[中1]フィールドワーク【大洗町 1日目】

こんにちは!

7学年(中等教育学校1年)担当の峰岸です。

 

24日(土)学校説明会への申し込みはお済みですか?

体験授業もありますので、ぜひ、まだの方はお申し込みを!

 

 

さて、新型コロナウイルス感染に対する意識を求められる日々が

続いている中で、小6・中1の児童生徒は、

  この状況下でフィールドワーク(以下、FW)という宿泊学習行事を

  どうすれば安全に終えることができるのかも「自分たちで」考えながら、

  いまだからこそ、実社会につながることを深く学んでほしい。

という言葉を校長から受けて、準備を進めてきました。

 

7年生は、以前にもこちらでお伝えしたかもしれませんが、

当初遠方を予定していましたが、各種のリスクを考慮し、

茨城県東茨城郡大洗町へのフィールドワークに変更した背景があります。

 

先日のブログで、事前学習を進めている様子を紹介しました。

こうした事前学習の充実、それを様々な教科のコンテンツで

取り組んでいくところに、望のFWの特徴があります。

 

kaichinozomi-daily.hatenablog.com

 

そしていよいよ当日。

天候にも恵まれて、まずは出発式からスタート。

 

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横田校長代理のお話。

 

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実行委員長のあいさつ。

 

もう一度フィールドワークの目的を再確認し、

委員長からの言葉を胸に、学校を出発!

 

最初に着いたのは、アクアワールド!大洗水族館です。

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私たちをひきつけたイルカショー

 

その後昼食を食べて、館内を見学。

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子どもたちには、事前に確認していたエリアに対して、

自分たちが理解を深めたいゾーンを中心に回り、

生き物の観点から大洗への理解を深めてもらいました。

 

次に訪れたのは大洗マリンタワー

高い位置から大洗のまちを一望し、土地の特徴を確認します。

これから自分たちが携わる土地について、特徴から役割が見えたり、

気候や産業への理解につながったりします。

 

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まちのFormをとらえて理解を深めるのはとても大切で、

フィールドワークでいつもこの代が取り組んでいることです。

 

その後、大洗町漁業協同組合、

大洗町地域おこし協力隊の方からお話をいただきました。

 

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漁業の観点から大洗を理解することを目的に、

海の環境変化に伴う魚の変化や、

油の値段によって経費が変動して大きな影響になること、

技術の専門性と後継者の問題など、様々な話を伺えました。

 

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ほかにも、地域おこし協力隊の仕組みの中で、

地域の人との対話の重要性、まちの魅力を考えることの奥深さを

お話していただきました。

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お話を伺っている様子。質問がたくさん出ました。

 

ホテルでの夜は、

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みんなで楽しい夕食!という楽しみは勿論ですが、

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望のフィールドワークは、ホテルでの振り返りをかなり丁寧にやります。

小学校でも1時間程度、今回も1時間20分ほど。

 

訪問先での学びで得られる情報は、調査・検証結果。

それに対しての考察がとても重要です。

 

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得られた情報の共通点、大切なポイントは何か。

今回であれば、漁業の具体的な話を聞いて、

そこからどんなメッセージが伝えられていたのか…

こうした考えをグループワークで深めながら、1日を終え、

次の日の活動への新たな先行知識として蓄積していきます。

 

さてさて、2日目はこのフィールドワーク最大の山場。

実際に大洗町をほぼ1日グループで自由に探究活動します。

 

その様子は、次回をお楽しみに♪

[PYP]ホーム(異学年)活動について

みなさん、こんにちは!

2学年担当の渋谷です。

 

のぞみ小には、1年生から5年生までの各学年4~5人程度で編成される

「ホーム」があります。

朝の会や給食、清掃、帰りの会など学校生活の中心をホームで活動するため、

上級生とのかかわりや、下級生に対する自分の役割など、

小学生のうちから異学年での活動に慣れ親しむことができます。

また、上記のほかにも、週に5時間ほどホームの授業があります。

 

…と言われても、なんだか想像がつきませんよね。

そこで今回は、ある日のホームの授業の様子をお伝えします!

