【夏期学童特別講座】ものづくりとプログラミング

学校の閉鎖期間が終了し、学童に来る子供たちは、

また昨日から元気に学校に来ています。

 

そんな中、火曜日はまた特別講座の日。

これまでの3回、「理科」「算数」「国語」を

意識した講座をしてきましたが、今回と次回は「情報」。

小学生の科目としてはまだありませんが、

タイトルにある通り、プログラミング教育は、

次期学習指導要領にも含まれ、最近はたくさんのワークショップで、

子どもたちもプログラミングに触れる機会が増えています。

実際、最近の子どもたちはこうしたことに興味があり、

きっと大きな可能性を秘めていると思います。

そんな私の想定が、今日確信に変わる瞬間を目撃しました…

 

まず準備運動は、「条件付きしりとり」。

条件、こういう思考も、プログラミングで

養われる部分もあると思います。

ある条件では…条件分岐の発想。

別に、皆さん、普段からしている思考。

それを少し丁寧に意識するきっかけが、

プログラミング教育にはあるのかもしれません。

 

「夏」を条件にしたり、

学年ごとに使う文字数を制限したり…

こうした中で、異学年で協力する準備運動。

はい、今日もいい感じでみんな協力できそうな雰囲気を

しっかりと感じながら、いざ、中身へ。

 

今日は、プログラミングだけでなく

「ものづくり」もテーマに入れました。

子どもたちには、今、あらためて、世間では、

ものづくりができるようにみんなが期待されている

ということを伝えてモチベーションを高め、本題へ。

 

今日使ったのは、MESHというIoTのアイテム(左)。

(気になる人は、別ウィンドウで検索してみましょう!)

それと、iPadを使って、子どもたちは楽しみます。

f:id:kaichinozomi:20170822194925j:plainf:id:kaichinozomi:20170822195006j:plain

 これらのプログラミングに使うアイテムに対し、

日常の何気ないものを使って、

こんなものがあるといいな、面白いな、

というものを作ってもらいました。

 

一例として、しゃべるコップを作っているときの動画。

f:id:kaichinozomi:20170822194621j:plain

まず子どもたちは、日常のアイテムを見て、作戦会議。

f:id:kaichinozomi:20170822194710j:plain

どんなことができるだろう?

f:id:kaichinozomi:20170822194805j:plain

これは、さっきのMESHやiPadを見せる前に、

先にこれを考えることで、アイデアとして

制約がかからないようにしました。

子どもたちの斬新なアイデアがいいですからね!

f:id:kaichinozomi:20170822200219j:plain

 

 今度は、MESHのいろいろなタグとiPad

(さっきの写真でいろんな色がありましたよね?)

どんなふうに使うか、子どもたちがあれこれ試しています。

f:id:kaichinozomi:20170822195329j:plain

真剣そのもの。

f:id:kaichinozomi:20170822194241j:plain

正直、1年生や2年生は、あまり教え込まない

のぞみ小のいつものスタイルでやったので、

上級生が少し先に理解してやるにしても、

自分たちでできるのか??と思ったのですが…

f:id:kaichinozomi:20170822194454j:plain

何の心配もなし!いや、さすが子どもたちの可能性。

女子もなーんてことはなく、

夢中にいじりながら、理解してしまいます!

f:id:kaichinozomi:20170822195946j:plain

ちなみに、iPadでなく、iPhoneでもできます!

(物が足りなかったので、私の携帯でやっています)

f:id:kaichinozomi:20170822194129j:plain

今回は、実は時間の配分が結構短かったので、

おもしろアイテムを形にするのは、

それぞれ少ししかできませんでしたが、例えば…

筆箱をあけると、しゃべりだすものや、

f:id:kaichinozomi:20170822195735j:plain

しゃもじを使うと光ったり、しゃべったり…

f:id:kaichinozomi:20170822200457j:plain

こんなものを作りながら、すごく楽しんでいました。

先ほども書いた通り、何よりツールへの抵抗感がないこと。

そして、いじりながら理解してしまうこと。

どんどん新しいやり方を見つけ出してしまうこと。

 

