[小6]フィールドワークに向けて

こんにちは!

6学年担当の赤荻です。

 

今回は6年生のフィールドワークに向けての事前学習の様子をお届けします。

 

6年生の今回のテーマは、「震災」「防災」です。

事前学習として、各教科においてテーマを絡めながら

知識を身につけていきましたので、その一部を紹介します。

 

 

〇国語

国語では、今回のテーマである「震災」を「メディアと人間社会」の単元に

関連付けて授業を行いました。

 

震災当時のニュース映像を見て、どんな情報が読み取れるのかを考えます。

情報の中には正しく伝わったものと、そうでないものがあることを知りました。

そして、震災などの災害時にどのような情報を必要としているのか、

どのような発信の方法が適しているのか、情報に対して意識が向いてきました。

 

フィールドワークで現地を訪れた際、

「メディア」に着目するための意識づけとなりました。

 

〇社会

社会では「災害」に注目し、これまで人類が危機を乗り越えてきた方法を

それぞれ調べ、プレゼンテーションを行いました。

 

発表の中には災害対策本部・自衛隊などあまりなじみのない組織が登場し、

クラスメイトが話す言葉が次第に気になってきた子どもたち…

 

そこで、「災害対策対応ゲーム」というシミュレーションゲームを通して、

行政・自衛隊・避難所・警察・病院などのそれぞれの立場で

セクションが実際にどうやって動けばいいのかを体験しました。

 

市民からの様々な要望に応え続けなければならない状況に焦りながらも、

なんとか避難所等を運営するために考えます。

食料が不足したり、病院が受け入れを拒否したりと刻一刻と状況が変化します。

 

災害時の大変さを疑似的に体験することができ、

実際の避難所等の運営がどう行われたのか、新たに疑問が生まれたようでした。

 

〇家庭科

家庭科では「防災」に着目し、住居の単元と防災を関連付けた授業を行いました。

 

学校や各家庭でどんな備えが必要なのかをゲームを通して学んだのち、

それぞれ班ごとに気になった防災の方法について調べ、まとめました。

 

家具の固定の仕方・非常持ち出し袋の中身・

水に入った時、どのくらいの深さで動けなくなるのかなど、

どれも有益な情報が並びました。

 

〇道徳

道徳では、哲学対話のテーマとして「クロスロード」というゲームを使用しました。

 

「避難所にペットを連れていく?」

「勤務する病院にカメラマンが。撮影を許可する?」

「3000人いる避難所に2000食しかない。配る?」など

大人でもすぐに答えが出せないような話題について対話をします。

 

意見が分かれたり、条件を付けて歩み寄ったりと、

子どもたち同士で話をしながら、どうしたらいいのかを考えていました。

 

避難所の様子が分からず、身近に考えられていない場面もありました。

このように、自身の体験や知見によって思考を後押しされることは多いため、

現地に伺った際には避難所での生活や、運営する立場の方からも話を聞く予定です。

 

対話をする中で「これってどうなってるんだろう」と

疑問に感じたことをメモに取り、現地での学習に役立てます。

 

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↑ 6年A組、B組それぞれの哲学対話の様子です。


事前学習を通して、様々な疑問がわいてきた子どもたち。

自分たちの仮説をしっかりと立てた上で福島県を訪れ、

現地の方からの話を聞いたり、資料を見たりする中で、

さらに素敵な考えにたどり着くことを期待しています。

 

実際のフィールドワークの様子は後日掲載しますので

どうぞお楽しみに!