 

9月3週目、ホームの授業がありました。

 

その日は、子ども同士の交流を深めるために

ホームレクで「しりとり」をしました。

各学年それぞれ1~2人ずつが班になり、

紙に言葉を書いてしりとりを繋げます。

 

3分間でできるだけ多く言葉を繋げた班が勝ちというルールです。

  

1回戦が始まりました。

どの班も一生懸命考えましたが、結果は10~20個ほど。

   

しかし、2回戦、3回戦と回数を重ねると、

少しずつ繋げられる言葉が増えてきました。

 

3回戦までの結果は、5班2勝、1班1勝、2~4班0勝。

どの班も1つでも多く言葉をつなげるために、必死で言葉を探します。

  

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少しでも早く次につながる言葉を探せるように、

友達が書いている言葉をよく見ています。

 

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言葉が思い浮かばない2年生を3年生がフォローしています。

 

 

3回戦の結果発表後、ある班から「先生、作戦タイムください!」の声。

 

ここで、1分間の作戦タイムが入りました。

上級生と下級生が交互になるように順番を変えたり、

教室内の掲示を見て言葉を探す担当を作ったりと、どの班も作戦を立てました。

 

そして、万全の準備で臨んだ4回戦。

  

結果は、このようになりました。

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作戦の効果か、どの班も記録を更新できました!

 

 子どもたちから「またやりたい!」、

「今度はグループのメンバー変えてやってみたい!」と

リクエストが出るほど大盛り上がりでした。

  

このように、子どもたちは、レクや日々の生活、望発表会などの

様々なホームの授業を通して社会性を育んでいきます。

 

12月には、のぞみ小の一大行事、「望発表会」が控えています。

またご紹介しますので、どうぞお楽しみに!

[PYP]夏の個人探究発表会 -英語探究クラス-

みなさん、こんにちは!

PYP英語科の小林です。

 

先日のブログでも江口より紹介させていただきましたが、

9月12日(土)は夏の探究発表会でした。

今回は、英語探究クラスの様子をお知らせします。

 

今年も英語探究クラスの子どもたちは

どの学年もバイリンガルで臨みました。

口頭での発表も発表用の資料も、どちらもバイリンガルです。

 

子どもたちによって様々な発表形式や発表方法がありました。

それでは、ご紹介していきましょう!

 

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まずは4年生です。

段ボールについて探究を行いました。

これまでの経験を基に、聞き手のことを考え、資料をポスター形式で上手に作成し、

日本語と英語を使ってはきはき発表できました。

 

 

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続いても4年生です。

カメレオンについて探究を行いました。

こちらはスケッチブックを使った資料を作成しましたが、

ご覧のとおりとても見やすい資料で、見学した子どもたちにも好評でした。 

 

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こちらはスポンジケーキについての探究です。

5年生だけあって、資料にも様々な工夫が見られました。

彼女は日本語と英語のファイルをそれぞれ作成し、

口頭でのバイリンガルの発表に合わせて、二つ一緒にページをめくっていました。

発表側の作業は多くなりますが、聞き手ファーストを意識した、

素敵な工夫だったと思います。 

 

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続いてタピオカについての発表です。

とてもカラフルで、タイトルの文字もかわいらしく目を引きますね。

頭の飾りは、タピオカドリンクをイメージして自作したものです。

さすがの5年生!発表もすばらしかったです。

見学希望の子どもたちがたくさん集まっていました。

  

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最後に、こちらは2年生の発表資料です。

新幹線についての探究を行いました。

資料のデザイン性も高く、とても見やすく整理されていました。

要所要所で英語を織り交ぜ、一生懸命発表していました。

 

「発表」は、一方的に話す(読む)だけでは伝わりません。

発表者の個性を生かしつつ、聞き手のことを考えて説明したり、

資料を見てもらったりすることがとても大切です。

 

また、その場の様子(見学者がたくさん集まっている、

教室内ががやがやしているなど)をよく観察して、

もっと大きい声で話そう、と意識するなど、臨機応変な対応も必要です。

 

のぞみ小の子どもたちに、さらなる発表のスキルが身につくよう

サポートしていきたいと思います!