いま、私たちは、これからのICTを活用した学び、

また、情報の教育としてのプログラミング教育など、

世間のワークショップや研修などの情報も得ながら、

どんな形で子どもたちにのぞみ小らしく学んでほしいか、

試行錯誤の中でデザインを進めています。

今日のこのワークショップも、子どもたちの様子は

非常に興味深く、今後もデザインが難しくも楽しみです。

 

さて、実は時間の関係で、上の活動の裏では、

ものづくりに関するワークショップとして、

LEGOとWammyを使って、「まち」を作ってもらっていました。

 

何かを作るには、設計が大切!まずはみんなで描いてみます。

f:id:kaichinozomi:20170822200028j:plain

その後、それを具現化していきます。

f:id:kaichinozomi:20170822195109j:plain

アドバイスとして、

目の前の自分のものに集中するだけでなく、

まち全体(まわり)を見まわして、

バランスを見ながら、作っていくことを伝えました。

俯瞰的な視点、大切だと思います。

f:id:kaichinozomi:20170822193145j:plain

こちらも楽しみながら、取り組んでくれました。

ものづくりの楽しさ、本当にずっと感じ続けてほしいです。

f:id:kaichinozomi:20170822195210j:plain

そして2つの製品を上手に組み合わせていました。

これも、さすが子どもたち、という感じです。

f:id:kaichinozomi:20170822200333j:plain

子どもたちの発想は、本当に魅力的です。

そうしたアイデアを、いつも形にできて、

そしてさらに動くように作り上げていく。

ものづくり、プログラミングは、

こうしたことの実現に大きな役割を担っています。

これからも、子どもたちにたくさん刺激を与えていきたいです。

 

来週も、情報系のコンテンツを実施予定です!

誰も居ぬ間に…さらなる学びへ向けた準備を

学童も閉鎖期間となっている今、

静かなのぞみ小、次のステップに向けて、

ちょっと準備を進めています。

 

とある教室を、こんな感じに!

f:id:kaichinozomi:20170818154655j:plain

すっきりとした形で環境を構築してみました。

f:id:kaichinozomi:20170818154903j:plain

次期学習指導要領では、プログラミング教育も

取り入れられる中、ただそのまま取り入れるではなく、

「のぞみ小の学び」を加速するような形で、

ICTを活用していきたいと考えています。

f:id:kaichinozomi:20170818154816j:plain

まあ、子どもたちは単純に、

コンピュータ、タブレット、ロボット、プログラミング、

こういうものを使った学び、好きな子が多いですよね!

ぜひ、高い好奇心、興味関心の中で、

探究的な学びを推進できる授業実践ができればと思います。

 

さてさて、どんな授業をしましょうねぇ…

って、まずは全台、OSのインストールからです(笑)

【夏期学童特別講座】ものがたりをつくろう!

火曜日の講座は、今回で3回目。

私の講座は、理系(算数・理科・情報)のものが多いのですが、

今日は珍しく、文系(国語)の講座!

でも、理系的な要素も盛り込み、教科横断的にデザインしました。

 

タイトルの通り、今日は物語づくり。

最初にアイスブレイクは、私の物語系の授業ではおなじみの、

「ストーリーキューブ!」

サイコロをふって、出た目の絵を自由に使ってのお話づくりです。

ストーリーキューブが初めての子も多く、

ドキドキの中でのワーク開始。

f:id:kaichinozomi:20170808220445j:plain

これ、大人が思っているよりも、こどもたち、

どんどんお話作れます!いつも思いますが、

多くの人たちに、経験して楽しんでもらいたいです。

f:id:kaichinozomi:20170808220655j:plain

低学年の子の話を上級生も丁寧に聞いて、

グループワークの時の「きく姿勢」の大切さ

(話す側にとっても、きいてもらえることがうれしい)

を感じてもらいます。

 

このアイスブレイクを通じて、

「今の自分の話を作る力」

も意識してもらいました。

自分がこの講座で学ぶことで、

身につけた力を実感してもらうため、

今の自己認識にも意識を向けてもらいました。

f:id:kaichinozomi:20170808221009j:plain

今度は、物語としてはおなじみの昔話を2つ、

でも、知っていても「しっかりと」動画で見てもらいました。

その上で、以下の質問を投げかけました。

 ①登場した人や生き物は?

