体育祭(仮)に向けた話し合いのご紹介(6年生)
夏期講習も終わり、いよいよ2学期がスタートしました。
2学期はフィールドワークをはじめ、
大きな行事が目白押しです。
子どもたちもその一つ一つをとても楽しみにしています。
そんな楽しみな行事の一つに、体育祭があります。
望の体育祭は、その内容のほとんどを子どもたちが考えます。
競技や応援、果ては体育祭という名称そのものまで、
アイデア次第でなんだって作り上げていけるのです。
その第一歩として、目標をみんなで考えました。
本日はそのときの様子を紹介します。
学年全体で話し合いを行う前に、
体育祭実行委員がたたき台となる目標を考えました。
「助け合いながら平和な楽しい体育祭」
実行委員が「協力」や「楽しむ」ことを
大切に思っていることがわかります。
この目標を元に、話し合いをしました。
みんなで取り組むこの時間が最も大切です。
話し合いは、班ごとに分かれて行われました。
こんな言葉を加えたい、この言葉をこう変えたいなど、
活発な議論をする子どもたち。
みんな一生懸命に取り組んでいて、
それだけ真剣に考えていることが伝わってきました。
しばらくすると、議論が段々とまとまり、
それぞれの班で結論がはっきりしてきました。
班の意見を全体で共有する頃合いです。
共有は、各班一人ずつ代表して話しました。
どの班も自分たちの考えを
頑張って伝えることができました。
この時間に全体で共有された多くの意見は、
実行委員の中で検討されて、
新しい目標となっていきます。
そうして出来上がる「みんなで決めた目標」に、
学年一丸となって取り組んでいってほしいです。
夏期講習のご紹介④(6年生)
これまでも何度か紹介した6年生の夏期講習。
今日は、教科を横断した学びの1つの成果を紹介したいと思います。
6年生の夏期講習は、午前中に国・算・英を、
身近なトピックを用いながら、望小らしく
探究型の学びを取り入れながら学びました。
ブログでも何度か紹介したのは、午後のSTEMの講座。
前期・後期あわせて8日間の中で、
べっこう飴・シャボン玉・電池について(Science)
食品サンプルの断面・紙を使って表現する「とぶ」(Engineering)
指揮による表現(Music)・iPadアプリによる表現習得(Technology)
こうした内容を、それぞれの授業担当者が、それぞれの回で
子どもたちに理解してほしい内容をもとに授業を展開してきました。
最終日、子どもたちには、1つの問いを投げかけ、
それに対する発表をしてもらいました。
その問いとは、
「これらの授業を通して、みんなは何を理解できたのか。」
もう少し授業中に展開した言い方をすると、
「複数の授業から、共通して理解できたことは何か」
を教えてほしいということです。
つまり、上に書いた7つのことすべてに共通することとして
自分が理解できたことでもいいし、
理科の3つの授業(実験)に共通していたこととして
自分はこんなことを理解できた!でもいいし…
いずれにせよ、授業1つ1つからではなく、
いくつかの授業内容に共通して見えてくる、
「自分にとって見えてきな何か本質的なこと」
をこちらとしては確認したいということでした。
子どもたち一人ひとり、様々なレベルで、様々な気づきがあり、
知識をつなげ、理解を深めている様子がわかりました。
理科の3つは、どれも物の見た目や特徴が変化することに気づいた。
見えないものを見えるようにしようとすることで考えが広がる。
すべての活動で、私たちには役割があり、協力して取り組むことが必要である。
などなど…
それら一人ひとりの理解を全員が発表し、それを子どもたちはじっくりと聞き、
自分の考えと似ている、自分の考えと違っている、こうした意識につながり、
また、自分の理解・考え方・視野が広がっていく…
こんな風にして、STEMの授業を終えることができました。
特にこの部分の授業をする中で、子どもたちに強調したことは、
・国際バカロレアで大切にしている「キーコンセプト」を使って考えること
・自分がこうして考えてたどり着いた理解を、今後の「行動」に活かすこと
この2点です。
様々な切り口で自分の経験を分析し、自分が机上で理解したことは、
その後の行動(Action)につなげて、実社会につながる学びをしていく…
目の前の知識の獲得にとどまらず、社会に貢献できる人材として、
その先の行動にまでつなげられる力、
子どもたちにはますます身につけてほしいと思います。
また、これまでの夏期講習に関する記事はこちらです。
kaichinozomi-daily.hatenablog.com
夏期講習のご紹介③(6年生)
夏休み終盤、6年生の夏期講習(後半)が始まりました。
前回までの記事で紹介した夏期講習(前半)と同じく、
STEMを意識した授業を展開しています。
本日の記事ではその中からMusic(音楽)の様子を紹介します。
今回の授業で子どもたちが取り組むのは、「指揮」です。
振る速さを変える、大きく振る、小さく振るといった
指揮の工夫を体験します。
この体験を通して、自分で音楽の表現を考えて
組み立てられるようになることが、この授業の目標です。
