Unit 3 Presentation Day

今年度は、2か月間学んだ探究の内容を
自分たち以外の人に発表する
「Presentation Day」
があります。

1学期に続き、2学期も行います。
今年度からの取り組みということもあり、
のぞみ小としても、試行錯誤の中で行っています。

国際バカロレアのPYP認定校で
こうした活動が行われており、
そういった前例を参考にしながら、
のぞみ小らしいPresentation Dayを模索中です。

各学年が様々な形で発表しています。
写真をご覧になりながら、
学びの成果を発表する雰囲気を
感じてください。

 

常総環境センター見学(4年生・社会)

4年生の社会の授業では、
2学期前半の内容として、
ごみについて考えました。

実際には、のぞみ小の場合、
1年生の探究で、資源について学ぶため、
低学年のうちに4年生の内容まで
踏み込んだ学びをすることになります。

探究においては、
子どもたちが、自分たちで学んだその先に
たどり着きたいセントラルアイデア
(中心となる概念)に向けて
関係のあるトピックをうまく組み合わせて
学びの効果が高まるように
学年団の教員で打ち合わせをしてプランニングします。

今の4年生は、2年生からの編入なので、
1年生の探究をしていないので、
社会のこのタイミングでごみについて考え、
実際のゴミ処理場である常総環境センターに
見学に行ってきました。

先日、浜松にフィールドワークに行ったばかりの4年生。
その時の学びを活かせることが、
1年生で学ぶこととの大きな違いでしょうか。

そうです。
私たちの学びは「先行知識」によって、
大きく変わってくるのです。

自分が知っていることをベースにして、
仮説を立てることができ、
その仮説を意識して調べることになり、
その結果と仮説を比べて考察することになり…
そうすれば、結果的に自分が得られるものは人それぞれ。

先行知識は、何も本当に知識だけでなく、
それまでに学んだセントラルアイデアだったり、
自分が理解している「思考の方法」だったり、
自分たちが使える「思考のためのスキル」だったり。

自分たちの学びが「構成主義的」であるのは、
こうした説明からご理解いただけるかと思います。

そうすると、浜松で学んだものづくりのこと。
ものをつくることと、ゴミが出ること、
なんだか表裏一体のような、
でも、共通点もあるような…

役割(Function)を考えると、ごみはそもそも
「何かの役割を終えたもの」ではないか?
でも、それがReuse・Recycleされると、
「そのものの役割がまた現れる」
ということではないか?

ごみを処理する上でも、ものづくりと同様に、
携わる人々のつながり(Connection)がある。
人のかかわりが減る(Change)ように、
ロボットやコンピュータが使われる。

どうでしょうか。
Key Conceptを切り口に、
子どもたちが気づくことがいろいろと出てきます…

一人ひとりの学び、多様で奥が深いですね…

のぞみ小の探究が目指すもの(4年生FWを例に)

4日間のフィールドワーク(FW)の様子を

ご覧いただきましたが、せっかくですので、

少しだけ、のぞみ小らしい学びについて、

ここで紹介しておければと思います。

 

このような紹介により、のぞみ小での学びを

他の学びと比較いただけると共に、

イメージを持っていただくチャンスかと思います。

 

今回、浜松の滞在先で、一般の方に、

小学4年生が何をしに来ているかをお話すると、

「体験学習ですね、いいですねー」

というようなコメントをちらほらいただきました。

 

「体験学習よりもさらに子どもたちは頭を使っています(笑)」

といった返事をさせていただくこともありました。

 

昨日までのブログでお伝えした通り、

子どもたちは様々な産業の訪問先に行きました。

勿論、事前の学習を9月からしていますので、

イメージがゼロではなく、それなりの先行知識を持っています。

 

それぞれの訪問先では、そういった自分の先行知識と

どんなことが聞きたいかという疑問、それに対する仮説を

持った状態で、子どもたちは話を聞いたり体験をします。

ですので、こちらで見ていても、的を射ない質問はあまりなく、

そして他のメンバーも、自分の仲間の質問への関心を持った状態で、

学びの場に参加することができます。

 

