探究の授業!…って、これ、何してるの??
今週、2年生は、水曜日から今日金曜日まで、
学校には、ちょっと寂しく1年生と3年生だけ。
1年生はしっかりと毎日学校生活を送っていました。
ふと思うと、入学時から比べて、頼もしくなったと感じます。
私が担当している3年生も、
いつも下級生の面倒を見るモードからちょっとだけ解放され?
自分たちだけの時は甘えつつも、しっかり1年生をフォローし、
以前より落ち着き、成長している様子を感じます。
先日のテレビ放映では、3年生の授業の様子が映されていましたが、
普段の「楽しくしっかりと学んでいる様子」が、
本当にそのまま画面越しに感じられたことが印象的です。
そんな3年生、3学期の探究、最初のユニットのセントラルアイデアは、
「私たちは 未来を 選択する ことができる」
いろいろなトピックを通じて、このことを深く学んでいきます。
最初は導入として、ちょっと変わったところから…
えーっと…みんなでゲームしてます(笑)
こんなものや、
こんなもの。
ボードゲーム、カードゲーム、勿論種類はたくさんありますが、
どれもこれも、勝つこと(勝ちにもいろいろありますが)を目指して
自分で選択をして、その結果として勝敗につながる…
こんなモデルととらえることができます。
まずは、純粋に、興味関心をもつための動機づけというところからでした。
ここから、このセントラルアイデアの奥深くに入っていきます。
選択に用いられる、私たちの価値観…こういうところまで進みたいですね★
3学期がはじまりました!
3学期がはじまりました!
「学校に来るのがとても楽しみだった!」「冬休みも学校に来たかった」などの声が子どもたちから聞こえてきました。
1年生は今週からUnit5「私たちは資源をむだなく活用する責任がある」というセントラルアイディアのもと探究活動をはじめています。
学校にどのくらいゴミがあるのか、どんなゴミがあるのか調査することからはじめました。学校中のゴミ箱に入っているものを空き教室に集めてみると、子どもたちが予想していたよりも多くの量が集まり、バケツ11杯分にもなりました。
(重さの単位や量の単位を習っていないので、子どもたちの身近なもの=バケツを使って考えていきます。)
「こんなにたくさんのゴミがあるとは思わなかった」「びっくりした」
という声が子どもたちから聞こえました。
しかし、集めたごみの中には、リサイクルできるものもたくさんあります。
それに気づいた子どもたちは、
「これはゴミなのかな?」
「ペットボトルや缶・ビンはリサイクルしているからゴミではないよね?」
などの言葉が子どもたちから出てきました。
今日はゴミを集めたり予想をしたりするところで時間が来てしましましたが、『ゴミになるものとゴミではないもの』についてもこれから考えていきたいと思います。
そして、これらのゴミはどこに運ばれていくのか、子どもたちは自分たちで予想を立て、学校のゴミの行方を調べに金曜日に常総環境センターへ行く予定です。
クリスマスコンサート
12月17日(土)
クリスマスコンサートを開催しました。
校長先生のお話を聞き、会場にお父さんお母さんを迎え入れます。
まずは2年生の合唱。
曲は『カントリー・ロード』です。
1年生は、2年生の合唱の様子を、
別室で鑑賞しました。
1年生は『やさしさに包まれたなら』です。
3年生は『A Whole New World』『Best friend』の
2曲を歌いました。
学年ごとの合唱が終わったら、
全体で『We wish a merry Xmas』
と『Happy Xmas』を歌い、閉会式を行いました。
どの学年も本番の緊張の中で、
とても上手に歌ってくれました。
子どもたちは、コンサートに向けての練習や、
本番でお父さんお母さんに聞いてもらうことで、
課題曲がすごく好きになってくれたみたいです。
大好きな曲との出会いによって、これからの人生も
豊かなものにしてほしいですね。
気がつけば、明日はクリスマス・イブ。
先週の歌声がまだ聴こえてきそうです。
3年生エクスカーション③ ココロの5段階、抹茶体験
また、自分たちの「ココロの5段階」についても、
初めての内容ながら、真剣に取り組み、自分のことをよく考えていました。
何か夢・やりたいことを目指す
そのために自分が好きでないことも学ばないといけない
では、それはなぜ?(どうやって、気乗りしないことと目標を繋げるのか)
このレベルで、子どもたちに理解をしてもらいました。
今後、学校に戻ってからも、日々の生活において、
同じようなことを繰り返し考えながら、理解を深めていきたいです。
そして、高学年になるにつれ、自分の夢や目標と、日々の行動を、
しっかりと自分の中で理由付け(Causation)ができ、
高い意欲のもとで日々の生活が送れるような
子どもたちになってほしいと思います。
それが、将来、彼らが活躍する社会において
求められる「生きる力」になると確信しています。
そして、抹茶の体験を通じて、
日本という国に生まれた子供たちが、
