【夏期学童特別講座】ものがたりをつくろう!

火曜日の講座は、今回で3回目。

私の講座は、理系(算数・理科・情報)のものが多いのですが、

今日は珍しく、文系(国語)の講座!

でも、理系的な要素も盛り込み、教科横断的にデザインしました。

 

タイトルの通り、今日は物語づくり。

最初にアイスブレイクは、私の物語系の授業ではおなじみの、

「ストーリーキューブ!」

サイコロをふって、出た目の絵を自由に使ってのお話づくりです。

ストーリーキューブが初めての子も多く、

ドキドキの中でのワーク開始。

f:id:kaichinozomi:20170808220445j:plain

これ、大人が思っているよりも、こどもたち、

どんどんお話作れます!いつも思いますが、

多くの人たちに、経験して楽しんでもらいたいです。

f:id:kaichinozomi:20170808220655j:plain

低学年の子の話を上級生も丁寧に聞いて、

グループワークの時の「きく姿勢」の大切さ

(話す側にとっても、きいてもらえることがうれしい)

を感じてもらいます。

 

このアイスブレイクを通じて、

「今の自分の話を作る力」

も意識してもらいました。

自分がこの講座で学ぶことで、

身につけた力を実感してもらうため、

今の自己認識にも意識を向けてもらいました。

f:id:kaichinozomi:20170808221009j:plain

今度は、物語としてはおなじみの昔話を2つ、

でも、知っていても「しっかりと」動画で見てもらいました。

その上で、以下の質問を投げかけました。

 ①登場した人や生き物は?

 ②実はストーリーキューブでは、グループごとに4つサイコロを

  使ったのですが、今見た話を4つにわけて、

  簡単にまとめて表現したらどうなる?

グループごとに、異学年のみんなで話し合います。 

f:id:kaichinozomi:20170810102810j:plain

①登場する人や生き物が何なのかは、みんなすぐにわかりました。

そして、ほとんど異論がない感じ。

で、それぞれの人や生き物に役割(Function)

があることを理解してもらいました。

 「主人公」「仲間」「ライバル・てき」

これらがそれぞれのお話で何にあたるか、

これも結構どのグループもすっきり理解。

その中に、もう一つ、お話しづくりには

 「メンター」

本当に困ったときに心の支えとなる存在があることを

考えてもらいました。

また、同時に、1人の人間や1匹の生き物が、

2つの役割を両方やるケースもあることを認識してもらいました。

ずっと「てき・ライバル」として戦っていた相手が、

次の戦いのときは「仲間」として力を貸してくれること…

結構そういうまんがとか、ありますよね?

物語を読んだり作ったりするとき、意識ができると、

読みのレベルが深くなったり、作品づくりもいいものが作れます。

 

②話を4つにわけるのは、結構グループごとで、

どこでわけるのかは意見が分かれました。

f:id:kaichinozomi:20170810103416j:plain

勿論、それには本当に答えがあるわけではなく、

それぞれの人の解釈によって、変わることもあると思います。

そこで、共通点として、物語が以下のように

流れていることを考えてもらいました。

 「不足」→「問題」→「解決」→「満足」

1年生には、もう少し簡単な表現で伝えています。

f:id:kaichinozomi:20170810102925j:plain

細かく見れば、「不足」の種類や解釈で、

言葉が変化することもあります。

いずれにしても、子どもたちには、おなじみの昔話が

どれも、似たような流れをしていることを意識します。

 

なお、①を「キャラクター」②を「ストーリーライン」

という表現で今日は理解してもらっています。

 

もっと深いことはいろいろありますが、今日は一緒に考えるのは

このくらいにして、残りの時間は、自分で実際に、

ここで考えたことを使って、お話づくりに挑戦!

 

テーマは「自分のオリジナルの星座とその物語を作ろう」

夏の星空をこどもたちに渡し、自分たちで自由に星座を見出します。

その星座ができるにあっての神話的なもの、物語を

自由につくってごらん、それも絵や文を使っていいからね!

というものでした。

まず、星空の様子をみて、自分オリジナルの星座を決めます。

f:id:kaichinozomi:20170810103126j:plain

次にそれを、絵で表現してもらいました。

(4コマの物語として絵で描いてみている)

f:id:kaichinozomi:20170810103750j:plain

左手前の子は、文で表現をしようとしています。

f:id:kaichinozomi:20170808222527j:plain

①や②のことを意識して、作ってみようね!と声掛け。

夢中…

f:id:kaichinozomi:20170808222906j:plain

夢中…

f:id:kaichinozomi:20170808222959j:plain

夢中…

f:id:kaichinozomi:20170808223045j:plain

写真を撮るタイミングが少し早かったので、

絵で表現の子が多いですが、ここから

だんだん文でも表現し、そうすると絵をまた増やし、

それからまた文をつけ足して…こんな感じです。

 

ところが、ちょっと夢中になり始めたら、

もう終わりの時間に…お話自体の共有は、続きはおうちで。

こんな感じで物語づくり、楽しんでもらいました。

 

子どもたちには、どんな学びも、ストーリーを意識すると、

見方が変わり、学習の仕方も変わるかも、と話しました。

算数も、星までの距離をはかろうとしたり、

地図をつくろうとしたり…それにあわせて様々な単元がうまれ、

発展していくというストーリーがあり、

その流れで算数・数学を学ぶと面白いんだよ!とか、

人生自体もストーリーと考えられる!とか…

f:id:kaichinozomi:20170810103640j:plain 

物語によって、人は話がどんどん頭に入ります。

今日の学びがきっかけて、朝読書での物語への気づき、

新たな自分の学習方法の確立、など、

自分たちの先への学びにつなげてほしいですね!