[PYP]新守谷駅から守谷駅まで歩いたら、どのくらいかかるかな?

こんにちは!

3年生の担任をしております竹田です。

 

今回は、算数授業の様子をご紹介いたします。

 

現在、3年生の算数では、「長さ」の学習をしています。

 

最近の授業では、

「1km」という長さの新しい単位の意味や読み方を学び、

教科書に載っている架空の地図を使って

「道のり」や「長さの計算」について学習しました。

 

今日は、身近なことを題材にして、より実践的な学びをするために、

新守谷駅から守谷駅まで歩いたら、どれくらいの時間がかかるのか」

というテーマで、学習を行いました。

 

まずは、「子どもの足で1kmを歩いた時に、

どのくらいの時間がかかるのか」を確かめるために、

体育館を10周歩いてみました(約1km)。

 

いつもの算数の授業では頭を使うことが多いですが、

今日は体も動かしながら学習できるということで、

子どもたちはとても意欲的な様子でした。

 

 

そして、1kmを歩くと、ほぼ10分かかることがわかったところで、

教室に戻り、今度は頭を使う時間です。

 

新守谷駅から守谷駅までの距離はおおよそ何kmか」を計算します。

 

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子どもたちは、最初は初めて直面した長さの実践的課題に対して、

どこから手をつければよいかわからず、試行錯誤している様子でした。

 

しかし、いったん手掛かりを見つけ出すと、

次第に、パズルのピースをつなぎ合わせるかのように答えを導いていました。

 

「先生、わかった! 新守谷駅から守谷駅までは2kmだね!」

「わかった! 歩くと20分かかるよ!」

 

一見すると、この課題は社会の授業で取り扱う題材にも見えますが、

今回は算数と社会という教科を横断しながら思考することで、

点と点の学びが線になります。

 

この先、社会の授業で地図について学んだとき

「あっ距離の計算の仕方なら分かるぞ」「前に勉強した内容だ!」という

思考の結びつきがあるはずです。

 

大人になると、教科そのものについて考える機会は少なく、

様々な知識や経験から思考しなくてはなりません。

のぞみ小では、その思考の仕方を子どもたちの「当たり前」にするべく、

様々な教科の知識をリンクさせる授業を行っています。

 

子どもたちが、自分の力で正答を導き出したときの

活き活きとした表情は、何事にも代えがたく

きっと彼らにとって最も「学びの楽しさ」を感じる瞬間だと思います。

 

これからも、頭で、体で、心で思考しながら

一緒に勉強していきましょう!

[PYP]アフタースクール「ロボット教室」全国大会MVP受賞!

みなさん、こんにちは!

開智望キャンパス事務局です。

 

今日は、のぞみ小のビックニュースをお伝えします!

 

…と、その前に、のぞみ小のアフタースクールについてご紹介!

(ビックニュースを楽しくお聞きいただくために、少々お付き合いください♪)

 

のぞみ小には10つのアフタースクール(放課後講座)があります。

 

★ ロボット教室

☆ アート教室

★ スポーツ教室

☆ ダンス教室

★ インプロ教室(即興演劇)

☆ 書道教

★ 育脳寺子屋

☆ プログラミング教室

★ 体験型算数教室

☆ ダビンチクラブ(価値創造ワークショップ)

 

この10つを各曜日に割振り、それぞれの希望の講座を受講しています。

多い子では、月曜日から金曜日まで毎日受講している子も!

