★02月17日(土)「おとなのワークショップ」開催報告【第4弾】!! ★
今回は開催報告の最終回。
「探究型授業の実践と解説」について、
事前にいただいたご質問を例に、
できる限りわかりやすく、でもかなり熱く!?、
そして深く、話をさせていただきました。
特に、国際バカロレアについてや、
今後の展望に関する質問が多かったいう印象です。
近年、「探究型」の学びは、
全国各地でそのキーワードが聞かれるようになり、
詰め込み教育からの脱却が叫ばれ、
アクティブラーニングという言葉とともに
様々な実践が見られます。
開智学園は、20年以上前から
小・中・高のそれぞれの段階に応じた
「探究型」の学びを実践し続けています。
のぞみ小では、この開智の伝統に加えて、
国際バカロレアを採用しています。
・それぞれの教科をバラバラに学ぶのではなく、
「教科の枠を超えたトピック」を積極的に活用
・「お互いの思考を深める様々なグループワーク」
を繰り返し実践
・「概念的な思考を身につける」ための
声かけ・ファシリテートで教員がサポート
アクティブラーニングと一言で表現するのは簡単ですが、
上記のような取り組みを通じて、
学び手である子どもたちの目線で、
本当に「主体的」で「対話的」な「深い」学びを実現しています。
国内での認定校は、ほぼすべてがインターナショナルスクールです。
のぞみ小はそんな中で、一条校
(学校教育法で定められている、いわゆる「小学校」)
つまり、学習指導要領で決められた学びも
しっかりと取り組んだうえで、PYPの学びも実践している…
これが、PYPを採用している他校との決定的な違いです。
今後、このようなモデルが国内にも増えてくるかもしれません。
開智のぞみ小は、その先駆けとして、
試行錯誤を重ねながら、子どもたちの成長を見守っています。
さらに今後、のぞみ小が、
国際バカロレアのカテゴリに基づいて「5-5-2」の区切りで、
MYP(中等教育プログラム)、DP(ディプロマプログラム)
と展開していくと、子どもたちの成長の可能性は
さらに大きくなると確信しています。
既存の学びではなく、教科を超えた学びで
概念的に考えられる力がついた子どもたちは、
中等教育学校において、少しずつ教科の専門性が強くなる学びの中でも、
1つのトピックに対し教科をまたいで関係性を見出し、
新しい知識をどんどん自分の知っている知識とつなげることができ、
教え込まれなくても
「主体的に新たなことを学び続け(たくな)る姿勢」が身についています。
すると、今現在の教育で求められている
「たくさんの知識をアウトプットする場面」でも、
新たな教育・社会で求められている
「未知の問題を解決できる創造性・思考力を必要とする場面」でも
「身につけた学び方」を武器に、いずれにおいても
しっかりと自分の力を発揮できる人材に成長する…。
これが、のぞみ小の進化に伴い、
今後表面化してくるであろう「子どもたちの進化」のイメージです。
これまでの日本の教育のよさも大切にしつつ
(学習指導要領をしっかりとおさえる)、
21世紀に求められる力の育成も視野に入れて
(国際バカロレアのプログラムを取り入れる)、
開智の探究型の学びを「進化」「深化」させた
のぞみ小の学びの「真価」がこれから明らかになっていく…。
今回は、このような学びをおとなが体験する
という素敵な時間だったというわけです。
参加者の皆さんも納得のご様子でお帰りになられたと思われます♪
学校説明会でさらに詳しく!
是非ご参加ください。
教職員一同、心よりお待ちしております。
平成29年度 修了式
3学期も最終日、本日は修了式が行われました。
一日の流れは、大掃除をして、
Class(各学年の授業のクラス)で最後の1時間を過ごし、
その後はHome(異学年学級)で1年間の振り返り。
そして修了式で、振り返りを発表しました。
Homeは、2学期の最後にのぞみ発表会(劇づくり)があり、
そこでHomeの成長を経て、最後までそれぞれが
それぞれのHomeらしく過ごした様子を発表してくれました。
校長先生からのお話。
"I walk slowly, but I never walk backward."
子どもたちに伝えていた言葉です。
子どもたちがどこまで理解しているか(笑)
子どもたちの表彰もありました。
書道展の優秀者と、
算数思考力検定・世界算数大会の成績優秀者。
得意を伸ばすのぞみ小で、もっともっとたくさんの力を
学校外の場でも発揮できるよう、
サポートしていきたいと思います。
1年間の一区切り。
新たなスタートに向けて、
子どもたちも、そして学校も、
少しだけ充電期間を迎えます…
1年間の終わりとして…気持ちもすっきり★
1年間の学校生活の終わりが近づき、
それを感じる1つの活動として、
「親子清掃」を実施しました!