訪問先で得た情報は、みんなで同じ話を聞くこともあれば、

それぞれが個々に見たり聞いたりするような場もあります。

(今回だと、博物館系や科学館もそうですね)

これらは、グループワークでお互いに自分のものを共有し、

他のメンバーにとっては、自分だけでなく、

仲間の力を利用して、知識を獲得し、

考えるために必要なアイデアを得ることができます。

 

ここまでの話は、新しい学習指導要領で言うと、

「主体的で、対話的な学び」の要素が強いです。

では、ここに「深い学び」がどう入ってくるか。

のぞみ小では、これがまさに探究を中心に意識している

「キーコンセプトを用いて、概念的に考える」ところです。

 

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2つ、紹介します。

1つ目は「Change」です。

子どもたちには、ホテルでの振り返りで、上のような図を示しました。

 ①は、少ないものが多くなったり、だんだん広がっていったりする

 ②は、逆にだんだんと数が減ったり、狭くなっていったりする

 ③は、一度増えたり広がって、また少なくなったり狭くなったりする

こうした変化が、訪問先での話や見たこと、体験したことから、

何かなかったか考えてごらん、というようなイメージです。

1つの訪問先・トピックでしかあてはまらないことではなく、

複数の訪問先・トピックであてはまることが考えられれば、

それが「本質的なこと」「本物のこと」に子どもたちが

たどりついているんじゃない?なんて声をかけてあげています。

 

ゆかたがだんだんと着られるようになって生産が増えていたが、

生活の変化、海外の安い衣類の進出で、だんだんと生産が減る…

ハーモニカでも、学校で扱われるころまではだんだん生産が増えていたが、

その状況が変わり、鍵盤ハーモニカも出てきて生産がだんだんと減る…

これらは、③の絵のイメージがそれぞれの産業で当てはまることです。

こうしたことを考えると、

「他の産業でも同じようなことになっているのか?」

 「なぜ、そのような状況になるのか?」

「これから、どうしていくことがいいのか?」

というように、子どもたちはさらに自分たちでいろいろと考え、

他のことが知りたくなり、学習を進めていくようになるのです。

 

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もう1つは、

何かについて単独ではなく、それぞれのつながりや、

何かと何かの関係を通して考える「Connection」です。

ゆかたを作るのに、のり、染料、生地(綿花など)などは、

それぞれの場所(最近は中国や韓国など海外からも)から手に入れる。

それは、うなぎパイでも同じ。車の部品も同じ。

こうして、キーコンセプトを用いて

自分たちの学びの場での経験を振り返って考えると、

「どの場においてもあてはまること」が見えてくるのです。

 

細かいところにさらに入ってしまいますと、

ちょっとこの場での記載は適切ではなくなりますので、

今日はこのくらいにしておきます(長文で申し訳ありません)

 

いずれにせよ、こうした学び方が、

のぞみ小での「主体的で対話的な、深い学び」の実践であり、

日々、子どもたちが実践しながら、

そして現場では教員自身も研鑚を続けながら、

子どもたちが探究的に学べるための環境を

準備し続けているということを

少しでも感じ取っていただけたなら幸いです。

4年生 浜松フィールドワーク 4日目(最終日)

最終日、午後は移動になるので、

学びの時間はあまりないのですが、

最後の最後も、楽しみながら、

しっかり頭を使ってもらいました。

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訪問したのは「浜松科学館」

ものづくりで訪問した先では、

楽器、染物、うなぎパイ、ハーモニカ、テレビ、自動車…

どんなものでも、「理科」や「算数」の

原理や仕組み、規則がものづくりに欠かせないことは、

子どもたちも実感しつつあることだと思います。

そのように、自分たちの生活とつながりが見えてくると、

ただの楽しさから、深い学びへとつながってくるはずです。

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写真の通り、ひたすら子どもたちは楽しんでいました。

(最初の45分は(笑))

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と?、ここで、担任から宣告。

「どうして楽しいのか?ちゃんと理科や算数で、

 こういう仕組みだから、こういう原理だから、

 この遊びはこうなって、楽しめる…と説明してね!