 ②実はストーリーキューブでは、グループごとに4つサイコロを

  使ったのですが、今見た話を4つにわけて、

  簡単にまとめて表現したらどうなる?

グループごとに、異学年のみんなで話し合います。 

f:id:kaichinozomi:20170810102810j:plain

①登場する人や生き物が何なのかは、みんなすぐにわかりました。

そして、ほとんど異論がない感じ。

で、それぞれの人や生き物に役割(Function)

があることを理解してもらいました。

 「主人公」「仲間」「ライバル・てき」

これらがそれぞれのお話で何にあたるか、

これも結構どのグループもすっきり理解。

その中に、もう一つ、お話しづくりには

 「メンター」

本当に困ったときに心の支えとなる存在があることを

考えてもらいました。

また、同時に、1人の人間や1匹の生き物が、

2つの役割を両方やるケースもあることを認識してもらいました。

ずっと「てき・ライバル」として戦っていた相手が、

次の戦いのときは「仲間」として力を貸してくれること…

結構そういうまんがとか、ありますよね?

物語を読んだり作ったりするとき、意識ができると、

読みのレベルが深くなったり、作品づくりもいいものが作れます。

 

②話を4つにわけるのは、結構グループごとで、

どこでわけるのかは意見が分かれました。

f:id:kaichinozomi:20170810103416j:plain

勿論、それには本当に答えがあるわけではなく、

それぞれの人の解釈によって、変わることもあると思います。

そこで、共通点として、物語が以下のように

流れていることを考えてもらいました。

 「不足」→「問題」→「解決」→「満足」

1年生には、もう少し簡単な表現で伝えています。

f:id:kaichinozomi:20170810102925j:plain

細かく見れば、「不足」の種類や解釈で、

言葉が変化することもあります。

いずれにしても、子どもたちには、おなじみの昔話が

どれも、似たような流れをしていることを意識します。

 

なお、①を「キャラクター」②を「ストーリーライン」

という表現で今日は理解してもらっています。

 

もっと深いことはいろいろありますが、今日は一緒に考えるのは

このくらいにして、残りの時間は、自分で実際に、

ここで考えたことを使って、お話づくりに挑戦!

 

テーマは「自分のオリジナルの星座とその物語を作ろう」

夏の星空をこどもたちに渡し、自分たちで自由に星座を見出します。

その星座ができるにあっての神話的なもの、物語を

自由につくってごらん、それも絵や文を使っていいからね!

というものでした。

まず、星空の様子をみて、自分オリジナルの星座を決めます。

f:id:kaichinozomi:20170810103126j:plain

次にそれを、絵で表現してもらいました。

(4コマの物語として絵で描いてみている)

f:id:kaichinozomi:20170810103750j:plain

左手前の子は、文で表現をしようとしています。

f:id:kaichinozomi:20170808222527j:plain

①や②のことを意識して、作ってみようね!と声掛け。

夢中…

f:id:kaichinozomi:20170808222906j:plain

夢中…

f:id:kaichinozomi:20170808222959j:plain

夢中…

f:id:kaichinozomi:20170808223045j:plain

写真を撮るタイミングが少し早かったので、

絵で表現の子が多いですが、ここから

だんだん文でも表現し、そうすると絵をまた増やし、

それからまた文をつけ足して…こんな感じです。

 

ところが、ちょっと夢中になり始めたら、

もう終わりの時間に…お話自体の共有は、続きはおうちで。

こんな感じで物語づくり、楽しんでもらいました。

 

子どもたちには、どんな学びも、ストーリーを意識すると、

見方が変わり、学習の仕方も変わるかも、と話しました。

算数も、星までの距離をはかろうとしたり、

地図をつくろうとしたり…それにあわせて様々な単元がうまれ、

発展していくというストーリーがあり、

その流れで算数・数学を学ぶと面白いんだよ!とか、

人生自体もストーリーと考えられる!とか…

f:id:kaichinozomi:20170810103640j:plain 

物語によって、人は話がどんどん頭に入ります。

今日の学びがきっかけて、朝読書での物語への気づき、

新たな自分の学習方法の確立、など、

自分たちの先への学びにつなげてほしいですね!