それでは子どもたちの様子を見てみましょう。
はじめに、「ドレミの歌」を使って練習をしました。
歌に合わせて子どもたち同士肩をたたきあうことで、
リズムを体感する活動です。
最初に教員が指定したテンポで取り組んだ後、
子どもたちは一人ひとりがリーダーとなって、
順番にテンポを作りました。
子どもによって異なるテンポをみんなで体験することで、
1人の指揮者の元、協力して演奏するための練習になったと思います。
それが終わると、いよいよ指揮の練習です。
この日に取り組んだのは、「ハンガリー舞曲」の抜粋でした。
曲の緩急をつけやすく、指揮で表現をするのにうってつけの曲です。
子どもたちはスネアドラムやトライアングルなどの
いくつかのパートに分かれ、
楽器を演奏するとともに順番に指揮を体験しました。
子どもたちは、ゆったりと大きく振ってみたり、軽やかに小さく振ったりと、
それぞれ個性を出して表現をしていました。
このようにして、指揮の体験を通じて
音楽の表現を考え、組み立てられるよう学習しました。
音楽を表現するためには、
「どうしてゆったりと演奏するのか」
「どうして軽やかにするのか」
といった一つ一つの要素について
論理的に考えることが不可欠です。
論理的な思考能力を、他の科目とも関連させながら
高めていってほしいです。
また、前回までの夏期講習についての記事はこちらです。
夏期講習のご紹介②(6年生)
前回の記事では夏期講習で行った授業のうち、
STEMを意識したコンテンツの中からScience(理科)を紹介しました。
本日は同じくSTEMを意識した授業である
Engineering(図工)についてお伝えします。
こちらは、教員が作った見本です。
今回の授業ではこのように、紙粘土を用いた工作を行いました。
この取り組みの目的は、工作を楽しむとともに、
身近な断面のイメージを膨らませることです。
見本の工作でも、食パンやサンドイッチの断面が描かれています。
それでは実際の授業の様子を見ていきましょう。
子どもたちはまず、自由に作りたいものを作っていきました。
どちらの写真からも、楽しそうに取り組んでいる様子が見てとれます。
自分の作りたい形ができたあとは、断面を形成していきました。
使っているのは紙粘土なので、出来上がったものを
切断してみても実際の断面の形にはなっていません。
そこで子どもたちは、普段自分が目にしているものの断面が
どのようであったか考え、断面の色を塗っていきました。
こちらの写真は完成品の一例ですが、
綺麗にどら焼きの断面を形作ることができました。
今回の授業では、紙粘土を使って
物の断面を作っていきました。
この取り組みを通じて膨らませた断面のイメージは
算数や理科に活かしていくことができます。
望小学校では、物事同士のつながり(Connection)を大切にしています。
ひとつひとつの学びの、
他の学びとのつながりを意識することで、
それぞれの学習に対してより興味・関心を持って
取り組むことができるのです。
この授業を算数や理科に活かしていくように、
日々の体験もまた、様々な学びに活かしていってほしいと思います。
8/1(木)~18(日)夏期休暇期間における資料請求・お問い合わせの対応について
8月1日(木)~18日(日)は夏期休暇期間となります。
期間中にいただきました資料請求・お問い合わせについては
19日(月)以降、順次対応させていただきますので予めご了承ください。
夏期講習のご紹介①(6年生)
7月23日から26日にかけて、夏期講習(前期)を実施しました。
望小学校では、学校独自の学びを夏期講習でも実践します。
今回は、英数国を独自のコンテンツで行ったほかに、
世間でも注目されているSTEMを意識した
コンテンツを用意しました。
その中から、Science(理科)のトピックを紹介します。
今回は、シャボン玉について学びました。
学習の要点は二つありました。
一つは、シャボン玉の膜の張り方について。
もう一つは、シャボン玉の強度を上げる方法についてです。
一つ目から紹介します。
子どもたちはまず、シャボン玉液を作り、
膜を張るための図形を作りました。
その際、シンプルな円形のものだけでなく、
様々な立体的な形を作りました。
そして、作ったものをシャボン玉液に浸しました。
このとき、大切なことは膜がどのような形(Form)になるのかについてです。
いくつかの輪っかを用いて、それぞれで膜をつくり、
共通点や相違点を見比べました。
比較をすることで、膜の性質について探究することができました。
二つ目の、シャボン玉の強度を上げる方法についてです。
こちらでは、いくつかの材料を用いてシャボン玉液を作りました。
様々な選択肢の中から二つを選んで作りました。
何度も試して、より強度が上がる組み合わせを探しました。
組み合わせだけでなく、材料の量にも注目し、
より探究的に学習する様子が見られました。
今回は、夏期講習の様子について紹介しました。
楽しく、そして学びの多い講習だったと思います。
子どもたちは科学的な知識だけでなく、
創造的・探究的な姿勢を身に着けていきます。
こうした力を日常生活でも積極的に活かしてほしいです。