社会の授業のご紹介(6年生)

本日は6年生の授業の中から、社会科について紹介します。

社会科では、「江戸会議」という活動を行っていました。

 

「江戸会議」とは、子どもたち一人一人が

武士や農民などの身分を演じることで

江戸時代を理解しようとする活動のことです。

会議のテーマは「江戸時代は良い時代かどうか」で、

それぞれの身分にとって、江戸時代の様々なものが

どう捉えられていたのか考え、議論を行います。

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ここで大切にしたいのは身分ごとの視点(Perspective)です。

子どもたちが学習を通してそれぞれの身分の視点を獲得し、

またそれをほかの身分の視点と比較していくことで、

様々な角度から江戸時代を分析します。

 

それでは実際にどのような様子だったのかを紹介していきます。

 

会議を行うために、子どもたちははじめに

それぞれの身分がどのようなものだったのか

調査を行いました。

当時の政策で良かった点は何か、反対に困っていた点は何か、

あるいはどのようなものを食べていたのかといったように、

自分が担当した身分の生活を紐解いていきました。

 

こうした調査をもとに、会議が行われました。

会議では例えば、

「〇〇という政策があったせいで商人はひどい目にあった」

といった意見が出る一方で、

「○○という政策があったおかげで武士は助かった」

といった意見が出ることがありました。

同じ政策を対象に調査を進めていても、

基準となる視点が違えば出てくる意見も

大きく異なることがよくわかります。

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ほかの人の意見にも子どもたちは真剣に耳を傾け、

丁寧にメモを取っている姿もみることができました。

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はじめに述べたように、「江戸会議」を通じて

大切にしたいのは、「視点(Perspective)」です。

個別の事象に対して担当した身分の視点で判断し、

ほかの身分の視点での判断を聞くことで比較を行います。

そうすることで、物事には様々な側面があるということがわかります。

今回の活動を通して、今後の学習でも

様々な視点を尊重したものの見方を大切にしてほしいです。