【夏期学童特別講座】潜水艦の仕組みを考えよう!

こどもたちは理科系の講座、大好きですね~

今日は、タイトルの通り、潜水艦!

 

まずはみんなでIce Break!

みんなで、海に関する言葉でしりとりです。

f:id:kaichinozomi:20170808225819j:plain

生き物の言葉が多かったみたいです。

しりとりって、制限が付いた方が、

なんか逆に集中できて、盛り上がったりしますよね!

 

さて、今回、知っている知識の確認として、

「潜水艦」そして「魚」について、

みんなで話し合ってもらいました。

 

一生懸命、絵を描いて、上級生に説明しています。

f:id:kaichinozomi:20170808225722j:plain

夢中になって書きながら、

潜水艦、そして魚…似ているところなどを

さらに考えていきます。

f:id:kaichinozomi:20170808225923j:plain

子どもたちは、潜水艦についての動画を見ながら、

潜水艦が沈む様子と、魚が水の中を泳ぐ様子を

よく考えつつ、理解を深めていきます。

 

さあ、メインはここから!

潜水艦と魚の仕組みの共通点に触れた子どもたちは、

自分たちで「おさかなせんすいかん」を作ります!

f:id:kaichinozomi:20170808230101j:plain

みんな一生懸命作っています。

学んだことを形にして、実際に見たり触れたりする…

こうした学びは低学年のうちから

たくさん積み重ねておきたいところです。

 

作った「おさかなせんすいかん」は、

今日は実際に、水の中でその様子を確認してもらいました!

f:id:kaichinozomi:20170808230308j:plain

夏っぽくていいですね!

みんな、自分の口から空気を入れながら、

ペットボトルやビンを使って作った

おさかなせんすいかんの様子を

何度も何度も確かめていました!

f:id:kaichinozomi:20170808230340j:plain

なんとなく違うと思っていたものが、

その形(Form)をよく観察し、役割(Function)を考え、

実は同じ仕組みで動いていることに気づくと、

頭の中に両者の関係(Connection)を作り、

今度はそれぞれの動きや見た目の変化(Change)にも

注目していきます。

 

のぞみ小では、いつもこうした

「キーコンセプト」を用いて、

子どもたちは概念的に物事を考え、

自分自身で知識を再構成して理解を深めていきます。

 

実は、Functionが同じものは、その形(Form)が似ています。

・潜水艦と魚の形

・フィンとカエルのあしの形 

皆さんも、ぜひ、潜水艦と魚、よく観察してみてくださいね。

この夏は、深海展などの展示企画も、見られますよね!

どうぞ、知的好奇心を高める夏をお過ごしください★

【夏期学童特別講座】世界の算数をゲームで学ぶ!

8月に入りました。

学童に来ている子どもたち、元気いっぱいで

夏休みも過ごしているようです。

 

この夏休みは毎週火曜日の特別講座を担当しています。

特別講座としては3つ目、私の講座としては2つ目の今回は、

「算数」をメインにしてのコンテンツでした。

タイトルの通り、たくさんのゲームを通じて、

算数のパワーを知ってもらうというもの。

 

デジタルなゲームがたくさん出回る世の中、

子どもたちが夢中になるアナログなゲームもたくさんあり、

そこには算数の力により、勝ち負けに関して面白くなる要素が

たくさんあります。

今日は、いくつかのゲームを通じて、そのことを感じてもらい、

ゲーム、そしてその先に算数を学ぶことが

楽しくなるような講座になればと思い、考えたものです。

 