 あ、最低3つ★お、残り時間、20分だった!」

…子どもたち(汗、汗)。

 

私は、実は最初に解散する前から伝えてはいましたが、

子どもたちはそんなこと、覚えているはずもなく…

というわけで、宣告後は、ただ楽しむだけでなく、

頭を使いながら、楽しんでくれていました。

それが、私としては一番だと思います。

 

仕組みを知れば、自分で理解できれば、

子どもたちは、もっと面白い、楽しいおもちゃ・遊びを

きっと自分たちで考えたり、作ってくれたりしますので…

それが、きっとものづくりへつながったり、

新しいサービスに繋がっていくのだと思います。

 

こんな感じで、浜松のフィールドワークは…

と、最後に新幹線で指がはさまったり忘れ物したり、

子どもたちらしく最後までバタバタしながら、終了しました(笑)

 

皆さん、浜松、行きたくなりましたか?

(そういうつもりで書いているわけではないですね)

問いかけが間違っておりました…

「皆さん、ものづくりについて、

 子どもたちのように、考えてみたくなりましたか?」

4年生 浜松フィールドワーク 3日目

※タイムリーに更新できませんでした…

 力尽きてしまい、申し訳ありません。

 また、一日の流れを盛り込んでいるので、

 昨日から、少し記事が長文で申し訳ありません。

 お楽しみいただければ、幸いです。

 

今日は残念ですが、1日中しっかりと雨…

ただし、今年度のフィールドワークは、

昨年度の3年次での活動と違い、

訪問場所は室内がほとんどなので、

雨による問題というのはさほどありませんでした。

 

さて、今日も盛りだくさんの一日。

最初の訪問は、昭和楽器製造

楽器のまち浜松としては、

ピアノなどのメジャーな楽器に注目が集まりますが、

昭和楽器製造は「ハーモニカ」の製造。

ハーモニカは、私も幼稚園でやったくらいでしょうか。

小学校などの学校現場で、教材として使っていた頃は、

非常にたくさんのハーモニカが出回っていたようですが…

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さて、これ、何しているかわかりますか?

隣の部屋で、酢山社長が調律しているところの手元を

子どもたちがLive映像としてみているところ。

繊細な職人の作業を目の当たりにします。

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酢山社長は子どもたちにわかりやすく話してくださり、

そしてものづくりに対する熱い想いがものすごく伝わる、

魅力的な職人でした。

子どもたちはハーモニカに興味津々。

おみやげにハーモニカまでいただきました!

(ピーピーしそうなので、帰るまでのお楽しみにしましたが…)

 

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次は、静岡大学内にある「高柳記念未来技術創造館」

電子式テレビジョンの研究に携わり、

「テレビの父」と言われています。

子どもたちにとって、技術の話は非常に難しいです。

しかし、昨年度の探究から、「技術」が生活の発展に

関わっていることは理解しています。

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ガイドして下さった、中西先生。

高柳氏の孫弟子として、やはり熱い想いを持つ研究者。

子どもたちの興味関心にしっかりと応えていただきました。

子どもたちは、新しい技術に触れると、目が輝きます。

ものを通して技術を感じ、そして自分たちが普段から学んでいる

理科や算数などを通して、関連が見えることで、

さらに学習面にも気持ちが入っていくわけです。

学びはありとあらゆるところでつながっていきます…

 

お昼をはさんで、少しものづくりとは違う内容でリフレッシュ。

浜松市博物館で、「貝塚(社会のゴミの学習に絡めて)」

それから「火おこし体験(1学期の探究でのエネルギーの学習に絡めて)」

を学んできました。

初日の浜松城もそうですが、

子どもたちは歴史に興味を持つ子、結構います。

貝塚縄文時代のころの話。

ぜひ、のぞみ小では今後、高学年に向けて、

「ストーリーを意識した学びとしての歴史」

の中で、多くの子が興味関心を持って学ぶ展開にしたいですね。

(すでに探究として、似たようなことは低学年から学んでいます)

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こちらは火おこしの様子。

1学期にわざと、木をこするだけの原始的な方法で

子どもたちに学校で挑戦させていて、

どんなに頑張っても煙すら…ということを体験済み。

その中で、今回は進化した道具(これも技術による発展!)で

リベンジとして挑戦してもらいました。

みんな、夢中になって挑戦(いいリフレッシュでした★)。

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ちょっと、写真でその様子をおさめていなかったのですが、

見事、9グループ中2グループが、

15分間の間に成功させることができました!

