【夏期学童特別講座】たまごの謎にせまる…
夏休みが始まり、もうすぐ1週間。
学校では、夏休みの学童を利用する
子どもたちの声が聞こえてきます。
昨年度に続いて、この期間、
学校の教員や委託先による特別講座を行っています。
今日は、さっそく講座の1つ目を実施しました。
今回のテーマは「たまご」!
私の講座は、アイスブレイクから。
何度か行っている「お弁当トランプ」の利用。
みんなでよく観察し、共通点を探します。
見方が変われば、目の前に見えるものが変わります。
いつもこうした気づき、大切にしたいです。
1回目と2回目では、ヒントを出すと、
共通点をたくさん見つけられます。
(だいだい子どもたちは、最初は「色」ばかり着目)
さて、このトランプ、見ての通り、Form(形)が「たまご型」!
ということで、たまごの探究スタート(無理やり?)
たまごの先行知識(知っていること)をグループで話し合い。
お互いに知っていることに耳を傾けます。
相手の話を聞いて、自分も考えること、大切です。
子どもたちから出してもらったこの先行知識と
関連を作りながら、子どもたちに考えを深めてもらいます。
まずは、鶏がたまごを産む様子を動画で見て、
実際に卵をよく観察してもらいます。
よく見てます。ボーっとみて、なんとなくではなく。
お弁当トランプでの意識を思い出しながら。
うずらのたまごで、比較もしながら。
今度は、そのたまごがどうなるか?を考えてもらいます。
命を感じる状況ですね。
考えるステップを丁寧に作れば、
子どもたちは高い意識でコンテンツに入っていきます。
さて、ここまでの流れは、鶏のイメージが強い。
子どもたちも、先行知識の流れでは、その要素が強い。
そこで、子どもたちにはちょっと移動してもらい…
今度は、あちこちに隠してあるたまごを探し出してもらいました。
子どもたちは、やはりこういうの、大好きですね★
さて、戻って、たまごをわる子どもたち。
中身の生き物に興味津々です!
こうして、鶏だけではなく、
たまごは様々な生き物が産むものと認識します。
同時に、中にはたまごを産まない生き物もまぜておきました。
子どもたちには、どの生き物がたまごを産まないか、
考えてもらいました。
こうして、子どもたちの中で「気になること」が増えていきます。
ここから先は、自分で経験から仮説を立てて、
それが正しいかどうか、周りの大人に聞いたり、
本や図鑑で調べたり、実際に自然の中を観察したり、
博物館などに出かけたり…これが探究的な学びとなるわけです。
正しいことを教えることも大切です。
同時に、「自分で考えながら、正しいことに近づく方法を学ぶ」
ことで、子どもたちはいつでも何に対しても、
自ら主体的に学べるようになるのです。
そして、最後は、こうした自分の中の考えを、
絵(カード)や制作(粘土)の形でアウトプットしてもらいました。
ワークシート、発言、絵、工作…
子どもたちのアウトプットの方法は、たくさんあります。
話すのは苦手でも、物を作るのは得意。
絵は苦手だけど、文字で書くのは得意。
などなど、子どもたちの個性をできるだけ見つけて、
しっかりと表現できる機会を提供できればと思います。
たまごは、奥が深いです。
大人からすれば、ほ乳類(たまごを産まない)との違いもあります。
踏み込めば、ほ乳類も、体の中で育てるか、たまごで育てるか…
また、たまごを産む生き物も、
水の中の生き物、昆虫、爬虫類…
卵の種類も様々で、今日取りあげたように、
Form(形、大きさ、色、数、硬さ、…)や、
産みつける場所(土、砂、木の枝、…)
これらには、きっとそれぞれ、理由(Causation)があり、
そういったことを考え始めると、本当におもしろい
「たまご」の世界。
ぜひ、おうちでも「たまご」の探究、続けてほしいです。
特別講座は、そういった「学びのきっかけ」も狙っています。
最後に…
だちょうのたまごは、大きくて、重い!
みんなびっくりしてました★