まず、今日の準備運動は「魔方陣」。中国が起源のようです。

子どもたちは、3×3の魔方陣からトライ。

f:id:kaichinozomi:20170803084718j:plain

上級生に、ヒントを出してもらい、1年生も一生懸命考えます。

足し算を学んだばかりの1年生は、

こういうゲームを通じて、足し算を自然に楽しみながら

たくさんできるのは、力もついて、一石二鳥ですよね!

f:id:kaichinozomi:20170803090022j:plain

そして、子どもたちには、4×4や、5×5の魔方陣も渡しました。

当然、中学生になると、3×3は、どの列も15。真ん中が5。

4×4は、どの列も34、5×5は、どの列も65。

こういう計算が、方程式を使って求められますが、

小学生だって、じっくり思考すれば出すことができます。

今回は、15のところや34のところは、3、4年生に質問しながら

出してもらいましたが、こうして異学年で取り組む面白さも、

のぞみ小では味わうことができて、魅力の1つです。

 

さて、準備運動(とか言いながら、子どもたちはずっとやりたそうでした)

のあとは、数取りゲームをしました。

1から30まで、2人で順番に言っていく。

一度に言っていいのは、連続した数が「3つ」まで。

これ、皆さん一度はやったことがありそうですよね?

f:id:kaichinozomi:20170803090210j:plain

夢中に、向かいの子と戦っています(笑)

f:id:kaichinozomi:20170803091519j:plain

こうしてゲームをしながら、

勝ったり負けたりする中で、何かに気づくかどうか?

・勝ったとき、どこで勝ったと確信したか?

・負けたとき、この数字が言いたかったのに…と思ったか?

こんなことを振り返り(Reflection)ながら、

自分と相手の立場(Perspective)になって、

ゲームの様子を分析し、「この数字を言えば勝てる!」

に気づいてもらいました。

そして、40までにしたり、連続する数字を「4つ」にしたり…

その中で、自分たちが考えた勝つための方法(必勝法)が

どのように変えればいいかを考えてもらいました。

ここに、算数としての規則をみつける面白さがあるわけです。

 

次に、これまた中国で始まったとされるゲーム「NIM」。

2つや3つの石の山から、石を取っていき、

最後の石を取った人が勝ち、というゲーム。

子どもたちには、山を列に変えて、

紙面上でゲームをしてもらいました。

f:id:kaichinozomi:20170803092258j:plain

最初は2つの山(列)でやってもらい、

次に、3つの山でゲームをしてもらいました。

なんとなく、2つの山だと、どうしたらいいか、

子どもたちなりには、気づいたような、気づかないような…

f:id:kaichinozomi:20170803092331j:plain

3つの山になると、時間の中では、

ちょっと必勝法というところまではいかなかったようです。

私と勝負!として、何人かの子に前に出てきて

戦ってもらいましたが、みんな撃沈(涙)

算数(数学)的には、必勝法があり、

これは子どもたちがもう少し成長するのを待ちながら…

でも、こうした今日のゲームがきっかけで、

いろいろ考えてくれると、こちらとしても嬉しい限りです。

 

最後は、デンマークやアメリカで始まった、HEX。

ひし形の向かい合った辺を、自分のマークで埋めていきます。

埋めていく1つ1つのマスが六角形(だからHEX)。

f:id:kaichinozomi:20170803092752j:plain

これはやったことのある子がほとんどいなかったようで、

結構子どもたちが夢中になって戦っていました。

f:id:kaichinozomi:20170803092817j:plain

最初は、中のマスが4×4からはじめて、

5×5、6×6まで、子どもたちにやってもらいました。

実際には、これも、必勝法という形があります。

こどもたちは、このゲームはなんとなく

「先行有利」ということがイメージできたようですが、

はたして…

 

というわけで、特に後半の方は、子どもたちには

純粋にゲームを楽しんでもらい、

その裏に隠れている算数的な規則・法則については、

余韻を残す形で、さらに自分たちでゲームを楽しみながら、

探究してほしいという願いをこめて、この講座を終えました。

 

