【4・5年生 夏期講習①】Unit Of Inquiry Returns!
今年度から、望小の「夏期講習」がスタート!
今までは、学童に来ている児童を対象に、
科学的なもの・情報系・運動など、特別な講座をしていました。
今年は開校4年目となり、中学年から高学年に対して、
長期休みに実施する講習を、学園内の系列校と同様に実施。
7月25日(水)~27日(金)の3日間、終日開講しました。
今回講座開設にあたり、1つ私たちが大切にしたこと。
それは
「長期休暇期間ならでは、そして望小ならではの内容」
にすること。
このことを意識して、3種類の講座を開講しました。
1つずつ、紹介していきたいと思います。
今日ここで紹介するのは、「UOI(探究)」の講座です。
私たちの学びは、いつも子どもたちの先行知識が大切。
普段の授業でも、まずは子どもたちが持っている知識についての
確認からスタートします。
そして、その知識だけでたどり着きそうでたどり着かない問いを投げて、
子どもたちは一生懸命思考し始めます。仮説を立てる。
そして、観察し、調査し、実験し、インタビューし、
得られた結果を考察する流れです。
そうすると、実は過去の授業で扱ったトピックについても、
その当時の先行知識でできる考え・作れる成果物と、
今になって、子どもたちの知識が蓄えられた中でできる考え・成果物と、
変化がみられる、もっと高度なものが得られるということになります。
今回の授業では、以前探究の授業で扱った「街づくり」について
改めてこの講座で考えてもらい、成果物を作り、議論してもらいました。
アイスブレイク。「ドン」と言われると、下の子が上の手を…
マインドマップで、キーコンセプトを意識しながら
要素を書き出していきます。
このあたりから、当時の授業と、今の自分で
知識の差が出てきて、書ける内容が変わり、
自分自身でもそのことに気がつくはずです。
特に、4・5年生の子どもたちの様子を見ていると、
自分たちのわかっていることが「つながる」ことに
学びへのテンションが上がる傾向があります。
そこには、キーコンセプトを使いながら対象を分析し、
具体的なこと内容から1つ抽象度をあげて、
上位概念で知識を得るような思考をしているためです。
考えたものについて、みんなで確認して議論しています。
続いて、いよいよ街を制作します。
ここにも、自分たちが蓄積してきた知識や
勿論制作面でのスキル、コミュニケーションスキル、
様々なものがBrush Upされた状態で、
そのタイミングにおけるベストのものを作ります。
当然、構成されるメンバーによっても変わりますね。
それぞれ、いろいろな想いを形にしていきます。
街に対する意図があり、目的があり、それを実現する形で、
現実的なこともしっかりと意識しながらの成果物です。
さらに、ここから子どもたちが、
まちに必要な「法律」について、議論になりました。
楽しい生活をするために、9時までに寝る。
残業すると、罰金100万円以下か懲役5年になる、とか(笑)
こうして意見交換をしながら、また試行錯誤しながら…
探究型の学びは、サイクルを回すことで
議論も深まり、よりよいものができ、理解も深めることができる。
同じことを考えるにしても、やはりその時の自分たちの状況で、
いつでも得られるものがある、いつでも学ぶことがある。
生涯学習者として、子どもたちは学び方を学び続けています。