[中1]総合 SDGsを自分ごととして理解するその先に(3)
こんにちは、7学年(中等教育学校1学年)担当 峰岸です。
連続してお伝えした総合の様子、最終回になります。
もう一度、ここまでの活動のサマリをリマインドしましょう。
さて、今回は、子どもたちの活動の様子を見ていく中で、
活動を通して身につけていく学び方(スキル)に注目してみましょう。
・iPadなどのツールを駆使している様子(Research Skill)
・目標(抽象的)に対して
自分ごとのアクション(具体的)とを往復する思考(Thinking Skill)
・多様なアウトプットによる子どもたちの個性の発揮(Communication Skill)
・自然と仲間と学びあい教えあう姿勢(Social Skill)
・与えられた期間の中で成果を出す行動管理(Self Management Skill)
これらは、国際バカロレアにおいて学び方として求められる
教科に依存しない学習方法・スキルになります。
このように言葉で情報を記載すると、また写真を見たくなりますよね。
どうぞ、前回のブログと行ったり来たりしていただければと思います(笑)
どうでしょうか、写真で見る子どもたちの活動の様子に対して、
こうしたスキルが伸びていく姿をイメージできるのではないでしょうか。
そしてもう一つ、学習スキルだけではなく、内容に注目してみましょう。
今回の活動の本当の目的は、その先につなげること。
世界中が意識をしている目標について、
他人ごとではなく、少しでも自分ごととして理解し、
自分ができるアクションについて考えてみた子どもたち。
こうした思考を一度でも経験しておくと、
その後のあらゆる機会において、
この経験をフックとしてひっかけてあげれば、
子どもたちは思考できるわけです。
目標達成を意識することは、社会に貢献することそのもの。
その意識をどんな場面でも持ち続けるように働きかけるのです。
日々の教科の学びでは、すべてに対して
意識することは難しいかもしれませんが、
望が学びの真ん中に据えている個人探究や奉仕活動では、
この意識が次の展開を創り出すことになります。
個人探究は、自分が興味関心を持っていることを深掘りする活動。
自分が気になっていることをより深く知ることで、
何か世の中の役に立つ、社会に貢献できることにつながりそうか、
自分の得意を社会に活かそうという意識が芽生えてくるのです。
奉仕活動は、誰かの役に立つような活動。
身近な人に対しての奉仕活動でも、そこに
ちょっとでも社会の問題解決、目標達成につなげられるように、
考えることができれば、積極的に奉仕活動を実践することができます。
小さな行動の積み重ねの先に
大きな目標達成へと自分で道筋をつけること、
自分でその可能性を見出すことができれば、
具体的な行動をたくさん実践できる行動力のある人材へと成長します。
こうした成長に不可欠なのは、思考力。
私たち人間は、見えないものを見ようとして、
そこに意味付けをし、つなげていくことができる能力を持っています。
思考力を高めて、その力を磨くことで、
どんな場面でも自分たちの意欲的な行動につなげていけるのです。
いかがでしょうか。今回の活動が持つ、無限の可能性。
今後、子どもたちが学び続ける中で取り組んでいく様々な活動、
そこに大きな意義を見出し、実践していく様子を
こちらでもたくさん紹介していきたいと思います。
子どもたちの成長をどうぞお楽しみに♪