた文をつけ足して…こんな感じです。
ところが、ちょっと夢中になり始めたら、
もう終わりの時間に…お話自体の共有は、続きはおうちで。
こんな感じで物語づくり、楽しんでもらいました。
子どもたちには、どんな学びも、ストーリーを意識すると、
見方が変わり、学習の仕方も変わるかも、と話しました。
算数も、星までの距離をはかろうとしたり、
地図をつくろうとしたり…それにあわせて様々な単元がうまれ、
発展していくというストーリーがあり、
その流れで算数・数学を学ぶと面白いんだよ!とか、
人生自体もストーリーと考えられる!とか…
物語によって、人は話がどんどん頭に入ります。
今日の学びがきっかけて、朝読書での物語への気づき、
新たな自分の学習方法の確立、など、
自分たちの先への学びにつなげてほしいですね!