 

実は、この中にビックニュースに大きく関係する講座があります。

…タイトルでもう分かってしまいますね(笑)

 

 

のぞみ小のロボット教室は、

ヒューマンアカデミーが提供するプログラムに基づき運営しており、

在校生に大変人気のある講座です。

 

ベーシック、ミドル、アドバンスの3つのレベルが用意されていますので

何年にもわたって受講し自分のレベルアップをはかる子も多く、

子どもたちの作品はどれもこれも目を見張るものばかりです。

 

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中でも、今回は5年生の大内くんが大変素晴らしい成績を収めましたので

ここにご紹介いたします!

 

大内くんは1年次からロボット教室を受講し、

指導員とともに様々なロボット制作に意欲的に取り組むことで、

ベーシック、ミドル、アドバンスと着実にレベルアップを重ねてきました。 

 

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↑ 1年生のころの大内くん(真剣にテキストを読んでいます)

 

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↑ 2年生のころの大内くん

(作ったロボットの写真を見せながら先生に質問しています)

 

そして、今年の8月、ヒューマンアカデミーロボット教室アイデアコンテストに

自身のオリジナルロボットエントリーしたところ、予選を通過し、

全国大会への出場資格を手にしました!

 

大会は、9月6日(日)にオンラインにて開催され、

私たちもかたずをのんで見守っていました。

 

全国大会には21名の出場者がおり、

本当に様々な工夫を凝らしたロボットばかりでしたが

なんと!大内くんは見事MVPを獲得いたしました!

 

作ったオリジナルロボットは「シャツたたみロボ」という名前です。

私も見ていましたが、わずか3.5秒で1枚のシャツを

きれいにたたむことができる、一家に一台欲しくなるようなロボットでした。

 

大内くんは、「自分がシャツをきれいにたたむことが苦手だ」という

経験からひらめきを得て、このロボットの制作を開始しました。

審査員の方々からは「自身の苦手分野をロボットで解決しよう」という発想に対して

お褒めの言葉をいただいたほか、ロボットの完成度にも高い評価をいただきました。

 

大内くんのこれまでの積み重ねが花開き、

素晴らしい評価を得られたことはきっと一生の経験となったでしょう。

画面越しではありましたが、彼のにっこりした、そしてどこか誇らしげな笑顔が

それを物語っていたと感じています。

 

同時に、私たちにとっても

「得意を伸ばす」ことの意味を再確認する機会となりました。

 

得意を伸ばすことで身につく主体的な好奇心、向上心には無限の可能性があり、

子どもたちが感じる「もっと知りたい」「もっとやってみたい」などの

”もっと”という感覚は、好きなこと、得意なことだけではない

すべての学びに通ずる軸となるはずです。

 

大内くんはその"もっと”を作品としてアウトプットし、

その結果、対外的に高い評価を受けました。

 

大内くんは、MVPとして名前を呼ばれたとき

「飛び上がるほど嬉しかった」そうです。

そして、これから作ってみたいロボットはありますか?と聞いてみると

少し考えて「また人の役に立つようなロボットを作れたら…」と話してくれました。

 

今回の経験を生かしてさらに学びを深め、

国際社会に貢献するリーダーとなってくれることを期待しています。

 

大内くん、本当におめでとう!

 

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===

 

ヒューマンアカデミー特設ページ 第10回アイデアコンテスト全国大会結果発表]

https://kids.athuman.com/robo/event/convention/2020/resultandphotogallery/

 

産経新聞(本大会について詳しく特集されています)]

https://www.sankei.com/economy/news/200918/prl2009180121-n1.html

 

[小6・中1] 数学の授業紹介 & フィールドワークの準備

こんにちは!