自分の国をしっかりと理解(Responsibility)する
ということにも意識を向けてほしいと願っています。
こうしたことも、自分というものを知るうえで、
一つ大きなきっかけになりますし、自国を知らずに
グローバルな人材というのはもったいないですからね。
このように、それぞれの学びの繋がりを意識することで、
子どもたちの理解は相乗効果が期待できます。
そして今回のエクスカーションは、子どもたちには、
ぜひ今後ずっと使える学びのきっかけにしてほしいと思います。
3年生 秋のエクスカーション② 坐禅の体験
これについては、少し学びの背景を詳細に紹介します。
単純に、「日頃の行いをよくするために、坐禅を体験させたかったです」
というだけではないことをご理解いただくことが大切だと思いますので…
物語(ストーリー)自体は、小説などの本、昔話、民話、ドラマ、
映画、まんが、さらには一人ひとりの人生…いろいろあります。
そこで、「まんが教育」というものに注目し、
今回のセントラルアイデアを子どもたちが
学ぶための入り口として採用することを考えました。
このまんが教育は、実は一つの狙いとして「キャリア教育」に繋がります。
大学生の後半で、就職活動として自己分析をして、初めて自分を知る…
という人も多い中で、早い段階から自分を知り、自分の価値観を知り、
就職よりももっと前からある、様々な人生の選択のタイミングで、
自分を知ることでもっと自分に根付いた選択ができる
子どもたちはさらに
自分の心の奥深くとつながった形で
日々の学びに取り組むことができる…
まんが教育には、そんな大きな可能性を秘めています。
これに加え、今回、セントラルアイデアにある
物語(ストーリー)という観点からもまんがを活用できる
ということで、このコンテンツを採用し、子どもたちは、
・イラストを描くことの楽しさ(イラスト思考)
・物語の3つの構成要素(トリニティメソッド)
これらを楽しく深く学んできました。
そして、さらに今後、このセントラルアイデアを深く学ぶため、
子どもたちは、望発表会の劇のシナリオ作りに挑みます。
自分たちでストーリーを考えるにあたり、
「ホームが大切にしていること(価値観)を理解する」
必要があります。そのためには、まず
「自分の価値観について、自分の中で理解する」
という経験を積めるといいと思いました。
この「自分を見つめる」ということの学びとして、
今回の校外学習での禅の体験…このようにつながっているのです。
探究の授業でこの1か月、数息観を冒頭に取り入れていたので、
今回の本格的な坐禅の体験にも、子どもたちは集中していました。
(15分間の坐禅もばっちりでした!)
※次の投稿に続く… あ、今回の写真は投稿と関係なく、
昼食の様子をお伝えしました!楽しい時間と学びの時間と…
どちらも大切です。どちらも一緒がいいですね★
3年生 秋のエクスカーション① 絵巻物体験
時間がだいぶたってしまいましたが、
HP上に載せました情報よりももう少し詳細な形で、
ここに内容をお伝えしようと思います。
3年生の秋のエクスカーションは、
今回の探究のセントラルアイデア
「物語は メッセージを伝える 方法である」
を理解するために、独特な体験を通して
子どもたちがたくさん思考する時間を持ちました。
1. 東京国立博物館「絵巻物体験ワークショップ」
当日朝の地震の影響もあり、通勤ラッシュの時間に重なる中、
上野駅まで引率すること自体がタフな中でのスタート。
博物館では、スクールプログラムというワークショップを受講しました。
その名も「絵巻物体験ワークショップ」。
ワークショップの流れは、まず絵巻物についての導入から始まりました。
そして実際に絵巻物の一般展示を一部ですが見学し、
絵巻物の特徴(Form)について理解しました。
その後は、実際の絵巻物(レプリカ)を取り扱うという貴重な体験。
丁寧に取り扱う中で、当時の絵巻物の価値・あり方に思いを馳せつつ、
実際にその絵巻物に描かれたストーリー(Change)を読み取りながら、
これまで学んできた内容も含め、さらに物語に対する考えを深める…
予定よりも30分長い、2時間にわたる充実した展開でした。
こうした学びにおいて、実は、ファシリテータの力に
子どもたちの学びの深さが左右されます。
今回ファシリテータをしてくださった学芸員の方は、
そのファリシテートぶりが見事でした。
小学校3年生だと飽きてしまうことが多いらしいのですが、
子どもたちは、ずっと夢中になって取り組んでいました。
そして、ただの体験にとどまらず、しっかりと思考していました。
絵巻物は、物語を伝える媒体の1つです。
子どもたちは、事前にイラストを学んだり、
文での物語の書き方を学んでいる状態でした。
そのような土壌作りもあって、子どもたちは実際の絵巻物を見て、
絵からも、文字からも、そして絵巻物そのものからも、
何か物語を伝えるものとして、感じるものがあったと思います。
純粋に、子どもたちは絵巻物を好きになってくれたようでした!