エネルギーを大切に使うきっかけになればと思います。

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さてさて、本日最後は「スズキ歴史館」。

せんい産業から自動車・オートバイへ。

ここに、ものづくりの学びの集大成として、

いざ、階段を上がって、過去の時間へ向かいます…

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まずは、スズキの原点、織機。

子どもたちは、織機の動きをはじめて目の当たりに。

そして、この織機への鈴木道雄氏の想いを知ります。

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オートバイの原点となる、改造された自転車。

これも、どのような想いから

このような改造をすることになったのか、

子どもたちは話をうかがいながら、感じることになります。

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一家に一台の車の時代へ。セカンドカーの時代へ。

そして、環境を考慮して、更なる技術を駆使した

新しい車の時代へ…子どもたちは、そんな時代の

中心に生きる世代として、ものづくりに携わります。

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車の生産工程、こちらも子どもたちは興味津々。

会議、デザイン、テスト、生産…

 コンピュータ、機械、ロボットを用いた工程、

 その中で、人間の目、人間の力が必要な工程…

正直、引率にいる私など、大人でも夢中になってしまいます。

自動車・オートバイの生産は現在は世界の国々で行われています。

そのことまでの情報を、約1時間30分、浴びに浴びた子どもたち…

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こんな密度の濃かった子どもたちが、

夜、ホテルの会議室で、

一つひとつの訪問先での感想で終わるのではなく、

どの訪問先、どの産業でもそうではないか!

という「本質的なこと」「本物のこと」に

コンセプトを使って考えながら、

『自分たちでたどりつく』わけです。

(写真は説明ですが、実際は仲間で話ながら考えます)

 

こんなに一日学び通す(自分たちで必死に考える)

小学校4年生の行事は…というくらい、深い学びの連続です!

4年生 浜松フィールドワーク 2日目

今日は雨が上がりました!

明日からまた雨の予報なので、貴重な天候の中、

本格的に浜松の産業に触れて、

概念的に考える過程を繰り返していきます。

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最初に訪れたのは、楽器博物館。

たくさんの楽器、世界各地の楽器、日本の楽器の変遷、

実際に目にし、音を聴きながら、子どもたちは「取材」しました。

限られた時間の中で、24名が一人ひとり個人で回り、

自分の目、耳で、楽器から得られる情報を獲得しました。

できるならば、素材から日本の楽器との共通点を考えたり、

形の類似性から、国をまたぐ移動の繋がりを考えたり…

キーコンセプトを意識した思考につなげていきます。

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次に訪れたのは「二橋染工場」

ここは、子どもたちも完全に圧倒されていました。

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必ずしも広いとは言えない工場の中。

そんな中を圧倒的な技術を持った職人たちが、

手作業で、1つひとつ丁寧に仕事をしていました。

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これには、子どもたちも目が釘付け。

そして代表の方は、たくさんの話を

こどもたちにしてくださいました。

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子どもたちの質問のレベルもそれぞれ。

そんな様子の中、望小の学びのイメージとしては、

・キーコンセプトを意識した疑問を持つことで、

 セントラルアイデアの理解を深められる。

・また、その話題について考える中で、

 少し上位概念として理解することができると、

 他のトピック(今回の場合は他の産業)にも

 同じ考え方を適用して考えられるようになる。

こんなことを子どもたちができるように、

私たち教員がファシリテートしていくわけです。

 

疑問のレベルが高いとこちらが考えるのは、

上記のようなことにつながっている疑問です。

訪問した先に特化した、限定的で唐突な質問は、

そういう意味で言うと、

自分たちの思考の手助けになりません。

 