数学科の新井です。

 
連休が終わり、急に気温が下がりましたね。
朝晩と冷える日が続き、長袖のジャージを着ている子どもたちも増えてきました。
 
 
さて、今回は私が担当している数学の授業の様子と
7年生のフィールドワークに向けての活動を紹介したいと思います。

 

まず、小6、中1の数学は代数(主に計算)と幾何(主に図形)の2つを行っており、 
最近の代数(主に計算)の授業では、方程式の活用を学んでいます。
 
求めているものを未知数xとして、
子どもたち自身で方程式を立て、問題を解いていきます。
 
最初は自分で方程式を立てられない子もいますが
立てられた子に教えてもらったり、教師が出したヒントをもとに考えたりすることで
方程式の立て方を学んでいきます。
 
また、方程式の立て方は1つではないため、
グループワークで自分が何を未知数xとしたのか論理的に説明し、
他のメンバーの説明を聞くことで理解を深めたり、
その説明を聞いて驚いている姿を見たりすることができました。
 

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次に、幾何(主に図形)の授業では
三角形の合同の証明について扱っています。
 
実際に合同な三角形を書くにあたり、方法を子どもたち同士で話し合い、
その話し合いをもとに、最終的に三角形の合同条件を導き出すことができました。
 
今後、子どもたちは今回学んだ三角形の合同条件を用い、
証明を通して合同な三角形を探していくことになります。
 
自分たちで見つけた条件は、詰込み型の記憶と異なり
忘れにくい(忘れても思考することで思い出せる)ものなので
学びが発展したときに理解しやすい、という利点があります。
 
これからも、望の子どもたちにはたくさんの話し合いを通して
本当の意味での理解を深めていってほしいと思います。
 
 
最後になりますが、実は7年生は明日から
フィールドワーク(FW)という宿泊学習行事に出発します。
 
今年度の行先は茨城県東茨城郡大洗町です。
元々は、7年のFWのテーマである「環境、ART、まちづくり」に基づき
岡山県での学習を予定していましたが
新型コロナウイルスの影響を考慮し、同県内である大洗町に変更しました。
 
実施にあたっての子どもたちの取組み(感染防止対策の検討など)については
後日ブログで紹介したいと思います。
 
 
これまで子どもたちは、総合学習の時間などを活用し、事前学習を行っていました。
 
例えばARTの事前学習として、
先週の火曜日にBenesseの方が来校し、芸術を使って島おこしをしている
岡山県の直島についてのお話をしてくださいました。
 
お話を受け、子どもたちは地域を活性化させるために様々な手段があること、
景観を残しつつ、その中にアートを取り入れていくことの難しさなどを知りました。
  

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土曜日には、if design project(応募者よる大洗町でのFWプロジェクト)に
参加された方から、実際に行ったFWの内容や、
どのように大洗町を活性化させていきたいのか等のお話を聞くことができました。
  

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子どもたちは、伺ったお話を参考にして
大洗町に対する考えを深め、様々な想像をしています。
 
大洗町はどんな場所なのか?
海沿いの暮らしとは?産業は?
地域の特性による利点は?弊害もある?
 
などなど、たくさんの疑問に対して複数の側面から想像し、仮説を立て、
ついに明日から、大洗町の空気を肌で感じてきます。
 
このFWを通して子どもたちが何を学び、
どのような話を聞かせてくれるのか、私たち教職員ももとても楽しみにしています。 

[PYP]夏の個人探究発表会 -遊びのご飯について-

みなさん、こんにちは!

のぞみ小PYP2年生担任の江口です。

 

今回はPYPの「夏の個人探究発表会」についてご紹介します!