実際、子どもたちには、4つ山のNIMや、

7×7~11×11までのHEXを持ち帰ってもらっています。

おうちで、兄弟やお父さんお母さんが、

戦いを指名され、必死になっている夏休みかもしれません(笑)

 

でも、そうやって、大人も子どもも楽しみながら、

算数の学びができること、本当に素敵なことだと思います。

暑さに負けず、知的な熱がたくさん出ることを願って…

【夏期学童特別講座】ひこうきを工夫しよう!

夏休みに入り、1週間。

この夏、2つ目の特別講座を行いました。

 

今回は、タイトルの通り「飛行機の探究」。

その中でも、翼に注目した形で

子どもたちにはたくさん考えてもらいました。

 

おなじみになりましたが、

まずは先行知識をみんなで確認します。

f:id:kaichinozomi:20170803080832j:plain

グループで話し合いをしたあと、

それぞれのグループが話し合ったことを発表し、

みんながそれを丁寧に聞いていました。

f:id:kaichinozomi:20170803075510j:plain

今度は、たくさんの飛行機の写真を使って、

子どもたち同士で分類していきます。

 

f:id:kaichinozomi:20170803075700j:plain

分類という行為は、子どもたちの学習において、

非常に大切なものの1つです。

様々な力を必要とします。

f:id:kaichinozomi:20170803075822j:plain

算数的な側面、論理的に考える側面、

勿論、観察力もそうですし、

小さいころからできることでありながら、

自分の知識や理解が増えると、

分類の内容がかなり変わってくると思います。

ぜひ、そういった姿をみとることも

子どもたちと接する中で楽しんでほしいと思います。

 

さあ、分類して自分の中で

翼についてフォーカスできたら、

今度はいよいよ工夫を形に!

f:id:kaichinozomi:20170803080732j:plain

まあ、子どもたちの夢中なことと言ったら…

f:id:kaichinozomi:20170803081135j:plain

試しに飛ばしてみて…

f:id:kaichinozomi:20170803081312j:plain

その様子をよく観察し、友達の話を聞きながら、また修正…

f:id:kaichinozomi:20170803081420j:plain

試行錯誤の様子がよく伺えます。

仮説を立てて、検証し、考察する…まさに探究型の学び。

 

さ、納得いくものになったら、本格的に広いところで★

f:id:kaichinozomi:20170803081603j:plain

いい飛び出ししてますねー

f:id:kaichinozomi:20170803081703j:plain

前回も書きましたが、子どもたちには

様々な場面で自分の力を発揮してくれます。

このように、分類で集中する男の子たちもいれば、

f:id:kaichinozomi:20170803082011j:plain

たーくさんシートを書いている女の子。

f:id:kaichinozomi:20170803082141j:plain

たくさんの楽しみの中で、

どんどん力をつけてほしいですし、

その様子を見ることができるのは、

コンテンツを用意する身としても

本当にうれしく思うことです。

【夏期学童特別講座】たまごの謎にせまる…

夏休みが始まり、もうすぐ1週間。

学校では、夏休みの学童を利用する

子どもたちの声が聞こえてきます。

 

昨年度に続いて、この期間、

学校の教員や委託先による特別講座を行っています。

今日は、さっそく講座の1つ目を実施しました。

 

今回のテーマは「たまご」!

私の講座は、アイスブレイクから。

何度か行っている「お弁当トランプ」の利用。

みんなでよく観察し、共通点を探します。

f:id:kaichinozomi:20170726085115j:plain

見方が変われば、目の前に見えるものが変わります。

いつもこうした気づき、大切にしたいです。

f:id:kaichinozomi:20170726084640j:plain

1回目と2回目では、ヒントを出すと、

共通点をたくさん見つけられます。

(だいだい子どもたちは、最初は「色」ばかり着目)

 

さて、このトランプ、見ての通り、Form(形)が「たまご型」!