平日午前中にもかかわらず、
全校児童の1/4程度の保護者の方に
ご協力いただき、普段の掃除の場所も含めて、
気持ちをこめて掃除を行いました。
教員も全員掃除に必死だったので、
写真を撮っていないため、様子がわからなくて
ごめんなさい…
保護者の方と一緒に掃除をする子どもたちの様子は、
とても楽しそうでしたし、一生懸命がんばっていました。
それって、家でもちゃんと掃除頑張ってるのかな?
ただ単に、今日がいつもと違う雰囲気だから楽しんでるだけ?(笑)
自分が普段から使う場所を、自分たちできれいにして、
自分たちで気持ちよく使う…
この感覚は、みんなで学ぶことにおいても同じ。
自分たちの学ぶ環境(雰囲気)を、自分たちでととのえて、
自分たちで気持ちよく学ぶ…
様々な状況で、場を意識して、自分たちでととのえて、
最大限の力を発揮できる状態で、気持ちよく取り組む…
このモデルを意識していつも自分たちで作れるよう、
こうした時間からも学んでほしいと思います。
「ミニ運動会」で主体的な運営を練習!
今週は授業も最終週で、午前授業。
5月に行われる運動会に向けて、
例年にはない新たな取り組みをここまで進めてきて、
月・火と2日間で実施したこと、それが「ミニ運動会!」
各ユニットごとに、授業2時間という枠の中で
実施する競技を決め、ルールを決め、
ユニット内の各ホームに周知して、練習して…
という形で、5月の運動会で、これまで以上に
子どもたちが主体的に行事を運営し、全員で活動できるように、
予行練習ではないですが、一回り小さい規模で取り組んでみたわけです。
それぞれのユニット(A ~ C)の個性がみられて、
様々な競技が行われ、実行委員を中心に、
自分たちで企画・計画・実行・反省し、
本番の5月の運動会に向けての準備として、
有意義な時間を過ごしたようでした。
★02月17日(土)「おとなのワークショップ」開催報告【第3弾】!! ★
さてさて、前回からの続きです…
今回の場合はワークショップですが、
授業においても、場づくりは本当に大切。
子どもたちであろうと、大人であろうと、
その場に安心安全であるという感覚なしには
深い学びどころか、学び自体が起きにくくなる…
そんなことを心のどこかで気にかけつつ、
その場の雰囲気、参加する人々の空気感を大切にしながら、
皆さんの思考を促す形で
ファシリテーターとして進行を心がけています。
さて、iPadから次の指令がありました。
今度は、
「地球から、(さきほど探究した)謎の物質で
覆われた星に向かい、そこで物質の探索をして、
地球に戻ってくることができるような
【宇宙船の設計】をすること」
という指令です。
参加者一人ひとりのあふれ出る創造性が、
宇宙船のイラストにたくさん表れていました。
これ、写真だけではなかなか伝わりにくいのですが、
参加者の皆さんが、限られた時間の中で、
かなり夢中になって描いていまして…
自分がさっきまで触った謎の感触の物質、
それに対して議論して頭にいろいろと残るイメージ、
これらが星全体を埋め尽くし、そこに宇宙船を止めて、
そして物質を調査して、持って帰ってきて、
ちゃんとその星から飛び立つようにするために…
そう、飛び立つときにこの物質の性質上、
ちゃんと離陸(離海?)すらできるかが難しい!!
なーんていっぱい考えながら、
夢中で設計図を書いてしまうのです(笑)
…これって、めちゃくちゃ思考していますね★
本来ならここで、それぞれの設計図を机に並べて、
参加者がぐるぐる会場を回って、描かれた設計図を
美術館のように見て回って、いい点をフィードバックする…
という活動をしたかったのですが、時間がおしていたので、
急遽、グループ内で共有し、いいところを伝えあう
「ほめほめフィードバック」を実施しました。
それだけでも、どのグループも皆さん、
自分の工夫を伝えたそうで、それを共有し、
お互いに長所をほめあって、質問もしたりしながら、
あたたかく、でも細かいところまで話題にあげながら、
深い学びまで実践していただいたようでした。
まとめとして、今日一日の学びを
リフレクションして(振り返って)もらいました。
このようなリフレクションの時間を持つことで、
夢中に取り組んだ自分たちの学びを一歩俯瞰して見ることができ、
学んだ内容だけでなく、学び方・取り組み方についても
自分で振り返ることができ、内容も取り組み方も、
次に活かすことができるのです。
そして、最後はしっかりと説明会の告知です。
今回体験していただいたような学びがどうして必要なのか、
その中で、時代の流れとのぞみ小の教育の位置づけがどういうものなのか…
ぜひ、多くの方に足を運んでいただき、講演を聞いていただき、
お子さんの教育について考えるきっかけとなれば幸いです!
☆02月17日(土)「おとなのワークショップ」開催報告【第2弾】!! ☆
開智のぞみ小学校の学びを、
子育て世代のお父様、お母様にも!
