第17回 世界湖沼会議 学生会議に5年生が参加!
先日実施した夏の個人探究発表会。
望小の子どもたちは、自分の興味関心があることに対して
探究を実施しますので、それぞれの子どもたちが、
本当に多種多様な内容で探究に取り組んでいました。
そんな中、5年生の池田花蓮さんの探究内容が、
以下の国際会議の内容と親和性が高かったので、
学生会議のポスターセッションで発表してきました!
池田さんは、望小に編入した2年生の頃から
個人探究で扱っている内容が、
植物・昆虫・木・そして水…
こんな流れで興味関心が繋がりながら探究していました。
同時に、望小の探究(Unit Of Inquiry)で学ぶ内容も、
内容の繋がりを見出すことができ、水に関して、
川の水のはたらき、水の循環、ものづくりにおける川の水の役割、
そして今年は、四大文明の発展・衰退と川の関係…
こんな感じで学びが続いていました。
こうなると、個人の学びと学校の探究の学びの内容を先行知識として、
さらに考えてみようという流れで自分の探究が進化するのです。
池田さんは、人々が水を利用するために工夫できることは何か?
という疑問に対して、これまで学んだ先行知識から
自分の仮説を3つほど立てました。
そして、個人探究の流れから、「生き物の視点」に重きを置いて、
調査(検証)をしてみました。
今回の発表に向けて、自分が探究したことに、
クラスのみんなにも調査のサポートをお願いし、
その内容を盛り込んだ結果をまとめました。
その上で、いつも望小が大切にしている、「考察」です。
自分の仮説と調査結果に出てきた違い、
それがどうしてだったのかを考えました。
さらに、調査結果を仮説と照らし合わせて分類し、
仮説には当てはまらなかった調査結果についても、
共通点を見つけながら、また自分の考えを入れていきます。
こうして自分の考えをのせていきながら、
これからの水の利用の工夫において、
もっと意識した方がいいことが何なのか、
自分の考えから言葉で伝えられるのです。
どの学校や団体の皆さんも、すごく一生懸命取り組んでいて、
魅力的な発表が多かったですし、ポスターも素敵なものばかりでした。
そんな発表から、こちらが学ぶことがたくさんあります。
また、池田さんの発表は、聞きに来てくださった大人の方からは、
「よく考えているんだね」という言葉をいくつもいただきました。
環境問題は、非常に複雑で、小学生ができることは
余り多くないかもしれません。
今日の多くの子どもたちの発表から、ちょっとだけですが、
そういった雰囲気を感じました。
琵琶湖や霞ケ浦のよさをもっと知ってもらい、
環境の大切さを発信していく…
ごみを拾って、大人にも大切さを訴えて、
少し改善したかに見えるけど、数日、数か月でまたもとの状態…
こうした現実に対して、きっと子どもたちは、
もっともっと様々な可能性を考え出してくれるのではないか、
それを大人が、ちょっと思考停止させているのではないか、
引率した私自信も、改めて子どもたちの可能性を閉じていないか、
意識させられる、貴重な時間を過ごすことができました。
望小で学ぶ子どもたちが、社会の現実の問題に対して、
自分たちが日頃から取り組んでいることの蓄積から、
少しでも貢献できるような思考、そして行動に移せるよう、
引き続き日頃の学びをコツコツ積み重ねたいと思います。
(最後の方は、場数を踏んで、だいぶ慣れてきた様子でした★)
最後に、池田さんのコメント:
「最初の方は、緊張して、正直ちょっと嫌だったけど、
途中から、聞いてくれる人がいて、話をしているうちに、
だんだんと楽しく感じられるようになりました。
もっとキーコンセプトを使って、わかりやすく、
まとめられるようにしていきたいです。」
5年生は、PYP認定校として、年度末にExhibitionを実施します。
今回の探究をさらに発展させて、これまでの学びを
すべて盛り込んだ形での発表、どうなるか楽しみですね!
このような貴重な経験・そこでしか得られない学びを、
もっともっと望小の子どもたちが
これから積み重ねることになるでしょう。
望小で学んだ成果、どんどん対外的に示す機会を
設けていきたいと思います!