 

PYPが毎年実施している「夏の個人探究発表会」とは、

子どもたちが自分の好きなもの・興味のあることについて

テーマを設定して夏休み中に探究し、その成果を発表する学校行事です。

 

一人ひとり、設定するテーマはそれぞれです。

「敵からお城を守るため、どんな設備が備わっているの?」

厳島神社の大鳥居について」「アレルギーについて」などなど……

 

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彼らは「なぜ?」「どうして?」と感じたことや

普段から気になっていることについて探究しますが、

もちろん、はじめからしっかりと探究できるわけではありません。

 

子どもたちが疑問を持ったとき、すぐに答えを教えるのではなく

周囲の大人が「どうしてだと思う?」と問いかけることで

自分なりの考え(仮説)を言葉にし、その考えが合っているのか、

そもそも答えのあることなのかを調べる(調査・検証)…

そしてこの一連の思考過程を言葉や絵を通してアウトプット(発表)し、

聞き手から感想や意見、新たな疑問をもらうことで、

さらなる「なぜ?」が生まれる…

 

こうした学びの形を、のぞみ小では “探究サイクル” と呼んでいます。

このサイクルを通じて、子どもたちの「もっと知りたい!」

「じゃあこれはどういうことなんだろう?」の探究心が育まれるのです。

 

そのため、学年を重ねるごとにテーマは奥深くなっていきます。

PYP最高学年である5年生の扱うテーマは「名字はいつからできた?」

「進化と環境の繋がり」「人の気持ちと行動の関係」のように抽象的なものが多く、

興味関心の幅の広がりを感じることができます。

 

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本日は、私が今年度担任をしている2年生のAさんについて紹介します。

 

私が担任になってすぐ、Aさんの昨年度のクラス担任に話を聞いてみたところ

1年生の時にはピタゴラスイッチのような装置を作り、

その仕組みについて探究をしたとのことでした。

 

そして、実際にAさんと話をすると

「今年、私は流しそうめんの探究をしたい」と話していました。

 

元々流しそうめんが好きだったAさん。

昨年度のピタゴラスイッチの装置をバージョンアップさせることで

流しそうめんの装置として使用できるのでは、とひらめいたそうです。

(自分のこれまでの学びや既得知識を発展させる気づきですね!)

 

私が「流しそうめんのなにが知りたいの?」と聞くと

Aさんは、「うーん……歴史とか?」と答えました。

私自身も流しそうめんの歴史を詳しく知らなかったため、

一緒にインターネットで調べてみました。

 

インターネットにはたくさんの情報が載っているものの

詳しく調べるとなると小学2年生にはかなり情報量が多く、

また、様々な説があるようでした(皆様もぜひお調べください!)。

 

2人で画面の前でウンウンうなりながら話していく中で、このような会話をしました。

 

私「Aさんは、流しそうめんのどこが好きなの?」

Aさん「楽しいところ?」

私「なるほど、確かにお箸ですくったり食べたりするの、楽しいからね」

Aさん「そう!遊びみたいなところが好き!」

 

この会話からヒントを得たAさんは、ついに探究テーマを決めました。

それは、「遊びのご飯について」です。

 

「遊びのご飯」とは、流しそうめんやスイカ割りのような

“ユーモラスな遊び要素を融合させた食事”のことを指しています。

 

Aさんは、夏休み中にYoutube

海外BBS(海外掲示板)を使ってインタビューをしたり、

D英会話教室の先生(何と6人も!)と話したりして、調査をしました。

本人曰く「参考になる本が見つけられなかった分、たくさんインタビューをして、

『13か国25個の遊びのご飯』を集められました」とのことでした。

 

Aさんは、インタビューして見つけた「遊びのご飯」を地図にプロットしたり、

実際に「遊びのご飯」の模型を作って展示したりしていました。


本人としても力作だったようで、

発表練習の時から自信満々に発表している姿が印象的でした。

 

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迎えた本番でも、見学に来た1・2年生を相手に模型を見せたり

体験活動を交えたりしながら、いきいきと発表していました。

 

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終わった後に本人にインタビューしたところ、

「やりきったことが嬉しかった。来年は風の力について探究をしてみたい。

国や地域によって台風のシーズンが違うことを調べたい。」と話していました。

 

今2年生であるAさんは、3・4・5年生として

あと3回の「夏の個人探究発表会」があります。

その貴重な機会を大切にして、

さらに学びを深められるようサポートしていきたいと思います。