[小6・中1]個人探究発表会&奉仕活動報告会

こんにちは!

6学年担当の赤荻です。

 

今回は、子どもたちの夏休みの集大成

「Project 発表会」の様子をお届けします。 

 

Project 発表会とは、小6・中1の児童生徒が取り組む学校行事で、

「個人探究発表会」と「奉仕活動報告会」の2つで構成された

1学期に自分たちが学んできた成果を発表する機会です。

 

「個人探究」では、

子どもたちがそれぞれに自分の興味のある分野に対して、問いをたて、

仮説→調査・検証→考察という“探究サイクル”を通して、理解を深めていきます。

 

今回発表した探究の内容は

「2050年のパソコンはどうなっているのか」

「魅力的な作品をつくるにはどうしたらいいのか」

「魚はからだにいいのか」など、実に様々です。

 

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発表後には、同じ教室の子どもたちから

たくさんの質問や感想が飛び交っていました。

 

子どもたちはクラスメイトをはじめとする他者からもらった

イデアをフィードバックし、次の探究につなげていきます。

 

10人いれば10人の発想があり、疑問があり、仮説があります。

ざっくばらんに意見を交わすことで、

子どもたちの興味が広がるのを感じることができました。

 

 

「奉仕活動報告会」では、子どもたちが夏休みに行った奉仕活動を報告しあい、

”奉仕活動”というものについて知識や考えを広げることができました。

 

その後、自分の思考の幅をさらに広げるため、

みんなの発表内容の中からテーマを決めて哲学対話を行いました。

 

*哲学対話とは…

対話を通して生活の中で出会う様々な問題について思考を深める機会です。

自分と異なる他者の考え方や意見を受け止め、

自分が絶対でないことに気がつきます。

この経験を重ねることで、

粘り強く一つのテーマを探究するために必要な姿勢を身につけます。

 

 

終了後、子どもたちは

「時間が足りない」「もやもやする」と言っていました。

 

これは哲学対話を通して考えが深まり、

考えたいことがたくさん出てきている状態です。

さらなる思考へのトリガーとなる対話が行われた証拠でもあります。

 

我々は、このような対話を通して、周囲のことはもちろん自分のことにも気がつき、

今持っている考えに縛られず、他者の意見や考えを取り入れる体験をしてほしい、

そんな風に考えています。

 

それは、答えのない問いについて話し合うからこそ成せる経験かもしれません。

 

受験やテストには、どうしたって「正答」がつきものです。

それは、頭の中を点数化して、さらに評価しなくてはならないからです。

しかし、長い時をかけて大学入試の試験内容が変化してきたように、

これからの時代、思考の過程をアウトプットすることは

必ず求められるようになります。

 

だからこそ、望に通う子どもたちには、

たくさんたくさん、本当にたくさん「考える」ことをしてほしいのです。

考える素地が身についた人間は、

どのような環境でも自分の力で道を切り拓いていけると思っています。

 

これからも、哲学対話をはじめ、思考する機会をたくさん取り入れ

子どもたちの人間力を育んでいきます。