今回は、おとなの皆さんに開智のぞみ小の
「探究型の学び」を体験していただき、
その魅力を肌で感じてもらおうという特別な企画です。
ファシリテーターとして、
張り詰めた空気をあたためて、
素敵な学びの場づくりを心掛けました。
各テーブルに在校生の保護者も加わり、まずは自己紹介から。
たくさんのグループワークを実施するのぞみ小、
学びにおいて大切な「安心・安全な場づくり」は、
こうしたアイスブレイクも非常に大切。
ちょっとした自分の思い出やこだわりをオープンにして、
気持ちを開放します★
今回は、普段の授業の人数に近い4~5名程度のグループワーク。
そこに教師から指令が配信されました。
未知の物質で覆われた星を発見!その物質を探究することに…
味覚以外の五感を使ってOK!
最初は恐る恐る…。
でも、徐々に慣れてくると…
いろんなことをやりはじめました!
はっきりいって、
おとなの方が子どもたちよりも自由で好奇心旺盛でした(笑)
この様子はまさに、「探究サイクル」そのもの!
【疑問】触るとどうなるのだろう?
握るとどうなるのだろう?
入れるとどうなるのだろう?
↓
【仮説】きっとドロドロになりそう!
最初は固く感じるけど、だんだんとやわらかくなって…
↓
【検証】それじゃあやってみよう!!
写真は、まさに自分たちであれこれ試してみている様子
↓
【考察】なんでこうなったのだろう?
自分たちの予想と違う!
自分の経験や知識と比べて…
↓
そしてまた、【疑問】が出てきたり、
もっと知りたいことが出てきたり…サイクルが回るのです。
さて、探究がひと段落し、じゃあそもそもこの物体は何なのか!?
グループ内で議論をし、意見をワークシートにまとめて、
書き留めたものをiPadで撮影します。
教師の端末では、各グループがiPadで
今やっている様子が見られるようになっていて、
進捗を把握することができるのです。
全体の中から、各グループで撮影した画像を全員に共有し、
グループ代表にはまとめた意見を発表してもらいました。
今回は時間があまりとれませんでしたが、
こうした発表の内容を丁寧に取り上げて、
新たな疑問を投げたり、意見を求めたりしながら、
一人ひとりの思考を促していくファシリテートを教師が進めていくのです。
さて、iPadに次の指令が入りました!!
・・・この続きはまた後日。お楽しみに♪
こちらも1年間の集大成★NOZOMI Exhibition開催!
3月に入りました。
今年度も残すところあとわずか。
前を見れば残りを感じますが、
後ろを見れば、ここまで1年間近く、
コツコツ積み重ねて歩んできたことがわかります。
まさに、振り返り(Reflection)。
そんな1年間の「学びの集大成」として、
子どもたちが探究を中心とした学びの成果を発信する
『NOZOMI Exhibition』が開催されました。
エキシビションという表現は、
学校行事としてはあまり馴染みのない表現かと思います。
を取り入れているのぞみ小は、
PYP5年間の学びの集大成として実施するExhibitionを
それぞれの学年が1年間の学びのまとめを発信する場として、
昨年度までは秋に実施していた「開智望まつり」を
発展・継承する形で今年度、初めて実施することにしました。
各学年の発表は、自分たちの探究(Unit 1~6)で
発表するものをそれぞれのクラスが決めて、
低学年(1~2年生)は、それぞれの教室で発表しました。
子どもたち同士てお互いに発表を聞きあいます。
中学年(3~4年生)は、視聴覚ホールでの発表。
(4年生は発表の写真がなくて、その前の意気込みです…すみません)
子どもたちは、それぞれが、1年間積み重ねてきた
「クラスの個性」とともに、自分たちの学びを
力強く、楽しく、精一杯発表してくれました。
また、先月実施した「個人探究発表会」から
一部の児童の探究を代表発表として、
こちらも精一杯発信してもらいました。
開智の教育方針である、
創造力・発信力のあるリーダーの育成。
1年間の集大成であり、
かつ初めての試みとなる行事の中で、
子どもたちは自分たちで
学びの成果の発信方法・内容を創造し、
たくさんの人の前で発信することができました。
のぞみ小の学びは、これからの時代に必要な力を養う学び。
それを、楽しく、じっくり、そして深く学びます。
発信としては、これからもっと外にもしていく必要があります。
最初に完璧…ではなく、それこそ探究型で、
トライをくり返しながら、振り返りながら、洗練されていきます。
今回の行事もしっかりと振り返り(Reflection)をして、
自分の考え・行動を、自ら獲得したものとして構築し、
さらに進化する子どもたち一人ひとりが
これからののぞみ小学校をつくりあげ、
社会に貢献するリーダーとして、
未来をつくりあげていってほしいと願うばかりです。
今後ののぞみ小の学びの発信、さらにご注目下さい!