ということで、たまごの探究スタート(無理やり?)

 

たまごの先行知識(知っていること)をグループで話し合い。

f:id:kaichinozomi:20170726084841j:plain

お互いに知っていることに耳を傾けます。

f:id:kaichinozomi:20170726091205j:plain

相手の話を聞いて、自分も考えること、大切です。

子どもたちから出してもらったこの先行知識と

関連を作りながら、子どもたちに考えを深めてもらいます。

まずは、鶏がたまごを産む様子を動画で見て、

実際に卵をよく観察してもらいます。

f:id:kaichinozomi:20170726085719j:plain

よく見てます。ボーっとみて、なんとなくではなく。

お弁当トランプでの意識を思い出しながら。

f:id:kaichinozomi:20170726090104j:plain

うずらのたまごで、比較もしながら。

f:id:kaichinozomi:20170726085959j:plain

今度は、そのたまごがどうなるか?を考えてもらいます。

f:id:kaichinozomi:20170726090141j:plain

命を感じる状況ですね。

f:id:kaichinozomi:20170726090300j:plain

考えるステップを丁寧に作れば、

子どもたちは高い意識でコンテンツに入っていきます。

 

さて、ここまでの流れは、鶏のイメージが強い。

子どもたちも、先行知識の流れでは、その要素が強い。

そこで、子どもたちにはちょっと移動してもらい…

f:id:kaichinozomi:20170726090526j:plain

今度は、あちこちに隠してあるたまごを探し出してもらいました。

f:id:kaichinozomi:20170726091346j:plain

子どもたちは、やはりこういうの、大好きですね★

さて、戻って、たまごをわる子どもたち。

f:id:kaichinozomi:20170726091733j:plain

中身の生き物に興味津々です!

f:id:kaichinozomi:20170726092217j:plain

こうして、鶏だけではなく、

たまごは様々な生き物が産むものと認識します。

同時に、中にはたまごを産まない生き物もまぜておきました。

子どもたちには、どの生き物がたまごを産まないか、

考えてもらいました。

こうして、子どもたちの中で「気になること」が増えていきます。

ここから先は、自分で経験から仮説を立てて、

それが正しいかどうか、周りの大人に聞いたり、

本や図鑑で調べたり、実際に自然の中を観察したり、

博物館などに出かけたり…これが探究的な学びとなるわけです。

 

正しいことを教えることも大切です。

同時に、「自分で考えながら、正しいことに近づく方法を学ぶ」

ことで、子どもたちはいつでも何に対しても、

自ら主体的に学べるようになるのです。

 

そして、最後は、こうした自分の中の考えを、

絵(カード)や制作(粘土)の形でアウトプットしてもらいました。

f:id:kaichinozomi:20170726092741j:plain

f:id:kaichinozomi:20170726092902j:plain

ワークシート、発言、絵、工作…

子どもたちのアウトプットの方法は、たくさんあります。

  話すのは苦手でも、物を作るのは得意。

  絵は苦手だけど、文字で書くのは得意。

などなど、子どもたちの個性をできるだけ見つけて、

しっかりと表現できる機会を提供できればと思います。

 

たまごは、奥が深いです。

大人からすれば、ほ乳類(たまごを産まない)との違いもあります。

踏み込めば、ほ乳類も、体の中で育てるか、たまごで育てるか…

また、たまごを産む生き物も、

水の中の生き物、昆虫、爬虫類…

卵の種類も様々で、今日取りあげたように、

  Form(形、大きさ、色、数、硬さ、…)や、

  産みつける場所(土、砂、木の枝、…)

これらには、きっとそれぞれ、理由(Causation)があり、

そういったことを考え始めると、本当におもしろい

「たまご」の世界。

 

ぜひ、おうちでも「たまご」の探究、続けてほしいです。

特別講座は、そういった「学びのきっかけ」も狙っています。

 

最後に…

f:id:kaichinozomi:20170726093817j:plain

だちょうのたまごは、大きくて、重い!

みんなびっくりしてました★