昼は、ガーデンパークで休憩。

唯一の雨が降ってない日(になりそう)なので、

私は子どもたちと、芝生の上を全力でおにごっこ。

相当遠くまでダッシュして追いかけました(汗)

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午後の最初は、静岡濾布へ。

和紙でできたタオル…なんだか丈夫さを疑いますね。

そんな疑いに対して、生産者が考えたアプローチとして、

子どもたちも染める体験を行いました。

こうした生産者のストーリーにも、キーコンセプトを用いて迫れます。

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子どもたちは、自分たちの体験で、

自分だけのオリジナルのタオルの柄ができて満足。

なんと、早速今日のホテルでの入浴時に使っている子も。

「かなり気持ちよかった!」と自慢げに語られました(笑)

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最後は、うなぎパイファクトリー。

食べ物好きな児童はものすっごくテンションが上がり、

謎の期待値をもって、工場を見学。

今日の中では一番工場のようだったかもしれません。

こうした工場の様子を細かく見ることで、

そこに使われている機械、手作業とのすみわけ、

やはり気がつくことはたくさんあるわけです。

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このような1日の流れにおいて、

子どもたちの思考すべてのベースとなるのが、

「Key Concepts(キーコンセプト)」となるわけです。

これを中心にした、のぞみ小での探究的な学びが、

いま、浜松でもばっちり展開されています★

 

夜、みっちり1時間30分、振り返り。充実。

ばっちり疲労し、そしていま、子どもたちは夢の中…

4年生 浜松フィールドワーク 1日目

久しぶりの投稿が続いていますが、

あいにくの天候の中、現在最上級生の4年生が、

今日17日から4日間、フィールドワーク(宿泊学習行事)で

静岡県浜松市に来ています。

その様子を、少しご覧いただこうと思います。

 

のぞみ小のフィールドワークなどの宿泊学習行事は、

他校と比較した大きな違いの一つに、

事前学習の量があげられます。

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9月から、探究の授業で、

「生産活動は人々をつなぐ」

というセントラルアイデアのもと、

グループワークを中心に、浜松の産業について

キーコンセプトを用いながら学習を進めてきました。

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そして、40ページにおよぶワークシートを準備し、

これまでの学習で作成したマインドマップを貼り、

現地で見たり聞いたりするための万全の準備の上、

こちらにやってきました。

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新幹線は、4年生らしく楽しみながら、いざ、浜松へ!

 

今日は日中はずっと雨でした。

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昼食後、浜松城公園で、浜松城の歴史のお話を聞き、

浜松城から浜松市街を見わたしました。

 

子どもたちは、歴史の学習をしていたわけではありません。

産業の学習にほとんど時間を費やしていましたので、

話を聞いても、歴史に興味がある子どもたちしか、

その場の話ではついていけなかったかもしれません。

しかし…

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浜松城公園に行った後、会議室で、

現地の観光ボランティアの会の方に

浜松の産業に関わる基本的な情報をお話しいただきました。

 

これらを合わせて、夜、ホテルで振り返りを行うと…

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浜松城と言えば、徳川家康

有名な戦いの一つのステージ、三方原台地。

それは天竜川によってできた台地。

(昨年のフィールドワークで川の水の働きを学んでいる)

水はけがよいこの土地、米づくりには不向き、

(昨年のフィールドワークで米づくりに適した土地を学んでいる)

そんな中、野菜を作ろうとしたり、綿花を作り、

そこからものづくりへとストーリーが展開し…

(昨年の探究で、物語についても学んでいる)

そこには技術が絡んでいたり…

(昨年の探究で、技術は知識の組み合わせで発展すると学んでいる)

 

そう、すべての学びはどんどんつながっていくのです。

子どもたちは、さすがに今日は疲れたようで、

はやく寝たそう…寝て翌日万全にするのも、

1学期の探究で、「健康は努力で維持される」と学んでいる…

もう、日々の生活から、すべてが学びとつながっているのです。

あ、食事はビュッフェ形式で、テンションが上がり、

食事も健康のために必要だと張り切っていました(笑)

 

さ、明日からは、本格的に浜松の産業に触れていきます。

また、明日の様子をお伝えします!